帰省、新年会などのイベントが目白押しのこの時季。食べ過ぎて、正月太りしてしまった経験はありませんか? 日頃は体型キープに気を配っている人でも、年末年始はイベントが重なってついつい食べ過ぎてしまうことが多いようです。
今回は食べ過ぎるとなぜ太るのかという根本的な要因と、食べ過ぎたときに試してほしいとっておきの裏技を3つ紹介します。無理なく食べ過ぎ対策をする方法も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
なぜ太ってしまうのか?
「太る」とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態のこと。飲食物から摂取したエネルギーが、運動などで消費するエネルギーを上回ると体脂肪が蓄積して太ってしまいます。
また、食べ過ぎた翌日に体重が増えたり顔やからだがむくんだりするのは、飲食物から摂取した水分の排出が滞り、からだに余分な水分や老廃物が蓄積するからです。
年末やお正月はおせち料理など塩分の多い食事をする機会が増えるため、むくみが正月太りの原因になっているケースも多いといわれています。
食べ過ぎたときに有効な裏技3選
「食べ過ぎちゃった……!」と思ったら、試してほしい裏技を3つ紹介します。
【1】カリウムを摂取
食べ過ぎた翌日のむくみや体重増加が気になる人は、納豆やホウレンソウ、バナナなどカリウムの豊富な食材を食べましょう。カリウムには、体内にたまった余分な水分や老廃物の排出を促す働きがあります。
なお、むくみが気になるからといって、水分を摂らないのはNGです! 水分が不足すると、むしろ水分を貯めこもうとする働きが生じ、むくみが悪化するおそれがあるので要注意。
1日1.5~2Lの水を飲みつつ、カリウム豊富な食事を摂ることが大切です。
【2】EPA(エイコサペンタエン酸)を摂取
アジやサバなどの青魚に多く含まれるEPAには、中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。肥満対策のためにも、日頃からEPAの豊富な食生活を心がけましょう!
サバ缶やイワシ缶などの缶詰を1缶食べると、1日に必要なEPAの目安量を摂取することが可能です。
【3】ツボ押し
食べ過ぎ対策におすすめのツボは、「足三里(あしさんり)」「百会(ひゃくえ)」「飢点(きてん)」の3つ。足三里は代謝に働きかけるツボで、ひざ下やや外側にあるくぼみから指4本分ほど下の部位に存在します。
百会は頭頂部の真ん中にあるツボで、自律神経を整えて過剰な食欲を落ち着けてくれます。耳の内側上方にある飢点は食欲抑制に働くツボで、食事の前に押しておくのもおすすめです。
指の腹でこれらのツボを「少し痛いけれど気持ちいい」と感じる強さで5秒くらい押してみましょう。
食べ過ぎには漢方薬での対処もおすすめ
食べ過ぎ対策には、漢方薬を飲むのもおすすめですよ。
過剰な胃腸の働きやストレス、ホルモンバランスの乱れなどが過食傾向につながるとされています。
食欲を抑えるには、
- 過剰な胃腸の働きを抑える
- 自律神経やホルモンバランスを整えて、ストレスによる過食を軽減する
などの働きをもつ漢方薬が有効です。
また、脂肪の吸収を抑えて燃焼をサポートしたり、余分な脂肪を便と一緒に排出したりする漢方薬を選ぶことで、太りにくい体質へと導くことも可能です。
自分の症状・体質に合ったものを毎日服用するだけでいいので、無理なく食べ過ぎ対策を継続できるのも漢方薬のメリットです。
<食べ過ぎが気になる人におすすめの漢方薬>
●大柴胡湯(だいさいことう)
【第2類医薬品】ツムラ ツムラ漢方 大柴胡湯エキス顆粒 10日分 (20包) だいさいことう 肩こり 頭痛 便秘
からだの余分な熱をとり除いて脂質代謝を改善します。ストレスで食欲が増してしまう人におすすめです。
●防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
【第2類医薬品】新・ロート防風通聖散錠T(ボウフウツウショウサン) 112錠 【セルフメディケーション税制対象】
便秘気味でおなかに脂肪がたまりやすい人に適した漢方薬です。からだの余分な熱をとり除き、脂質代謝を促し、便や汗などで不要物を体外へ排出して肥満を改善します。
ただし、自分の症状や体質に合わない漢方薬を飲んでも十分な効果が得られず、副作用が起きる場合もあるので注意しましょう。
漢方薬を選ぶときは、漢方薬に精通した医師・薬剤師に相談して自分に適した漢方薬を見極めてもらうことをおすすめします。最近は、スマホひとつで完結するオンラインサービスも話題ですよ。
オンライン個別相談の「あんしん漢方」では、漢方のプロがAIを駆使してあなたにぴったりの漢方薬を選び、自宅に配送してくれます。気になることは、スマホで何でも相談できるので安心です!
ぜひチェックしてくださいね。
正月太り対策をしよう!
年末年始は生活習慣が乱れて、暴飲暴食になりやすいシーズンです。食べ過ぎないよう注意をしつつ、カリウムやEPAの豊富な食生活を心がけたり、ツボ押しをとり入れたりして正月太り対策を行いましょう!
漢方薬を服用するのもおすすめですよ。専門家に気軽に相談してくださいね。
街も華やぐ年末年始。健康に気を配りながら、家族や友人と一緒に楽しく過ごしましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/