台湾フードのひとつ「粥」。今回はランチにもピッタリなボリュームたっぷりな粥を新旧交えてご紹介します。
教えてくれたのは
保谷早優怜(ほうや さゆり)さん
旅作家。全日空入社後、2度の台湾留学を経てトラベルライターに。All About台湾・台北ガイドは今年で13年目。著書「台湾・香港deワーキングホリデー」「幸せめぐり旅台湾」「台湾美食」など。
【TRENDY】かわいくてフォトジェニックな洋風お粥
(手前)檸檬奶油海鮮粥180元 (約¥ 660)。レモンバター味の海鮮粥は、お粥なのに洋風。さらりとした味わいが海鮮にマッチしてます。(奥)冬瓜mojito80元(約¥290)はノンアルコール。台湾ではお菓子の材料にもなる、冬瓜のシロップでつくられたモヒートなんです。
阿猜嬤的芋頭粥100元(約¥370)。「おばあちゃんの芋粥」という名前のとおり、ほくほくとしたタロイモがやさしい味。豚ひき肉がご飯にとっても合うんです。
プレーンなお粥にピータンや白菜の漬物といった豊富なトッピングを組み合わせて、お粥をカスタマイズすることも可能です。
【Shop Data】
HUHA 創意粥品(フーハー チュアンイーヂョウピン)
台北市基隆路一段380巷1号1楼
電話番号:02-2720-5707
営業時間:11:30~20:00 不定休(月5回程度)※FBかIGでチェックを
HUHAという店名は、アツアツのお粥をフーフーする呼(フー)と、冷たいものを飲んだときの哈(ハー)という言葉からきています。
【CLASSIC】台北ではなかなか食べられないお魚まるごと虱目魚(サバヒー)粥
(手前)台南の名物朝ごはん。魚肚粥130元(約¥480)はさらさらとしたお粥で、優しい味。虱目魚は傷みやすく、なかなか台北で食べられないのですが、こちらは毎朝、南部の港から運んでいます。(奥)プリプリの食感がクセになる魚丸湯30元(約¥120)
魯白菜30元(約¥120)は魯(ルー)と呼ばれるたれで煮た白菜。エビのだしが効いています。
甘辛な味の魯豆腐15元(約¥60)。台湾南部の朝ごはんの味を求めて、地元の人が次々と訪れます。
【Shop Data】
林記台南無刺虱目魚粥(リンジータイナンウーツーシームーユーヂョウ)
住所:台北市信義区中坡北路27号
電話番号:02-2762-8046
営業時間:11:00~14:30、17:00~20:30
定休日:水曜
古風な店構えながらもスタッフの黒Tがスタイリッシュな店。近くには衣料問屋の五分埔服飾広場があります。
「無休」でも休みになる、台風には要注意!
台湾のレストランは無休の店でも急に休みます。突然休む理由は、なんと台風! 「台湾では非常に勢力の強い台風が上陸すると 「颱風假(台風休み)」といって、政府公認の休日になることがあるんです、そんな日は学校だけでなく、会社もお店もお休みしてOK。台北滞在中に台風が来て、朝のニュースで「台北市、停班停課」と出ていたら、学校も会社も休み。「上班上課」と書いてあれば台風だけど学校も会社も通常どおりということです。
Mart2020年9月号 「美味しい台湾!」今度行くならこんな店 vol.12より
撮影・取材・文/保谷早優怜 構成/長南真理恵
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