規格外の京野菜を乾燥させ、ギフトとしても使えるようなパッケージにした乾燥野菜「OYAOYA」。Mart読者で野菜ソムリエプロの資格を持つ安部加代子さんに、おすすめポイントや美味しい食べ方を教わりました。
乾燥野菜「OYAOYA」とは?
「OYAOYA」は、規格外野菜を使った乾燥野菜ブランド。土づくりや栽培方法にこだわる京野菜の生産者と連携し、20種類以上の乾燥野菜をラインナップしています。
野菜ソムリエプロの安部さんは、自宅にストックして野菜が足りないときにプラスしています。「一般に流通せず、そのままでは廃棄となってしまう野菜を乾燥させてアップサイクルしているので、食品ロスを削減しながら日頃の野菜不足解消できるところが気に入っています」
乾燥オランジェ人参
乾燥きゅうり
乾燥かぼちゃ
乾燥白ねぎ
乾燥玉ねぎ
今回紹介するのは、人気の乾燥野菜が5種入った「OYAOYA乾燥野菜5種セット」。色々試したい人におすすめですが、それぞれ単品でも販売されています。実際にこちらの5種を使ったアレンジレシピを安部さんに聞きました。
【1】乾燥オランジェ人参を使ったキャロットラペ
色鮮やかな乾燥オランジェ人参を使ったキャロットラペは、市販のマリネ液に約30分漬け込むだけで完成する手軽な副菜。「オランジェ人参は皮ごと食べられますし、一般的な西洋にんじんより、抗酸化作用に優れたカロテンをたっぷり含んでいるのが特徴です。あらかじめ薄く細くカットされているから切る手間もないし、乾燥することで野菜のうま味が凝縮していて美味しいんです」(安部さん)
【POINT】
マリネ液に漬け込む前に、乾燥野菜をさっと水通し、水気を絞るのがポイント。「いきなり調味液に漬けるより味が染みやすくなります」
【2】乾燥きゅうりと塩鮭の炊き込みごはん
ドライ野菜としては珍しい乾燥きゅうりも人気。干したきゅうりは甘みが増し、独特の食感があってクセになる味です。「酢の物やサラダに使うことが多いのですが、OYAOYAの公式サイトで紹介されている炊き込みごはんをつくってみたら美味しくてハマりました。包丁いらずでつくれて手軽です」(安部さん)
【つくり方】
<材料>
- 米…2合
- 乾燥きゅうり…10g
- 塩鮭… 1匹
- 塩昆布(お好みで)…適量
<つくり方>
- 炊飯器に研いだお米、乾燥きゅうり、塩鮭を入れて通常より少し多めの水(分量外)加減で炊飯する。
- 炊き終わったら塩昆布をお好み量入れ、塩鮭をほぐしながらよく混ぜて完成。
参考レシピ https://oyaoya-kyoto.com/collections/oyaoya-dryvegetable/products/cucumber
【3】ミックス乾燥野菜のスープ
乾燥玉ねぎ、乾燥白ねぎ、乾燥かぼちゃをベーコンと一緒に煮込んだ即席スープ。鍋に水を入れ、好みの乾燥野菜とカットしたベーコンを加えて火にかけ、やわらかくなるまで煮込むだけ。野菜とベーコンからだしが出るので、味つけは塩のみでOKです。
「包丁を使わず野菜が食べられて、京野菜をロスなく美味しく食べられる乾燥野菜『OYAOYA』。かわいいパッケージなのでギフトにもおすすめです」(安部さん)
【問い合わせ先】
OYAOYA https://oyaoya-kyoto.com/
撮影/山下忠之 フードコーディネート/阿部加代子 取材・文/富田夏子