住宅メーカーで設計士として忙しく働きながら、6歳の双子の女の子といっしょの山登りを何よりも楽しみにしているという、Mart WEEKENDERのNanaさん。なぜ山登りを続けるのか、その理由をうかがいました。
出産前にハマった登山を、子どもたちと一緒に再開
山登りにハマっていちばん楽しんでいた時期に双子を妊娠、山をお休みしないといけなくなってしまったというNanaさん。「山に行きたくても行けないのがつらいし、それ以上に双子の育児がつらい……(笑)。合間の時間に高尾山を往復したけど、本当にうれしかったのを覚えています」
子どもたちと裏山の緑道などを歩いて山歩きの練習をし、しっかり歩けるようになった2歳半ごろから、親子での山登りをスタート。現在夫は単身赴任中で、一人で双子の世話をしながら歩かなければならず、大変なことも多かったそう。
「本当に大変だったけど、絶対抱っこはしなかったです、というか抱っこできない。そのおかげで『山は抱っこしてもらえない場所』と理解してくれて、つらくても自分たちで歩くようになりました」
5歳になったかのちゃん、りのちゃんに、山登りを通じて人としての成長も感じるそう。
「頑張ったらできたという成功体験を重ね、つらいことを乗り越えて自信をつけてほしいです。今後の人生でいろんなつらいことやしんどいことが起きるかもしれないけど、登山の経験を生かしてそれらに立ち向かえるようになってほしいですね。ちょっとかっこよすぎますかね(笑)」
山ブランドNrucのサコッシュには、前日に買ったおやつが入っています。
モンベルのボトルはキャップを交換して飲みやすく。
難関や新たな発見の末にたどり着く頂上は最高!
ケーブルカーを使わない高尾山の6号路。木の根や岩も双子には楽しい遊び場に。
沢の中を歩くところでは、石をひっくり返してチェック。「高尾山はレベルに合わせてルートを選べるところがいいですね」
高尾山山頂に到着し、記念撮影。「正直子どもにとって山頂はあんまり関心がないみたい(苦笑)。道中を楽しんでいるので、なるべく立ち止まって付き合ってあげます」とNanaさん。
「見る」「撮る」ことを大事にしています
ママの真似をしてトイカメラを使い、撮影タイム。撮ったり撮られたり、エンドレスに楽しめます。
双眼鏡 はなんとNanaさんが子どものころから使っているものだそう。遠くの景色を見たり、お花をのぞいてみたりします。
山登り以外の楽しみがあると「また行きたい」につながる
高尾山での一番のお楽しみはお茶屋さんで買うお団子。「その土地の名物や温泉、公園などをごほうびにわくわくしながら歩きます」
山登りで頂上に立てたら、記念にバッジを買ってあげるそう。「子どもって昔の山のことは忘れがちですが、バッジを集めることで、自分たちがこれだけ登れたという自信につながっていると思います」
二人が集めたバッジの一部。
撮影/平林直己 取材・文/湊谷明子
Mart2023年夏号 「発足!Mart WEEKENDERたちの“アソビ場”ルポ」より