サウナデビューするならこれをおさえて!女性にこそおすすめな「サ活」入門編

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埼玉の「おふろcafé utatane」の「バレルサウナ」

サウナは女性にもおすすめ(写真は「おふろcafé utatane」の「バレルサウナ」)

このところよく耳にするサウナブーム。でも、実際、サウナは熱いし、水風呂は冷たすぎて、どっちも無理……と思っている人、結構多いですよね。とはいえ、いろいろな人があれだけいいと言っているし、実は“ととのう”にも興味がある、というのも本音。そんな人のために超初心者向けのサウナの楽しみ方をご紹介します。

 

初心者はサウナ施設よりもスーパー銭湯系がおすすめ

「おふろcafé utatane」の浴場

多彩なお風呂が楽しめるのがスーパー銭湯

昔はカプセルホテルなどに併設されていて、男性が通う施設という印象でしたが、最近では女性専用サウナや、一人あるいは少人数で楽しむ個室サウナなど、いろいろな施設が登場しています。ですが、そうした施設は値段もそれなり、入り方もわからないと、初心者にはややハードル高め。

街なかの銭湯にもサウナがあることもありますが、常連さんが多く、定員も少ないので初心者には入りにくい場合も。そこで、おすすめしたいのがスーパー銭湯のような温浴施設です。これなら家族で出かけられるし、幅広い層が利用しているので気軽。ただし、サウナを利用する場合、子どもが中学生以上で一緒にサウナに入れるか、サウナに入っている間一人でお風呂に入っていられる年齢か、複数の大人が一緒(子どもを見てくれる人がいる)の場合に限ります。

「おふろcafé utatane」の「サウナコタ」

多くのスーパー銭湯は浴場内にサウナがある(「おふろcafé utatane」の「サウナコタ」)

スーパー銭湯はいろいろなお風呂があり、その一環としてサウナが付いています。初心者におすすめポイントのひとつが、幅広い層が利用するということ。サウナもいろいろな人が出入りします。年齢も、サウナ歴(?)も気にする必要がありません。

サウナ内も広く、テレビがあることも。一人でお風呂に入れる子どもなら、大人がサウナに入っている間、たくさんあるお風呂で飽きずに過ごせます。そして、お風呂以外にも休憩スペースでのんびりしたり、マッサージを受けたり、飲食が楽しめたりと、別の要素でも満足できるのもポイント。

ルールというよりマナーを守って!サウナの正しい入り方って?

「おふろcafé utatane」の「イズネスサウナ」

スーパー銭湯のサウナは広い(「おふろcafé utatane」の「イズネスサウナ」)

さて。いよいよサウナの入り方です。今やサウナブームでサウナーと呼ばれるサウナ愛好家の方々に変に思われるかも……なんて気にしていると躊躇してしまうことも。でも、サウナには“何分入らなきゃいけない”、“水風呂に入らなきゃいけない”などという“決まり事”は実はありません。

一番大切なのは無理をしないこと。サウナ周辺に「入り方」が掲示されていることもありますが、あくまで目安。自分の体調に合わせて入るのが唯一の“ルール”です。熱いと思ったら遠慮せず出てOK。サウナ内には時計がありますが気にすることはありません。施設によって設定温度は違いますし、体調や気温によって熱く感じたり、意外と平気だったりします。とにかく自分の感覚を信じましょう。ただし、熱いのが当たり前のサウナ。あまりにすぐに出たり入ったりを繰り返すとほかの人の迷惑になるのでNGです。

「おふろcafé utatane」の洗い場

まずは体をきれいにしてからサウナへ(写真は「おふろcafé utatane」)

そして、知っておきたいのが“マナー”。まず、サウナに入る前には体を洗っておくこと。多くの人で使うサウナですから、きれいにしてから利用しましょう。そして、サウナに入る時は体を拭いてから入ること。実は意外と多いのがビシャビシャのままサウナに入ってくる人。でも、これはマナー違反。サウナ内や敷いているマットが濡れると、ほかの人が不快に感じます。また、体が濡れていると体がしっかり温まらないという理由もあります。

なので、おすすめしたいのが、サウナに入る時にフェイスタオルを2枚用意すること。1枚は体を拭く用、もう1枚は髪に巻く用です。髪にタオルを巻くのは髪を保護するため。サウナーさんたちは“サウナハット”をかぶっていますが、いきなりサウナハットを用意するのは大変なので、とりあえずタオルで代用を。

座る場所によって体感温度が変わる?初心者向けの場所とは…

「おふろcafé utatane」の「サウナコタ」

サウナは位置によって体感温度が変わる(「おふろcafé utatane」の「サウナコタ」)

サウナ室に入ったら、まずは、サウナストーブから離れた位置の下段に座りましょう。サウナストーブの近くは当然熱いですし、熱い空気は上部に溜まりますから、上段は慣れた人向け。初心者はサウナストーブから遠い下段がおすすめです。それでも熱いと感じるときは、絞ったタオルで顔と耳を覆うのをおすすめします。そうすると、熱さが少し和らぎ、呼吸も楽になります。

個人的な意見ですが、女性は冷え性で手足が冷たく、汗をかきにくいという人が多いと思います。なので、サウナでも手足はなかなか温まらない。でも顔は火照って熱くなるから耐えられずに出てしまう。そして、一番温まっていない足先を水風呂に浸けて冷たくて断念。結局サウナは苦手、水風呂は無理、と“負のループ”のようになっている気がします。

サウナで体が温まるまで時間がかかる場合は、サウナに入る前に湯船で少し体を温めてから入るといいと思います。また、サウナ内が混んでいなければ、はほかの人の迷惑にならないように、あぐらをかいたり、体育座りをしたり、足の位置を体と同じ高さ(温かい位置)にするのもポイントです。また、無理して1回で温まろうとしないことも大切。

「おふろcafé utatane」の水風呂

汗を流してから水風呂へ。水風呂を出たら体を拭いて椅子に座って休憩

ここでまたマナーの話。サウナを出たら汗を流すこと。汗をかいたまま水風呂に入るのは絶対にNGです。汗を流すために水風呂の水を浴びる人もいますが、いきなり冷たい水をかけるのは慣れていない人には負担なので、温水シャワーがおすすめ。

水風呂が苦手という人は、体が十分に温まっていないことが多いので、サウナでしっかり体を温めることが肝心。また、水風呂にはゆっくり入りますが、多いのが足先を入れて「冷たいから無理」と諦めてしまう人。我慢や無理をする必要はないですが、できれば途中でやめてしまわず、ひざまで、腰までと少しずつ入り、浸かっているのは一瞬でもいいので、肩~胸ぐらいまで入りたいところ。足だけだと冷たく感じても意外と体は大丈夫だったりします。また、腕(手首から先でも)を水から出すと冷たさがやわらぎます。

水風呂から出たら、体をよく拭いて外気浴(休憩)へ。サウナと水風呂を往復する人を見かけますが、この外気浴(休憩)がないと「ととのう」ことはできません。また、濡れたままだと体が冷えてしまうので、水風呂を出たらタオルで体を拭きます。スーパー銭湯ではで浴室内や露天エリアに休憩用の椅子が置かれていることが座ってゆっくり休憩しましょう。

「ととのう」って結局何なの?誰でも「ととのう」?

「おふろcafé utatane」でサウナ→水風呂→休憩

サウナ→水風呂→外気浴(休憩)で「ととのう」(写真は「おふろcafé utatane」)

ここで世に言う「ととのう」について。サウナの入り方は、サウナ→水風呂→外気浴(休憩)で1セット。これが基本です。

サウナの熱さで交感神経が活発(興奮状態)になり、血中のアドレナリン(興奮物質)濃度も上がります。そこから今度は水風呂に入ると、さらに交感神経が活発に。そこで外気浴をすると、今度は副交感神経が優位(リラックス状態)になります。血中アドレナリンは下がるのに時間がかかるので、副交感神経が優位になってリラックスしているのに、血中アドレナリンは興奮状態という、“リラックスと興奮が共存”した日常では起こりえない状況になります。これが「ととのう」だといわれています。

「おふろcafé utatane」にあるインフィニティチェア

水風呂後の休憩に人気のチェアも(写真は「おふろcafé utatane」)

「ととのう」ためには、サウナでしっかり温まる→水風呂で冷やす→(外気浴で)休憩する、という工程を経る必要があるわけです。「サウナには入ったことがあるけれど“ととのう”がわからない」という人は、この工程が不十分なのかもしれません。ただ、「ととのう」という言葉にとらわれる必要もなく、休憩しているときに“なんだか気持ちいいなぁ”と思えれば、それがサウナの醍醐味。

最初は思ったようにできなくても、2回目、3回目と繰り返すと、体が慣れてきてサウナ→水風呂→外気浴ができるようになります。結構身近で、手軽なリフレッシュ体験ができるサウナ。サウナ後はご飯も美味しく感じます。いきなりは無理でも、ぜひ、サウナの楽しみを知ってみてください。

※サウナや水風呂は絶対に無理をせず、体調などに合わせて入りましょう。

写真提供:おふろcafé utatane

取材・文/岡部礼子

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