いつでもすっきり暮らせる!「片づけ癖」をつけるコツ【Martist片岡牧子】

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こんにちは、Martistの片岡牧子です。

毎回ブログを書くのにあたり、どんなことを書くかを編集の方と相談しています。毎回「何かおすすめのテーマはありますか?」とうかがっているのですが、過去に何度か「片づけを生活の一部にするコツはいかがですか?」とおすすめされていることに気がつきました。

そこで今回は、片づけ癖をつけるコツについてお話ししたいと思います!

順を追って取り組めば、誰でも片づけ癖がつけられます!

私は普段、何かものを使ったら使い終わってすぐに片づけます。何も考えずに動いていますが、それは「元に戻し、ゼロの状態に戻すことで自分の日常を何度でもどこへでもスタートしやすくなる」「そうすることで人生の質が上がる」と実感しているからです。

目先のことで考えたら「今忙しいから片づけはあとで」「今日は疲れているから元に戻すのもあとで」としたいと思うことも多々あります。(そしてそういうときは本当に後回しでいいと思います!)

使用後のキッチン

子どもたちが料理をしてくれた日のキッチンはぐちゃぐちゃに……。でもこれはこれで幸せな気持ちになりました(笑)。

しかし長い目で見てみると、片づけてあることで

「探し物が減り自分の時間が増える」
「無駄買いが減りお金を必要なものに効率よく使える」
「必要なものだけが残り部屋にスペースができる」

など、自分の人生に余裕を生み出してくれるのです。なので、「エイヤ!」で片づけられるときは、さっさと終わらせよう、その方がハッピーだと思えるようになりました。

ということで、片づけを生活の一部にするにはどうしたらいいのか、順番に考えていきましょう。

【1】片付いた状態の自分のゴールをつくっておく

片づけとひと言で言っても、完璧にものを視界からなくしたい人、使うものが出ている方がいい人など、みなさんそれぞれです。

ぜひ自分なりの片づいた状態をイメージしてみてください。ゴールを設定することで、自分がどこまでやらないといけないのか自ずと見えてくるはずです。

 

私のキッチンのゴールは、コンロ回りには何かあってよし、カウンター上は片づける、としています。

リビングはソファの上に洗濯物があるのはよしとしています(ここをNGにすると朝がツライのです)。

かごに入った洗濯もの

ランドリーも、ものが散らばらずカゴの中に入れてあればそれでよしに。完璧を求めると自分が辛くなります。

では、イメージはあれどしまう場所がない場合はどうしたらいいでしょうか? 戻す場所がなく床に置かれているものがあるならば、イメージに合わせてまずは「どこにしまったらいいのか」「スペースを空けられるところはあるか」を考えて、しまう場所をつくるところから始めましょう。

ではそのゴールが設定できたら、次に進みます。

【2】毎日使うものを取り出しやすい場所に置く

「毎日使うものを取り出しやすい場所に置く」というのは当たり前でしょ、と思って下さった方もいるかもしれません。でも、今まで当たり前のようにやり過ごしてきてしまっていることがないか考えてみてください。

「ここが空いてるからしまっておこう」ととりあえずで収納しているもの、「詰めれば入る!」と取り出しやすさを考えずに押し込んでいるもの、そんなものがありませんか?毎日家事や何か動作をする場所に立って、自分がそこでどんな行動をするのか思い出してみてください。

その行動をするときはどんなものを使いますか?それは手に届きやすい場所にありますか? もし使いやすい場所に違うものが置いてあるならば、場所を変える必要があるかもしれません。

キッチンのシンク下

例えばキッチンのシンクの前に立ってみてください。そして、ここでするアクションは何か、を考えてみましょう。食器を洗う以外にも、野菜を洗う、ごはんの下ごしらえをするetc と思いつくものに対して必要なものを考えてみてくださいね、それがこの場所に必要なもののヒントになるはずです。

こうしてイメージしながら、使いやすい場所にものがしまえたら、次のステップに進みます。

【3】取り出しやすく複雑でないしまい方にする

使いやすい場所にものが置いてあっても、いざ使うときに取り出すのが大変だったということもあります。

例えば戸棚の中にあり、さらに引き出しに入れている、袋に入ったまま保管しているなど、使うのに手間がかかるものがあるとしたら、それは戻すのにも同じだけ手間がかかってしまいます。

戻すときは使い終わった後でテンションが下がり気味なので、戻す手間がよりおっくうに感じがち。ポイントは1アクションで届くかどうか。ぜひ確認してみてください。

戸棚の中身

写真はダイニングテーブル横のコンソールです。ダイニングで作業をしたり仕事をすることもあるので、カトラリーやナプキンなど食事に必要なものだけでなく、書類やおやつもこの場所に。置扉を開けてすぐ取り出せるよう、ケースは大きく間口が広がっているものを使っています。

【4】戻すを当たり前にする

そこまでできたら、次は片づいた状態を維持していきましょう。私のおすすめは、「考える前に動けるよう癖にする」こと。

例えば食事のとき、食べる前には食事の準備をして、それが終わると大抵はすぐに食べますよね? 温かいうちに召し上がれというように。でも、食べ終わると一休みしたくなりませんか?

片づけ癖をつけるために、食事という行為を、「支度→食べる→片づける」までセットにして考えてみてください。片づけまでをアクションの1つに捉えてしばらく頑張ると、だんだんそれが当たり前になってきます。

もちろん今日は無理という日は一休みしてから片づけていただくので構いません。あくまでもベースの流れを片づけまでひとまとめにしておくということです。それを癖にするために、無事に片づけたらチョコレートを1粒食べるなどご褒美方式にするのもおすすめです!

3週間くらいすると生活のリズムに自然と組み込まれていくので、ぜひ試してみてください。

【5】家族みんなで「片づけ」を共有する

片づけたくなくなる理由として、「家族が協力してくれない」という方も多いです。 せっかく片づけたはしからまたどんどん散らかされてしまっては確かにもうやりたくなくなります。

「毎日寝る前に5分、みんなで片づける」「食事の前にはみんなでいったん片づける」など、家族と片づけを共有してみるのはいかがでしょうか。

みんなでやることで「自分ばっかり!」と思わなくなりますし、何より1日の最後に片づいていると翌朝気持ちがよいと思います。

すっきり片づいたリビング

いかがでしょうか。

理想は何も考えずに片づけられること、その状態を難なく維持できることだと私は思っています。

そしてもしうまく行かないと感じた場合は、なんらかの無理が生じていることがありますので、置き場所を変えてみる、やり方を変えてみるなどアプローチを変えてまた試してみてください。

片づけは一気にたくさんやる必要はありません。「狭い範囲で取り組む」「5分だけ毎日やる」などから始めるので大丈夫!コツコツ続けていくことで、片づけ癖もついていくと思います。

みなさんが、少しでもストレスなく過ごせますように!

写真・文/片岡牧子


片岡牧子
整理収納アドバイザー、整理収納コーチングサービス「Tidyup」の運営もスタート。

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