登山には、親と子の時間を深め、子どもの成長の糧となる要素がたくさん詰まっています。子どもの成長を見極めてコースを選ぶことで、安全に楽しく親子で登山することができます。山育のよさや始め方などについて、Mart WEEKENDERのNanaさんに教えていただきました!
「登れた」「できた」の経験を自然の中で重ねることができます
6歳のかのちゃん、りのちゃんと登山を楽しんでいるMart WEEKENDERのNanaさん。
「登山は楽ではないし、子どもにはまだまだ何が楽しいのか伝わっていないかもしれません。でも山登りは、『ゆっくりでも、ちょっとずつでも1歩1歩歩けば登頂できる』ことを一緒に経験できる最高の機会だと思っています。日常生活でめげたときに『山でも頑張ってちょっとずつでも登ったらできたよね?』とエールを送ることができるようになりました」
登山は危険なこともあるので、Nanaさんは子どもたちとの登山のために準備を怠りません。
「子どもが登れる山を季節や標高、行程を考えて計画しています。経験から、3歳3㎞、4歳4㎞、5歳5㎞で探していました。登る山は、まず初心者向けのガイドブックをチェック。その後ネットで山の名前を入れて検索し、同じ年齢の子どもと登山している記録などを見て危ない場所がないかを確認します。また山は秋冬には雪が降ることもあり、気温が下がるので備えが必要です」
そのほかにも、さまざまなチェックポイントがあるそう。
初心者のうちはトイレがコース上にあるか、人が多くいる場所かもチェックしましょう。それから、温泉や動物園、近くの公園や牧場など、頑張ったあとのご褒美コンテンツが山の周辺にあると、素直に喜んで登ってくれます」
登山の服装選びのポイント
虫よけや日よけのため帽子をかぶり、長袖、長ズボン、またはショートパンツとスパッツなどで肌を覆うのが基本。両手の空くザック、小物を入れるサコッシュを装備し、登山靴を履いています。
教えてくれたのは、Mart WEEKENDERのNanaさん
建築士としてフルタイムで働く、6歳の双子の女の子のママ。社会人になってから登山を始め、無雪期だけでなく積雪期の登山も行う。Instagram(@nana_kobe)では、双子のかのちゃん、りのちゃん(通称「ふたごん」)との山登りの様子をアップ。
2023年Mart秋号 大人も驚く発見がきっとある! 「山育」「お片付け育」「土育」 我が家の「週末育」マニュアル より
撮影/平林直己 取材・文/湊谷明子 編集/倉澤真由美