お弁当の彩りをよくしてくれる、赤・黄・緑のおかずのレシピをご紹介。さらにお弁当がおしゃれになる黒・ピンク・紫のおかずと、彩りよくお弁当箱に詰めるコツまで、専門家にたっぷり教えてもらいました。
赤・黄・緑の彩りにもう一工夫で、お弁当をランクアップ
この2つのお弁当、実はどちらもおかずの構成要素は、野菜の肉巻き、れんこんきんぴら、ほうれん草ごまあえ、卵料理とほぼ同じ。でも、左のお弁当のほうが圧倒的に美味しそうに見えませんか。
左のお弁当は“盛りつけ師”としても活動する料理家のもりたとしこ先生が、右のお弁当とほぼ同じおかずを基本に、色を補う副菜をすきまに追加して詰め直したものです。
まずは、お弁当の彩りアップに欠かせない食材&副菜レシピを色別にご紹介。それから彩りよく見せる詰め方の工夫を伝授します。
赤の食材と副菜アイデア
赤の食材
ミニトマト(赤)、いちご、パプリカ(赤)、梅干しなど。
赤の副菜アイデア&レシピ
電子レンジ調理&冷凍できるささみの梅あえは、ラディッシュの食感がアクセントに♪
【赤いおかず】 ラディッシュとささみの梅あえ(冷凍OK)
【赤の副菜】ミニトマトのハーブ炒め
黄の食材と副菜アイデア
黄色の食材
パプリカ(黄)、ミニトマト(黄)、たくあん、玉子焼き、コーン缶など。
黄色の副菜アイデア&レシピ
カレーパウダーは黄色いおかずのお役立ちアイテム。ウィンナーを入れてもおいしい!
【黄色の副菜】 黄パプリカのカレーチーズ焼き
【黄色の副菜】カボチャのソテー
緑の食材と副菜アイデア
緑の食材
ブロッコリー、スナップエンドウ、アスパラガス、冷凍枝豆など。
緑の副菜アイデア&レシピ
ほうれん草は電子レンジで加熱するから簡単。あればフライドオニオンをアクセントに♪
【緑の副菜】ほうれん草ナムル(冷凍OK)
【緑の副菜】豆苗の梅肉和え
黒の食材と副菜アイデア
黒ゴマや海苔をまぶすだけで黒がアクセントになります。
【黒の食材】塩昆布、海苔、黒ゴマ、ひじきなど。
【黒の副菜】長いもの黒ごまきんぴら(冷凍OK)
ピンクの食材と副菜アイデア
ピンクのおかずが入ると、お弁当の彩りが華やかに!
【ピンクの食材】ハム、かまぼこ、梅酢のお漬物など。
【ピンクのおかず】 サケ入りポテトサラダ
紫の食材と副菜アイデア
お弁当が引き締まる紫のおかずで、ワンランク上の見た目に。
【紫のおかず】紫いも、柴漬け、赤紫蘇ののふりかけなど。
【紫の副菜】 紫キャベツとレーズンのマリネ
【紫の副菜】アーリーレッドのツナ和え
すぐできる!おかずの切り方で彩りアップ
お弁当のおかずは切り方も大事!例えば肉巻きなら、使っている食材の色がよく見えるように、斜めにカットして断面を見せるように詰めるのが彩りよく詰めるコツです。
斜め切りにはおかずを立体的においしそうに見せる効果も。
このように、おかずの表情が変わる切り方アイデアを、引き続き盛りつけ師のもりた先生に教えてもらいました。
サブおかずこそ切り方で差をつけて!
例えばスナップエンドウは、縦に割って豆を見せたり、さやごと斜め半分に切って断面を見せたりと切り方でガラッと変身します。
ハムもひと手間でふんわりかわいらしく。すき間が華やぎます。
大定番の「たまご」も、切り方バリエで変幻自在!
お弁当に黄色の彩りをプラスしてくれる玉子焼きも、切り方ひとつでこんなに変わります。
- 左:立体感のある「互い違い」
- 中央:切り込みにお好みの具材を挟んだ「パッカン卵」
- 右:子どもがよろこぶ「ハート」
彩り弁当のコツ おかずの色は反対色で引き立てる
カラフルな副菜を引き立たせる詰め方もあります。管理栄養士の前田量子先生に聞いたコツは対比する色のおかずを入れることだそうです!
紫キャベツのマリネの隣にレモンを添えて。紫の反対色の黄色を並べることでそれぞれの色が引き立ち、メリハリのある美味しそうなお弁当になります。
黄パプリカと対比するきくらげとしいたけの黒いおかずが、お弁当を引き締めます。
カラフルなふりかけに頼っても
お弁当に彩りを加えてくれるのは、副菜だけではありません。注目したいのは、ふりかけ。もりた先生も愛用しているカラフルなふりかけもご紹介!
五色の花むすび(8g × 10 袋入り)¥555(市川園)
サブキャラフル(ハート型)¥108※メーカー希望小売価格(バンダイ)
教えてくれたのは
もりたとしこさん
盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。
前田量子さん
管理栄養士。定番家庭料理の教室を主宰。一般社団法人日本ロジカル調理協会代表理事。調理科学に基づいた、家庭料理やお弁当のつくり方を紹介した本が、美味しくつくれてわかりやすいと大人気。
鮓本美保子さん
Martで活躍中のフードコーディネーター。2人のお子さんのママでもあり、お弁当づくりも慣れたもの。
彩り副菜と詰め方ひとつで、お弁当がこんなに見違えるなんて! まずは簡単にできるアイデアから実戦してみませんか。きっと毎日のお弁当作りが楽しくなるはず。
※本記事はMartのバックナンバーから再構成しました。
構成/Mart編集部 文/山見美穂子