「やめてみる」で暮らしがよくなったこと。【Martist片岡牧子】

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Martの11月号ご覧いただきましたでしょうか。
「『ラク家事』宣言!」の企画で、我が家は電子レンジをやめましたと取り上げていただきました。
電子レンジを手放したことは武勇伝でもなんでもなく、そして誰かに「いいよ」と絶対おすすめできることでもないです。
ただ、私自身としては手放してよかったものの1つです。
便利な生活を手放したことで、生活が変わり、結果ゆとりができたからです。

電子レンジ生活をやめてみようかなと思ったのは5年ほど前。
それまでは毎日がレンチン生活の電子レンジヘビーユーザーでした。
では、なぜ手放すことを思い立ったかというと、当時憧れていたステキな人たちがたまたまレンジフリー生活をしていたから。単純な理由です。
「うちにはレンジがないのよ」と聞くたびに、どうしてなくせたんですか?それで生活回るんですか?と質問したのですが、皆さんこぞって「なくても全然問題ないよ」と。
そのときはすごいと思いつつも、うちでは絶対に無理と思っていました。

しかし、当時たまたまインテリアの配置換えをした日に、電子レンジのコンセントプラグを抜くことがありました。
そして、電子レンジを前に前述のステキな人たちの言葉を思い出したのです。

ここで思い出したなら、プラグを入れずに、「まず使わないでいけるかをやってみよう、困ったらすぐ戻せばいいや」と思いながら、本当に軽い気持ちで「お試しレンジフリー生活」を始めてみることにしました。
野菜も作り置きも冷凍していた時代。さてどうやって温める?固まった冷凍スープをお鍋に入れてみたり、昨日の残りのお肉はトースターで焼いてみたり。
試行錯誤でしたが、なんとかなるではないですか(ストレスでないレベルで、です笑)。

その後プラグが抜かれたままの電子レンジは使われないままキッチンから玄関に移動され、そこでまたしばらく様子をみた上で、ようやく我が家から旅立ちました。


当時、電子レンジを玄関に移動したときの写真です。

それから5年。
二度の引越しを経て、いまも電子レンジは使わずに過ごしています。


レンジがなくなって、よくなったことを改めて思い出してみました。

よくなったこと

・電子レンジ分のスペースがあいたこと。
・保存容器やレンジ専用の調理器具が減ったこと。
・手軽な便利さがなくなった分、私が工夫するようになったこと。

まず物理的にスペースが空きましたので、キッチンにゆとりが出ました。
”どこにレンジを置こうか?”とコンセント位置から置き場所を割り出す作業もなくなりました(置き場所が限定されることで地味にストレスになりえます)。

次に、以前はプラスチックの保存容器やシリコンの調理器が活躍していたのですが、電子レンジで発揮されるよさが活かされなくなってしまったため、少しづつ手放しました。
今は代わりに野田琺瑯が活躍しています。直火もOK、オーブンもOKなので残った食品はこちらに入れて翌日そのまま温めています。

ちなみに我が家は炊飯器もありません、ご飯はいつもこちらの圧力鍋で炊き、残ったものは冷凍するので、温め直しもこのお鍋で蒸しています。


こちら以前Martの企画で知って、使い始めた年季もので大活躍中!

温め直しにお鍋を使う機会が増えたので、レンジを手放した当時にStaubも増やしました。

ということで今はレンジフリー生活を楽しんでいますが、一方では大変だったことも。
ご想像がつくかと思いますが、ちょっと使いたいときに気軽にさっと温めでができないこと、レンジ専用食品は買えないことなど。

いちばん大きかったのは、子どもがある程度大きくなってから、お稽古に行く前の補食問題でした。
誌面の方にも書いていただいた通り(ぜひみてくださいね)、子ども達に湯煎や圧力鍋での温め方をマスターさせ、コンロのそばから絶対に離れないと約束もさせ、一連の流れを教えたことで解決しました。

空間が変わり、自分の意識が変わり、子どもも変わり(変えた?)、電子レンジをなくしたことで得たのが「空間のゆとり」と、楽しめるようになった結果の「私の心の余裕」です。
先日、過去の自分のブログを読み返していたら、「生活必需品をなくす必要はないと思うのですが、これがなくなったら何かがよくなるかしら?と日々空間や生活をプラスにする工夫を大事にしたい」と書いていたのを発見。

あえて何かをなくしてみて得られるものがあるかを考えてみるのは今でも大切にしています。日々の生活がプラスになること、引き続き楽しみたいと思います。

写真・文/片岡牧子


片岡牧子
整理収納アドバイザー、整理収納コーチングサービス「Tidyup」の運営もスタート。

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