おうちでアウトドア気分の超簡単「山ごはん」レッスン〈1〉缶詰と乾物で【Writer’s Pick】

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登山歴9年、登山と山ごはんが大好きなMartライター、湊谷明子です。

はじめはお弁当を持って日帰りのハイキングからだったのですが、いつしか1泊2食付きの山小屋に泊まりで行くようになり、いまは山でのテント泊が楽しみになりました。

「山ごはん」の基本は日持ちする食材&簡単調理!

普段からおいしいもの大好きなのですが、山で食べるともっともっとおいしくなるので、張り切ってつくっています。テントは夫が背負い、私は食料をかつぎます。食料と調理道具、食器などのすべてを自分でかつぎ、目的地まで歩くため、なるべく荷物は少なく、軽くなるようにメニューを考えます。
縦走初日の晩なら冷凍しておいた肉を焼いたりしますが、翌日以降はレトルトや乾燥野菜、フリーズドライなど、日持ちする食材をセレクト。
調理はキッチンではなく、安定感のある岩を見つけてその上でってことも多い…ので(笑)、とっても作業がしにくいんです。だから難しい料理はできません。なるべく味が簡単に決まるものを使っておいしくできるように工夫します。
また、単純に軽いだけでメニューを決めると、何日か続けると栄養不足でフラフラしてきちゃうので、できるだけ栄養が取れるものを選びたい。登山ってけっこうハードな運動なんです。


私の調理道具たち。小さい1人用鍋から、2人用、3人用と、登山する人数やメニューでそれぞれ使い分け。登山用フライパンは取っ手が取り外し可能で170gと軽いんです。バーナーはプリムス153と、SOTOのST-301の別注モデル。どちらも登山の定番。カッティングボードは付録と、100円ショップのベニヤ板をカットして紙やすりでなめらかにし、オイルを塗った手づくり。

Martの取材で見つけた便利食材が大活躍

Martの誌面で料理企画を担当することが多く、食材や商品の知識にだいぶストックができました。また、普段からスーパー、デパート、通販などで、便利な日持ち食材を探すのが日課になっています。
コロナウイルス の影響で緊急事態宣言が発令中のいま、なるべく自宅で過ごすことが求められていますよね。そこで、山でも家でも簡単にできる料理をご紹介してみようと思います。わたしは自宅でも山道具で調理して練習しますが、みなさんはどうぞ、おうちにある道具でつくってみてください。それでもじゅうぶん山気分は味わえるはずです。

しらすと干しシイタケのアヒージョにチャレンジ!

旅先で見つけたしらす缶詰、干し桜エビ、干ししいたけ、乾燥にんにくスライス、鷹の爪、エキストラヴァージンオリーブオイル。※左下の鶏肉のアヒージョ缶詰は温めるだけでOK。

1.まずは小さめの干ししいたけ(そのほうが安いので)をナルゲンボトルに入れて水戻しします。

2.エキストラヴァージンオリーブオイル、乾燥にんにくスライス、鷹の爪を入れてフライパンを弱火にかけ香りを出します。

3.しらす、干し桜エビと、水で戻した干ししいたけをふつふつさせたら完成です。しらすに塩気があったので、調味料はなしでOKでした。

バゲットにオイルを付けながらいただくのがおすすめの食べ方。最後はバゲットで鍋をぬぐって、フライパンをきれいにします。

鶏肉のアヒージョの缶詰はシェラカップに移し、温めるだけで完成。簡単で間違いのないおいしさ。缶を直接火にかけると中身が飛び跳ねてとんでもないことになったりするので、移し替えるのをおすすめします!

不定期ですが、第2回、第3回も予定していますのでお楽しみに!

料理・文/湊谷明子

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