以前Martの誌面でもご紹介いただいたのですが、私は紅茶が大好きです。もちろんコーヒーも大好きなのですが、もし一生どちらかしか飲めないとしたら、迷わず紅茶を選びます。紅茶と言えばインドやスリランカなどを思い浮かべますが、実は日本産の紅茶もあるんです!今回は、紅茶好きの私が気に入っている、国産の紅茶をご紹介します!
緑茶もウーロン茶も紅茶も、原料となる茶葉はすべて同じです
まず、緑茶もウーロン茶も紅茶も原料となる茶葉はすべて同じです。加工方法が異なるだけで、紅茶は茶葉を発酵させて作られます。和紅茶は実は北は青森、南は沖縄まで日本全国650か所以上で製造されていて、それぞれ個性豊かな味わいを持つそうなんです。
毎年海水浴に行く静岡県・下田市で「和紅茶」との衝撃的な出会いが!
私のお気に入りは静岡県下田市、伊豆急下田駅にある下田時計台フロントというお店に並ぶ「究極の紅茶」です。
我が家は、毎年夏の海水浴に下田に行くのが恒例行事。その中で、3年前にこちらのお店のカフェスペースで究極の紅茶をいただいたら、その美味しさはまさに衝撃的!早速まとめ買いしてしまいました。
それまでは、和紅茶という存在さえ知らなかった私。興奮気味にお店の人にお話をうかがったところ、こちらの紅茶は並々ならぬこだわりを教えてもらいました。その魅力に完全にノックアウトされてしまったのです。
茶葉はもともとその地に芽生えていた、名のない天然茶葉(在来種)を大切に守り育て続けてきたもの。それを、静岡県の山間部で、林に囲まれていて隣接問題のない、地力の強い場所にある畑で育てているのだそうです。なんと、30年以上無肥料・無農薬を貫いているそうです。
一般的な農法や有機農法にくらべると収量は6~7割程度になってしまうそうですが、その分土も木も自然で健康で力強いと聞きました。とにかく「自然のものを自然のままに」という並々ならぬこだわりでつくられている紅茶なのです。こういうお話を聞くと買わずにはいられません!
紅茶をより美味しくいただく淹れ方をご紹介!
そんなこだわり抜かれた紅茶と知れば、ていねいに淹れたくなりますよね。そこで、美味しさを引き出す淹れ方をご紹介します。
【ティーバッグでの正しい紅茶の淹れ方】
- 水道水を沸かし、沸かしたての湯を用意する。
- カップに湯を入れカップを温める。
- カップの湯を捨てて、沸騰した湯をカップに150~160㏄注ぐ。
- すぐにティーバッグを滑り込ませるように入れ、お皿などで蓋をして2~3分(表示があれば表示通りの時間)蒸らす。
- ティーバッグがテトラバッグの場合、少し浮いたところに白い泡のようなものが溜まるが、これがアク。そのアクを戻さないようにスッと引き上げてしずくを切る。
※ティーバッグをお湯の中で振ったり、絞りだすのはNGです!色が濃くないと出ていない印象を受けるかもしれませんが、紅茶によって色味は様々なので色が薄いからといって絞るのはやめましょう。
こうして淹れた和紅茶がこちら。派手な香りはありませんが、渋みは少なく、優しい穏やかなイメージです。どこかに飲みなれた緑茶やほうじ茶のような感じもあります。自然の力強さというよりは、大地や人の温かみを感じるようなほっと身体に浸み込む美味しさなのです。
ニューサマーオレンジのフレーバーティーも爽やかで美味しい♪
先日は、新商品の和紅茶に加えて、伊豆ニューサマーオレンジも購入してみました。かんきつ系に弱いもので…。こちらは、伊豆の特産品であるニューサマーオレンジのフリーズドライが入っています。
紅茶と一緒に淹れると香りがよくく、アイスティーにぴったりでした。フリーズドライの状態から紅茶を吸って戻るので、ニューサマーオレンジも大変美味しくいただけました。
私イチオシしの、下田時計台フロントの和紅茶はお取り寄せも可能です!夏の暑い日のアイスティーも最高ですし、秋の読書時間のおともにも最高です。
先述の通り和紅茶は全国津々浦々に存在します。少し地方に足を延ばしたときや、道の駅にもあるので、お出かけの楽しみの一つに和紅茶集めなんていかがでしょうか。
写真・文/滝野香織
滝野香織
管理栄養士