「Martist」とは、悩んだり、後ろ向きになりがちな家事などを、ひと工夫で楽しみに変える〝アーティスト〞のこと。公式サイト「Mart web」の「Martistブログ」では選ばれた10人がそれぞれの得意分野を生かして生活情報を発信しています。今回は整理収納アドバイザーの片岡牧子さんが、自宅のトレイ収納について語ってくれました。
わが家にはいたるところにトレイがあるのですが、それは使ったものがちゃんと帰るための住所なんです。どの家庭でもそうだと思いますが、夫や子どもが使いっぱなしで散らかるのは、住所が決まっていないことが一因なんですよね。みんな置きやすい空きスペースがあると置いてしまうんですが、その最たるものがダイニングテーブル。ここは食事の支度をしたりする際に邪魔になるので常に置かせません(笑)。そのために家族が帰宅して玄関からリビングやキッチンにつながる動線上にトレイを置いて、『物はここへ』と伝えています。箱ではなくトレイというところも大事。箱だと関係のないものまで入れがちで、ホコリの掃除も大変です。できるだけ入れるもの(置くもの)のサイズに近い大きさのものを選ぶのがおすすめですよ」
キッチンでピッチャーなどを置く台としてス トーンの板を使用。使ったらここへ戻す、とい う家族への目印代わりの意味もあります」
玄関からリビングへの動線上に置いている除 菌用アルコールは、黒いスレートの上に並べてい ます。実はこれ、買ったものではなくいつかの 旅先で立ち寄った石切り場で手に入れたもの」
「カッシーナで買った黒のトレイは夫のデスク に。ペンや名刺など、机の上が散らかりがちな タイプでしたので、これですっきり片付くよう になりました」
「玄関からほど近い仕事部屋の入り口に置い た夫のためのトレイ。帰宅してすぐ腕時計や 鍵などを置けるようにしました」
片岡牧子さん
整理収納アドバイザー
’80年生まれ 東京都目黒区在住 中3男子と中1女子のママ。整理収納アドバイザー。収納テクニックだ
けでなく、たびたび誌面に登場するご自宅のインテリアにも注目!「家のことが大好きです。暮らしを
楽しむ工夫を皆さんと一緒に探していきたいと思います」
Instagram➡@ cotona_maki
撮影/志波慎寿介