ダイソー、Can★Do、Seriaから集めたピーラー約20個を、活躍中のフードスタイリストさんたちがチェック。どこの製品かは伏せ、すべて実際に使って検証しました。「根菜などの皮をむく道具」というのがピーラーの主な用途でしたが、今は包丁より薄く切れるものとしてもプロの現場では活用されています。千切り用の特殊なものも含め実際の使い勝手と、それぞれの「これがイチオシ」を見極めてもらいました。
プロの目線でピーラーを見極めてくれたのはこの3人
フードコーディネーター・いのうえ陽子さん:レシピ開発など料理に関連する仕事を多く手がける。Martでおなじみの「Toffy」ブランドの新作発表会でも調理実演を担当。
フードスタイリスト・小川雅代さん:撮影からスタイリングと幅広く活躍しているフードスタイリスト。スタイリングの技は数多くの現場とセンスで磨いたもの。
フードスタイリスト・水嶋千恵さん:映画や広告などのフード担当をされることが多い水嶋さん。印象に残る料理シーンのために、アイデアを駆使しています。
切れ味や持ち具合、使い勝手などを厳しくチェック!
フードスタイリストが選んだイチオシピーラー3選
3人が選んだイチオシピーラーはこの3本。プロならではの目線で詳しく解説してもらいます。
【小川さんのイチオシ】Can★Doシンプルピーラー 立つんです!
きゅうりのスライスは見事な薄さ!立てて置けるグリップは、持ちやすさにつながりスムーズな動きが可能。〈W7×D3.2×H14㎝〉¥100
検証
柄が長いので、刃から遠い部分を持ってピーラーを横にスライドできる。そのためスライスがスムーズ。
刃がスライスしたい野菜に程よい角度で当たるため、途中で切れることもなく薄いまま。
左がこのピーラー、右は一般的なピーラーでスライスしたきゅうり。薄いとこのようにくるりと巻ける。
薄くスライスする場面ではものすごく重宝!
サラダや鍋料理などでも最近は薄くスライスした野菜を用意することが多いんです。これはクオリティがかなり高い仕上がり。100円で買えるのなら、1本は持っていると重宝しそうです。(小川さん)
【水嶋さんのイチオシ】Can★Do皮むきくん
名前のとおり、皮むきのためのピーラー。「皮をしっかりむく」部門では1等賞。赤いフォルムで、引き出しの中から捜しやすい。〈W7.3×D1.2×H11㎝〉¥100
検証
最もよいところはこの持ち手部分。短く横に広いため、ぎゅっとしっかり握れます。
しっかり握れているからこそ、じゃがいもの丸い形にもしっかり当てつつ皮がむけます。
他の製品だと…
〈左〉じゃがいもの皮むきも、油断すると力が入りすぎてしまい、つるっと滑ってしまいそうでヒヤヒヤ。
〈右〉一般的な柄の部分が細長いものは、握りが甘くなるため力を入れにくくなってしまいます。
根菜の皮をキレイにむける力加減が絶妙でした
ピーラーの基本の使い方である、根菜の皮むき。切れすぎるピーラーだと、力を入れすぎて手をけがしてしまうということもしばしば。これは想像以上に手にフィットして、スムーズに皮むきできます。(水嶋さん)
【いのうえさんのイチオシ】DAISO(ダイソー)具材が散らない千切りピーラー
千切りできるピーラーは、100円ショップのピーラーのなかでも比較的新しい分野。千切りに特化したピーラーです。〈W6.6×D2.2×H13.5㎝〉¥100
検証
この特殊なギザギザの刃が千切りにスライスする要になっています。
ギザギザの刃で薄くけずったものを千切りのサイズに分割させていきます。
皮をむいたにんじんならば、こうしてピーラーを横に合わせてさーっと引くだけ。
散らばらない仕組みにもなっており、このとおりたくさん千切りに!
大したことないと半信半疑でしたが驚きの仕上がり!
千切りができるといっても、どの程度?と疑いながら検証しました、ごめんなさい。手切りで十分と思っていましたが、これだけ均一にできるのなら大量に必要なときなどかなり重宝しますね。(いのうえさん)
プロのお眼鏡にかなったピーラーに共通して言えるのは、〝余計な力を入れないでも思い通りの仕上がりになる〞ということ!それぞれ得意技が違うから、1本持っていると重宝しそう。実際に使い勝手のよさを試してみては?
※この記事内でのサイズ表記は編集部調べです。また、掲載商品は取材時のもので、現在取り扱いがない場合があります。予めご了承ください。
撮影/中林 香、取材・文/新里陽子 構成/富田夏子
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