ジャングルポケットの斉藤慎二さんの妻、タレント瀬戸サオリさんの本音トーク

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気になる同世代ママの夫婦関係や子育てってどんな感じなの? 今回は2017年に結婚、現在4 歳の男の子を育てる、タレントの瀬戸サオリさんの本音。夫のジャングルポケット・斉藤慎二さんとの芸能人夫婦ならではのお話や、休日の家族の過ごし方、子育ての考え方、これからのことなど、いろいろ伺いました。

 

 

瀬戸サオリさん

1988年生まれ、福岡県出身。4 歳の男の子のママ。タレントとしてバラエティなどを中心に活躍。夫はお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二さん。


 

夫が合わせてくれるのでぶつからずにいられる

「夫と結婚したのは2017年。きっかけは競馬番組で共演したことでした。付き合ってから同棲していっしょに犬を飼い始めたので、なんとなくいつかは結婚するんだろうなと。私はいろいろなことにこだわりが強く、どちらかというと恋人に合わせるよりも合わせてほしいタイプ。夫はあまりこだわりがなく私がやることに合わせてくれるので、ぶつかることも少なかったと思います。例えば部屋の模様替えが好きで頻繁に行うのですが、『また変えたの?』と言いながらも折れてくれて(笑)。私は怒るとついつい言いすぎてしまうこともあるのですが、夫は穏やかでのんびりした性格。だからケンカになりそうになると、むこうが折れているんでしょうね。もちろん脱いだ服は片づけてほしいとか直してほしいところもありますが、それよりも心地よさが上で、ずっといっしょに暮らしていけると思いました。

私はあまり裏表のない性格で、家でも素のままというか自分をつくるようなことがあまりないので、母に『慎二くんの前でもまさかそんな感じなの?』と心配されることも。でも夫はありのままの私を受け入れてくれて、『そのほうがいいし、そうじゃないと疲れる』と言ってくれるので、助かっています。だから、家では基本、ふたりとも自然体でいることが多いですね。いつまでも仲よくいられるようにお互い干渉しすぎないように気をつけていますが、その日あった子どもや犬のことは話すようにしています。たとえ愚痴だとしても、どんな話も夫はしっかり聞いてくれるのでありがたいですね。

家事分担については、夫も今はいろいろやってくれるようになりました。同棲したばかりのころは本当に何もできなくて(笑)。洗濯の仕方も知らなくて、今までどうやって一人暮らしをしてきたのだろうって驚きました。結婚するまではほとんど家事はしなかったのですが、私が妊娠中に切迫早産などで長期間、入院することになり……。犬の世話も含め、夫がやらざるをえない状況になったんです。私は病院のベッドから動けなかったので、リモートで指示を出してやってもらうように。退院後もまるで姑のように根気強く教え続けました。夫も掃除後に『きちんとできているかチェックしてほしい』と言ってくれるので、それでどんどん上達していきましたね。私が怖かっただけかもしれませんが(笑)、それが言えるのはすごいなって思います。今では洗濯、洗い物、掃除などすごく上手に。お互いにできることをやるスタンスで、阿吽の呼吸で協力していっしょに家事をこなせるようになりました。

「子育てはいつか終わってしまう」という思いを心のお守りに

瀬戸サオリ ジャングルポケット斉藤さんの妻と息子

子どもが生まれたのは2019年で、今は4歳です。1039gの早産だったため、その後は入院することになり、退院したのは生まれてから100日も経ってからでした。私は妊娠中も切迫早産などで何度も入院したため、とにかく子どもとの生活が楽しみで。出産から3カ月以上経っていたので私もゆっくり休めて、体も出産直後よりは回復。元気な状態から子育てをスタートできました。

夜泣きやイヤイヤ期もあまりなかったので子育ては楽しいことばかりで、イライラすることもほとんどなくて。まわりから『育児がイヤって思ったことはない?』と聞かれたのですが、あまり愚痴を言ったような記憶もないですね。めげそうなことがあっても、心のお守りにしている『いつか子育ては終わってしまう』という言葉を思い出してがんばりました。

最近は大きくなって今までより手がかからなくなってきた半面、外でいろいろな人に会う機会が増えて、今まで知らなかった悪いことも覚えてくるように。言えばきちんとわかってくれますが、ちょっとうまくいかないことがあっても、夫とふたりでいっしょには落ち込まないように気をつけています。どちらかがプラス思考でいることを心がけ、『こんなふうに悩むのも今だけ。だってこんなにかわいいんだよ』とはげまし合うようにしています。

子どもの今だけを大切に 休日はお出かけ

瀬戸サオリ ジャングルポケット斉藤さんの妻S

夫は基本的には仕事人間ですが、子どもが生まれる前は今よりももっと働いていました。なので、私と夫の休みが合うことは珍しく、そのため結婚前に同棲していたのもあります。でも、子どもが生まれてからは子どもの予定に合わせて、前よりもきちんと休みを取るように。私が一人では連れていけるかわからない場所もあるので、ちゃんと時間をつくってくれるようになってよかったと思っています。夫は子どものことを本当に溺愛していて。起きている時間になんとか帰りたいみたいで、仕事が終わると帰宅前にいつも『まだ起きてい
る?』と確認の連絡をして急いで帰ってきますよ。

休日は旅行や犬といっしょに行ける場所、アミューズメントパークに行くことが多いです。私は以前からアクティブなのですが、夫はどちらかというとインドア派。でも『子どもが大きくなったらいっしょに行けなくなるよ。こういう時間を過ごせるのも今だけだよ』と言うと、『そうだよね』っていろいろ出かけるようになりました。

出会いのきっかけとなった競馬は夫婦で今も好きで、夫は“オマタセシマシタ”という馬の馬主です。子どもも馬が大好きで、会いに行くと犬のような感覚でハグしたりしています。競馬場には子どもが遊べる場所なども多いし、競馬は賭け事というより、他の芸人仲間などといっしょにみんなで盛り上がれるイベントになっています。

それと沖縄も家族にとって特別な場所で、行くたびに魅力にハマっていき、子どもも今やお気に入りです。時間の流れが3倍緩やかな感じがして、家族の時間をのんびり過ごせています。

子どもがイヤなことは 親のエゴではさせない

子育てするなかで夫婦でよく話し合うのは、お互いが楽しかったことやイヤだったことなど、小さなころの体験のすり合わせ。例えば夫は子どものころにやりたくない習いごとを3歳からやり始めて、級を取るまではやりなさいと無理に通わされたそう。それはすごく身にはなったけれど、もっと早くから好きな習いごとをしたかったという気持ちが強く残ってしまい……。私もこれには同意していて、親のエゴでなにかをさせるのはやめよう、イヤと言ったら絶対に辞めさせようということになりました。実際、子どもが小さいころから水泳に通わせていたのですが、あるときから水が怖いからと休みがちに。将来、泳げないと困るんじゃないかなと思いつつも、それは親のエゴかとも思い、まぁ泳げなくてもなんとかなるかと辞めさせることにして、そのぶん、やりたいと言ったダンスに通わせることにしました。親ができるのはあくまで好きなことのレールに乗せる手伝いだと思いつつも、夫と英語はもっと学んでおけばよかったという話になり。ふたりがやっておけばよかったと後悔していることなので、なんとかして英語だけは身につけさせたいと思ったりしています。

子どもの成長は本当に早くてびっくりすることも。私が夫に強い口調でなにか言うと、『ママ、落ち着いて。静かにゆっくり話してね』と言われました。一方で私や夫の職業をきちんと理解しているかは微妙。2年前に私と夫がいっしょに出たCMを覚えているようなところもあるのですが、テレビは誰でも出られると思っている気もします。家族で電車に乗るとちょっと注目を浴びることもあるのですが、なぜかはわかっていないみたい。これからどうやって教えたらいいかは悩ましいですね。

これから成長していくと親になんでも話せるわけではないと思いますが、それでもやっぱり親にいつでも相談してくれる子に育ってくれたらうれしい。いつでも一致団結できる家族でいたいです。あとは好きなことをしてたくましくいてくれたらそれだけで十分。苦労しないとわからないこともあると思うけれど、人間性を大切にできるような子でいてほしいです。

子どもがもう少し大きくなったら私はママ目線で便利グッズなどをプロデュースしたり、好きな料理に関わる仕事もしてみたいなと。私がいないときに夫も子どもと過ごせることがうれしいようで応援体制です。家族や子どものことはもちろん、自分自身のことも今後もっとがんばりたいと思います」


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撮影/福本和洋 ヘア・メーク/永田紫織(nous inc.) スタイリング/北橋野枝 取材・文/酒井明子

※Mart2024年春号「同世代ママの本音トーク『じつは、ウチって……』」より。
※内容は取材時のものです。

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