例年、ふるさと納税の寄付件数が多いのは12月。ところが今年は、総務省のルール改定の指導を受けて、10月から寄付金額の値上げや容量が減る返礼品が増えそう。それに合わせ年末に近い盛り上がりをみせています。もちろん現状維持の返礼品もありますが、1万円のものが1万5千円など大きく上げるものもあるので、やはり9月中の寄付がおすすめです。
ふるさと納税ルール 10月からの大きな変更は2点
1.経費ルールの厳格化
ふるさと納税は返礼品の取得費を寄付額の3割、それにプラスして送料や寄付サイトに支払う経費を含めて5割以内というルールがあります。
しかし、サラリーマンの方が利用するワンストップ特例申請にかかる書類など、これまで経費の考え方として曖昧だった部分をきちんと経費に算入しようということになりました。
その分自治体も、容量を減らすか?寄付金額をあげるか?判断に迫られています。
寄付者の方にとっても、寄付額の上限は決まっていますから、量が減っても品数が多い方がいいのか?寄付金が上がってもお気に入りのお肉はたくさんいただきたいのか?作戦をたてた方が良いかもしれません。
2.原材料は同一県内産に限る
これまでは県外や外国産のものであっても、地域内で味付けなどの加工をしていれば認められていたものが、今後は県内の原材料に限られることとなりました。
代表的なもので、地域外のお肉を地域内で冷凍保存した『氷温熟成肉』や、同じく県外のお米を精米した『お米』が対象外となります。
人気の「お肉」と「お米」が対象となりましたので影響大。
これらは比較的量も多くファンだった方も多いはず。今後は県内産のお肉、県内産のお米に限られてきますので、今まであったものがなくなったということがあるかもしれません。
リピートしていたお肉は氷温熟成ではなかったのか?こちらまた確認しておいた方が良いでしょう。
自治体も9月中の寄付を見込み、返礼品ページにも「10/1~寄付金額アップ予定」や、「9月末にて受付終了」などの表記をしていますので、そちらも参考にしてみて下さい。
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また、寄付額アップがトレンドの中で、昨今は中国の海産物輸入規制もあり、人気のホタテなど海産物の中には当面寄付額が変わらないものもあります。
このあたりは水産業への応援もできるおすすめ品です。


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いくら寄付できるか目途がたちにくいこの時期の寄付は不安が残るかもしれませんが、季節がずれた分、今まで出会えなかったものに出会えるチャンスもあるはず。
今年ばかりは前倒しのふるさと納税を楽しんで下さい。
(文/ふるさと企画ポム・ポム 代表 小野くみ)