甘い物が我慢できないのは「砂糖依存症」? 欲する原因と改善法【薬剤師監修】

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疲れていると、ついついスイーツを口にしたくなりませんか? 甘い物を摂ると、リラックスできたり、疲れがとれたりしたような気分になりますよね。少量で満足でき、それ以上求めない場合はあまり気にする必要はありませんが、欲しくてたまらない状態になると危険です。そのような状態は、もしかしたら「砂糖依存症」かもしれません。今回は、甘い物に依存してしまうメカニズムと、その予防法や対策についてご紹介します。

甘い飲み物がやめられないのは「砂糖依存症」かも

砂糖には、摂取するとドーパミンやセロトニンなどの脳内物質を分泌させる作用があります。これらの物質は、快感や幸福感を感じさせるため、日頃のストレスを解消してくれる大切な役割を持っています。

しかし、繰り返されることでその快楽がクセになり、もっと味わいたくなってしまう欲求が抑えられなくなる「中毒状態」になることがあるのです。

甘い物を飲みたい衝動が抑えられない、ないとイライラする、おなかが空いて我慢できずに甘い物を欲するなどの症状がある場合は、「砂糖依存症」になっている可能性があります。

「甘い飲み物」は砂糖の塊!

甘い飲み物に含まれる砂糖の量は意外と多いものです。たとえば、500mlのコーラには角砂糖約16個分の糖分が含まれています。同様に、カフェオレには約11個、缶コーヒーにも、約3個と、いずれも多いことに驚きませんか。ちなみに「微糖」の缶コーヒーでも角砂糖約2個分の糖分が含まれていて「微」とは言い難いのが事実。要注意です。

甘い物を欲する理由

砂糖を摂ると、血糖値が上昇します。とくに空腹時の摂取では、ブドウ糖に分解されやすいため、血糖値が急上昇するのです。すると、上がった血糖値を正常にするため、インスリンが大量に分泌されて血糖値が急激に下がります。その結果、脳が「おなかが空いた」と勘違いして、甘い物が欲しくなるという悪循環に陥るのです。

砂糖の依存性は麻薬のように高く、摂取したことで放出されるドーパミンやセロトニンなどによる癒し効果がクセになり、「甘い物を摂る=幸せ」といったマイルドドラッグのような状態になります。

中毒になると、脳が「甘い物を摂れ」と指令を出すため、欲求が止まらない状態になってしまうのです。

「つい甘い物を口にしてしまう」=砂糖依存症?

砂糖は多くの食品に含まれているため、無意識に摂ることもあるでしょう。適度な摂取は依存症ではありません。

しかし、甘い物が常に欲しくなったり、大量に食べたい欲求に駆られたり、なくなると落ち着きのなさやイライラ感が出てくる場合は、砂糖依存症になっている可能性があります。

「甘い飲み物」が要注意なワケ

とくに飲み物は、胃での消化が必要なくからだに吸収されるため、固形物よりも早く血糖値を上昇させます。そのため、砂糖に依存している人は、すぐに欲求を満たせるような甘い飲料を欲するようになるのです。

甘い飲み物への依存を断ち切る方法

甘い飲み物を飲み始めると、それがないと落ち着かない生活になってしまいます。このような甘い物への依存を断ち切るための方法を3つご紹介します。

1.食事からビタミンやミネラルを多く摂る

日々の食事から、ビタミンやミネラルなどの栄養素を多めに摂るように心がけましょう。糖分を消化するためには、多くのビタミンを消費します。そのため、肉や炭水化物ばかりではなく、野菜やフルーツを多く摂取するように努めてください。

「疲れたら甘い物」という考えは捨てて、甘い物が欲しくなったら、フルーツやさつまいもなどを代わりに食べましょう。

2.甘い物を周りに置かない

机の上や引き出しの中などに甘い物を用意する習慣がある場合は、周りに置かないよう意識しましょう。目につきやすい場所や、すぐに手が届く場所には置かず、コンビニに立ち寄る回数もなるべく少なくしましょう。

3.イライラしたらからだを動かす

甘い物を我慢すると、軽い禁断症状のようにイライラしたり、落ち着かなくなったりすることがあります。そのようなときは、ジョギングをしたり、ストレッチをしたり、軽くからだを動かすようにしてみましょう。

からだを少し動かしてみると、それだけで爽快感が得られてスッキリして、甘い物への関心をそらすことができます。

体内バランスを整える漢方薬もおすすめ

砂糖依存症を改善するには、小さな努力の積み重ねが必要ですが、漢方薬でからだの内側から体質を改善するのもひとつの手段です。

漢方では、「甘味」は体力を補い、からだを緩める作用があると考えます。そのため、砂糖を摂り過ぎると倦怠感や無気力になる場合もあります。また、「甘味」を欲するのは、ストレスや過労、心労により必要なものが足りず、心身のバランスが崩れた状態であると考えられます。

漢方薬は、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を回復し、必要なところに栄養を届けます。また、自律神経のバランスを整えてストレスによる砂糖依存からの回復をサポートします。そのため、根本から砂糖依存の改善を目指すことができます。

<砂糖依存でお悩みの方におすすめの漢方薬>

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

比較的体力があり、おなか周りの皮下脂肪が多く、便秘がちの人におすすめの漢方薬です。
18種類の生薬が配合された漢方薬で、脂質代謝機能を改善し、溜め込んでいる脂肪を減らして肥満や便秘を改善します。

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【第2類医薬品】ナイシトールZaパウチ 105錠


【第2類医薬品】コッコアポEX錠 144錠

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

虚証、色白でぽっちゃりしている人に使われる漢方薬です。水分代謝を改善して、むくみや水太りを改善します。

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【第2類医薬品】コッコアポL錠 60錠 ¥766

【第2類医薬品】ビスラット アクリアEX 210錠 ¥3,449


自分のライフスタイルや体質によって、使用する生薬も異なります。どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスも出てきています。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用して個人に効く漢方薬を見極め、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。

●あんしん漢方


 

砂糖依存症改善は脳との戦い

日常的に甘い飲み物を摂っていると、急にやめるのは困難です。それは、あなたのせいではなく、脳がもっと糖を摂れと命令するからです。この状態を改善するには、日々の努力と、脳の指令を回避する生活習慣づくりが大切でしょう。焦らず、少しずつ改善を続けていけば、砂糖の中毒から抜け出すことは可能です。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師 相田 彩さん

相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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