驚きの美肌で人気を博す美容家・石井美保さん。ご本人曰く「アラサーの頃は肌がキレイと言われたことがなかった」という彼女が、多忙を極める中で美と健康を維持する秘訣は“スープ生活”だそう。なぜスープ生活を実践するに至ったのか、お聞きしました。
健康で美しくあるためのスープ生活
私が食に興味を持ち、こだわるようになったきっかけは、20代前半に体調を崩して味覚障害になったことでした。アイスクリームの甘さを感じなくなったのでさらにハチミツをかけて食べたり、あたりめのような味の濃いおつまみを醤油に浸して食べたり……。重度のストレスが原因で食事まで取れなくなり、偏った食生活から痩せて体力も落ちてしまいました。
現代はとにかく〝忙しい〞という女性が多いですが、私もそのひとりです。仕事や育児などの予定で埋め尽くされた生活の中で、どうにか栄養を摂り体力を維持したい、年齢を重ねても健康で美しくいるためにはどうしたらよいか、みなさんも日々悩まれているのではないでしょうか。
そこで食の提案として一番おすすめしているのが、スープです。私自身の経験から、スープの習慣が美肌づくりにつながることは間違いないという確信がありました。
一汁三菜を作り、テーブルセッティングをして食べる時間はなくとも、夜に多めにスープを作って、軽い朝食をとりながら残ったスープをジャーに入れ、ランチ用に持っていく……といったことは、忙しい毎日の中でも実践しやすいのではないかと思います。2時間ぐらい煮込むようなスープを作り置きしたいときは、仕事や片づけをしながら作ります。「ながら」で作れるのもスープのメリット。時間をかけたいものは、ゆとりがもてる週末にしています。
今回、刊行される『石井美保のBeauty Soup』でみなさんにご紹介するのは、20 代のころに学んだマクロビの知識のいいところをゆるく取り入れたスープレシピです。あまりストイックになりすぎず、続けやすいものばかりだと思います。
忙しさから食べられる時間、作る時間が限られている中で、手軽に作れて、便利でパターンがある、そんなスープのバリエーションを考えてみました。さらに、今回は様々な分野のエキスパートの方々のアドバイスもいただき、「体を温める」「デトックス」「主役になる」といった3つのコンセプトも盛り込みました。
楽しくスープ生活が続けられる、そんなレシピをぜひ取り入れていただけるとうれしいです。
『石井美保のBeauty Soup』から、定番美肌スープレシピを1つご紹介!
クリーミーで優しい味にほっと癒されます
豆乳クラムチャウダー
めまいやだるさ、寝ても疲れが取れない原因は鉄分不足かも。「ヘム鉄」の補充で体調を改善してお肌もトーンアップさせましょう。あさりはホタテやカキに変えてもおいしいです。
【材料(2人分)】
- あさり………200g
- じゃがいも………小1個
- 玉ねぎ………1/4個
- ベーコン………1枚
- 水………200㎖
- 成分無調整豆乳………200㎖ ※オーツミルクでも可
- EXV.オリーブオイル………大さじ2
- 白ワイン………大さじ2
- 薄力粉………大さじ1
- 塩・こしょう………各適量
【つくり方】
- あさりは砂出しをして、ザルに上げておく。
じゃがいもはよく洗って皮つきのまま、玉ねぎとベーコンともに1cm程度の角切りにする。 - オリーブオイルに豆乳50㎖分をホイッパーなどで少しずつ加えて混ぜる。
トロリとしてきたら、残りの豆乳も加えてよく混ぜる。(このように乳化させておくと、分離しにくい) - 鍋にあさりを入れて強火にかけ、白ワインをふりかけて蓋をして蒸す。
あさりの殻が開いたら火を止める。 - 飾り用の数個を除いてあさりの身を取り出し、ボウルとザルを重ねて身と汁に分ける。
汁に薄力粉を加え、よく混ぜておく。 - 3の鍋でベーコンを炒め、脂が出てきたら玉ねぎ、じゃがいもを加えてさらに炒め、水を加えて7~8分煮る。
あさり、薄力粉を混ぜた蒸し汁、乳化させた豆乳も加え、煮立ったら塩・こしょうで調味する。
石井美保さんのプロフィール
石井美保さん
1976年生まれ。美容家。トータルビューティーサロン「Riche」代表。自身の肌悩みを解決すべくあらゆるコスメや美容法を試し、「こすらない洗顔」をはじめとする「石井式スキンケアメソッド」を確立。今や各メディアにひっぱりだこ。初のレシピ本となる近著『石井美保のBeauty Soup』(光文社)が好評発売中。
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撮影/吉澤健太
*本記事は『石井美保のBeauty Soup』掲載情報を抜粋しています。