移住先として注目の「小松市」には、家族にやさしい「アソビ場」揃い!

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連載「Mart的移住学」で理想の暮らしを手に入れたファミリーを取材していると、「移住」は家族の時間を大切に思う人々にとっては一つの有効な手段だとしみじみ感じます。
でも、その際にハードルとなるのは、「移住先の暮らしやすさ」。各種のサポートはもちろんのこと、買い物をする場所は近くにあるか、交通の便はどうか、そしてMart世代にとってもっとも気になるのは「子育てのしやすさ」だと思います。

子育て世代にうれしすぎる街が石川県にあった!?

そんななか、「子育てするならダントツ小松」というキャッチフレーズとともに、切れ目のない手厚いサポートで子育て世代の移住を応援しているのが石川県小松市。結婚から妊娠、出産、そして子育て、修学、進学とさまざまなライフステージにおいてうれしい制度があることで、近年若いファミリーの注目を集めているそう。

なかでもMartが注目したのは、「子どもの遊び場」。地方都市ならではの、自然との程よい距離もさることながら、雨の日でも安心して遊ばせられる施設が充実していることに気づいたのです。

2020年春、出産を契機に小松市に移住し、東京に本社を置く企業でリモート勤務しながら4歳の女の子を育てているワーキングマザーにお話をうかがいました。

今回お話をうかがった野島朋子さん

東京生まれ、東京育ちでありながら、小松市出身の夫と結婚し、2020年には小松市に完全移住した野島さん。
「ずっと東京で暮らしてきたので最初は身構えましたが、クルマの運転免許を事前に取っていたので、今は生活に必要なスーパーや病院、そして保育園などほとんどの施設が10~15分圏内にあり、とても暮らしやすいと感じています。公園にいっても混雑していることが少なく、ストレスが少ないですね」と語るように、天気がいい日は新しい遊具が揃う木場潟(きばがた)公園へ行くことが多いそうですが、雨の日でも遊び場に困らないのが小松市に暮らしていてうれしいところのひとつだそう。

地元でおなじみのキャラに会える『カブッキーランド』

小松市のゆるキャラとして知られるカブッキーの名を冠した『カブッキーランド』。運営するこまつ賑わいセンターによると、「主に幼稚園の年中児から小学校の低学年の方が多く、特に人気は『どきどきゾーン』にある、空気で膨らませたマットなどの『エアートラック』。跳んだり走ったり、屋内でありながらダイナミックに遊べるのが人気の秘密です」。
野島さんのお嬢さんもお気に入りだとか。

他にもおままごとやブロック遊びなどが楽しめる「わくわくゾーン」や、親子で料理体験ができる「クッキングスタジオ」など、飽きないアクティビティで、年間パスポートを購入する人も多く、野島さんもその一人。「8回行ったら元が取れるので、地元に住むなら年パスは必須です!」

「クッキングスタジオ」は幼稚園年中児以上が利用可能(要予約)。

【DATA】
カブッキーランド
石川県小松市土居原町10-10 こまつアズスクエア1F
https://www.kabukkyland.com/

木のぬくもりを感じられる空間が広がる『ハレノチクモリ』

野島さんが「特に小さなお子さんに」とおすすめしてくれたのが『そらのあそびば ハレノチクモリ』。地元石川で、‟木と暮らす家“を提案する総合建設業 株式会社シモアラが運営する施設だけあり、石川県産の間伐材や端材をふんだんに使用してつくられています。「木に触れて感じ、楽しめる場所になっています。手触りが柔らかくあたたかく、香り豊かな空間で、親子がそれぞれ遊びを見つけ、心地よく遊べる空間です」(スタッフ・谷口さん)
秘密基地のような冒険要素があったり、ごっこ遊びにもぴったりの色とりどりのおもちゃがあったり。能登ヒバ・杉・檜を使った木製しずく「雨つぶぽつぽつ」は、赤ちゃんの感覚を育むのに最適です。

 

塔はハレノチクモリのシンボル的存在

「活発なお子さんに人気」というすべり台

雨つぶぽつぽつはその数に驚き!

おままごと好きな女の子に人気の「虹色カフェ」

平日は0〜3歳の乳幼児が多いそうですが、週末には小学生も増え、幅広い世代に愛されています。

【DATA】
そらのあそびば ハレノチクモリ
石川県小松市北浅井町舟津25番1
https://harenochikumori.com/

その他にもおすすめスポットがいっぱい!

その他、野島さんが挙げてくれた施設は、小松市にしかない魅力あふれるところばかり。
旧小松警察署をリノベーションしてつくられた『空とこども絵本館』は、昭和レトロな外観に似合わず、床暖房が効いた快適な空間の中で、1万5000冊もの絵本を心ゆくまで読むことができる場所。「声を出して読んでもOK」なのは、小さなお子さん連れのママにはうれしい配慮です。
また『航空プラザ』は、「飛行機の展示やシミュレーターでの飛行体験はもちろんのこと、巨大なアスレチック遊具もあり、一日楽しめる場所ですよ」とのこと。

こうしてさまざまな施設についてお話を聞いた後、野島さんが最後に話してくれた一言が印象的でした。
「私が住んでいるところは駅近の便利な場所ですが、そこからでも車で10分もあれば海の近くまで行けるし、20分もあれば里山へも行ける、そんな環境が家族で過ごすには最高だなと思います」

充実した遊び場だけでなく、自然を身近に体感できる環境も、小松市に住む大きなメリットだと言えそうです。

小学生男子パパ・編集長小松が気になったのは『こまつの杜』

最後に一つ、編集長小松が気になっている施設をご紹介します。苗字つながりでずっと(勝手に)縁を感じていた世界的建設・鉱山機械メーカーの「コマツ」は、ここ小松市が創業の地。今でも工場があり、重要な拠点となっています。
そんな小松市に2011年にオープンした『こまつの杜』はコマツが運営する体験型施設。JR小松駅隣接という抜群の立地だけでなく、とりわけ男子憧れの超大型鉱山機械の実物を見るだけでなく運転席での搭乗体験もできる(日付、時間帯による。詳細はこちら)ことで県外からも多くのファミリーが訪れる人気スポット。

コマツの歴史を深掘りできる「わくわくコマツ歴史館」や、子どもが楽しく遊べるキッズスペースのある「わくわくコマツキッズ館」などもありますが、注目は施設内にある「げんき里山」。加賀の自然を再現したつくりになっていて、来場者は自由に散策することができます。また、理科・ものづくり教室/里山自然教室なども開催していて、“楽しみ”だけでなく地域の“学び”の場にもなっているのが、素晴らしいと感じました。

わくわくコマツ歴史館

わくわくコマツキッズ館

げんき里山

【DATA】
こまつの杜/わくわくコマツ館
石川県小松市こまつの杜1
https://komatsunomori.jp

小松空港を擁し、交通アクセスに優れている小松市ですが、この春北陸新幹線が延伸し、東京から乗り換えなしで2時間40分でアクセスできるように。まずは一度、家族旅行で“下見”に訪れてみるのもいいかもしれません。

取材・文/小松伸司

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