柿の季節になりましたね!私は秋が大好きで、庭先に柿の実がたくさん実っているお宅を見ると幸せな気持ちになります。
一方で、柿はそこまで好きではない……という意見も多く耳にします。または、実家から大量に送られてきて困った、という声も聞きます。
そんなときは、皮を剥いてそのまま食べるだけではなく、いつものお料理に活用してみませんか??
柿を食べると、いいことが盛りだくさん!
お料理の前に、少し栄養のお話を。柿はビタミンCとAを多く含みます。ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めて粘膜を強化するので、風邪予防に効果的と言われています。加えて、強い抗酸化作用があるので美肌効果も期待できます。
また薬膳の観点から、イガイガ喉や咳などのトラブル、口の渇き、口内炎、コロコロとした便秘などの不調を改善へと導く、空気が乾燥し始める秋にはぴったりの食材とも言えるのです。
さらに、二日酔いの元となる物質を排出しやすくする力もあるため、二日酔いや飲みすぎにも効果的なのだそう。
しかし昔から食べ過ぎると体が冷える、下痢をするといわれますね。食べ過ぎには注意しましょう。
では次に、柿のサラダ2種と炒め物のレシピをご紹介します。これらは、柿の季節になると学生の頃からつくらずにはいられなかった大のお気に入りレシピです!
【おすすめレシピ1】塩味と甘みのバランスが絶妙!「柿と生ハムのサラダ」
材料は、柿・生ハム・ミックスリーフ。
葉物はゴワゴワのレタス系ではなく、柔らかい種類がおすすめです。ほかにも、アボカドやナッツを足すこともあります。
味つけはオリーブオイルとバルサミコ酢と粗塩のみ。バルサミコ酢がなければ、オリーブオイルと塩だけでもいけます。生ハムの塩気と柿の甘さが最高です!
【おすすめレシピ2】生の春菊を使うのが新鮮!「柿と春菊のサラダ」
生の春菊を、茎の硬い部分を除いてちぎり、柿をのせるだけの簡単レシピ。
春とつくけれど、実は冬が旬の春菊は、生食がとっても美味しいのをご存じですか?加熱するよりエグみや苦みがなく、葉も柔らかいんです。
おすすめは、ホワイトバルサミコ(こちらの記事でご紹介した日暮里のお店で購入したもの)とオリーブオイルと粗塩。ホワイトバルサミコがなければ、もちろん普通のバルサミコ酢かまたはリンゴ酢や黒酢でもOK。美味しすぎてびっくりすると思いますよ!!
【おすすめレシピ3】お手頃価格の牛肉でも美味しい!「牛肉と柿のおかず」
これは学生の頃に閃いてつくって以来、この時期になると食べたくてうずうずするほど好きな料理です。牛肉はお安い海外産のものを使っても、柿の甘さとジューシーさで美味しくなります!オイスターソースは牡蠣からつくられた調味料なので、“柿”と“牡蠣”のうま味がたっぷりですね(笑)。
身体を冷やすと言われる柿も、加熱することで冷えの効果が和らぎます。
◆材料(2人分)
牛薄切り肉…150g
柿…1/4~1/2個(100gくらい)
にんにく…1片を
オイスターソース…大さじ1/2
ごま油…大さじ1/2
コショウ…少々
◆つくり方
1.牛薄切り肉は食べやすい大きさに切り、塩コショウ・砂糖少々(分量外)を揉みこんでおく
2.フライパンにごま油とにんにくの微塵切りを入れて火にかけ、牛肉を炒める。
3.牛肉に8分通り火が入ったら、5~7㎜厚さに切った柿を入れて炒める。
4.オイスターソースで調味したら、コショウで味を調えて完成。
今回のレシピは簡単でどれも本当に美味しいので、柿が余ってしまったり、少し時間が経ってしまったときでも、ぜひつくってみてください。もちろん私は、サラダや炒め物を食べるために柿を買います!
写真・文/滝野香織
滝野香織
管理栄養士