Mart読者に聞いたお弁当の悩みで多かったのが、「ワンパターンでマンネリ」「うまく詰められない」の2つ。この二大悩みを解決するべく、〝盛りつけ師〞として活躍するもりたとしこ先生が、読者の実際のお弁当を劇的添削。ビフォーアフターで上手な詰め方を解説します。
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≪お悩み読者≫
安藤飛鳥さん(35歳)千葉県習志野市在住
自分の職場用と、息子の幼稚園弁当をつくっている。「近所のママと〝Mart部〞を結成し、誌面で気になった情報を共有して楽しんでいます。収納は得意だけど、料理は課題が多いです」
【自分の職場用弁当】
ご飯に梅干し、サケの塩焼き、れんこんとにんじんのきんぴら、りんご。「基本的に自分のお弁当は手間をかけたくないので、夕飯の残りものに、冷蔵庫にあるものを詰めただけです」
【お悩み】残りもの感が強く出てしまいます
夕飯のおかずを活用すると、全体的に茶色く〝残りもの感″がすごく出てしまうのが悩み。「あれ? 残りもの詰めただけなのに美味しそう!」に見える盛りつけ方や、飾りを兼ねた副菜を教えてほしいです。
仕切りを使わないのが「映え弁」への第一歩! 傾斜をつけて立体的に詰める
【ここを変えたい!】
・斜めのラインを意識する
・レタスを仕切り代わりに
・りんごは皮を残して赤と黄色の2色を見せる(下にワックスペーパーを敷いて味移りを防止)
・赤と緑のおかずを追加(ブロッコリーは縦に切って断面も見せると2色になってきれい)
・紫色のすきまおかずを追加
【アドバイス】
ちょっと色味が寂しすぎましたね。夕飯の残りを詰める際、足りない色を補えるような〝すきまおかず″をつくりおきしておくといいと思います。残りものでもメインになりうるサケを目立たせるべく、仕切りをやめて斜めに傾斜をつける詰め方に変更。りんごやブロッコリーなど、切り方で2色見せられるものは両方の色を見せたほうがお得です。
●POINT①ご飯は傾斜をつけて盛る
なだらかな坂道をつくるように傾斜をつけるテクニック。この斜面におかずをもたれさせるようにすると詰めやすいです。断面も見せやすく、おかずの面積も広く見えて一石二鳥!
●POINT②メインのサケを傾斜にもたれさせるように最初に詰める
傾斜をつけることで立体感が出るので、メインの大きいおかずの置き場所に最適。味移りの心配はそれほどありませんが、サケの色を目立たせるためにレタスをはさみました。
【教えてくれたのは 】
もりたとしこさん
盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。
Mart 2021年5月号 別冊付録「詰め方だけで!映え弁入門」より
撮影/高橋ノボル 調理・監修/もりたとしこ フードスタイリング/佐々木のぞ美 取材・文/富田夏子 編集/永島 大
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