パパっと食べたいときに重宝するのがパスタ。手軽につくれるからといって大ざっぱにつくっていませんか? 今回は人気料理研究家・上島亜紀さんの著書「家ごはんの基本」から、パスタの基本のゆで方とシンプルなトマトソースパスタのつくり方をご紹介します。おいしいゆで方をマスターして、おうちパスタをグレードアップさせましょう!
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スパゲティはご飯よりも手軽にできるので、家でもよくつくります。特に、外でイマイチなスパゲティを食べると悔しくて、すぐに帰宅して同じものをつくり直して食べることもあります(笑)。シンプルな料理だけに、基本に忠実に料理することが大切です。
パスタのゆで方・つくり方の基本
①塩加減は塩分濃度1%に
おいしくつくるには、スパゲティをゆでるときの塩加減が大切です。基本は、ゆでる水の量の1%の塩分と心得て!
②塩は水が沸騰したら加え、沸点を上げてからパスタを投入
沸騰したら塩を加え、沸点が上がったところにスパゲティを投入します。
③一度にゆでるのは2人分まで
もうひとつ大切なのが、一度に家族全員分の量をつくろうとしないことです。レストランでは基本的に一人前ずつしか調理しませんし、家でも多くて2人分が限度です(100gに対して1ℓのお湯が必要)。家族4人分の400gの麺を一度に理想どおりにゆでることは、まず無理ですし、ソースもうまくからみません。
「家で食べるごはんだから適当でいいや」ではなく、家だからこそ、基本に忠実に、おいしくつくりたいですね。
トマトソースパスタ
パスタのゆで方のコツを押さえたら、定番のトマトソースパスタをつくってみましょう。ベースのトマトソースに生のミニトマトをプラスすることで、よりフレッシュな味わいが楽しめます。
シンプルなトマトソースのスパゲティは、何度食べても飽きません。基本のトマトソースさえつくっておけば、あとはスパゲティをゆでてからめるだけ。ただ、このときにスパゲティのゆで汁を加えるのを忘れないでください。絶対ですよ。
また、ミニトマトは最初にオリーブオイルで焼いておくと、酸味が抑えられ、甘みが増しますよ。
材料(2人分)
- 基本のトマトソース(つくり方はこちらから) …… 200g
- スパゲティ(乾麺) …… 200g
- ミニトマト …… 10個
- こしょう …… 少々
- バジル …… 適量
つくり方
- フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し、半分に切ったミニトマトを弱中火で水分を飛ばすように焼く。
- 1に基本のトマトソースとゆでたスパゲティを加え、からめる。スパゲティのゆで汁(50~80㎖)で塩分を調整する。
- 皿に盛りつけ、こしょうをふり、バジルを飾る。
ポイント
パスタのゆで汁を加えて塩分調整
ゆで汁を加えることで乳化して、油っぽく仕上がりがちなスパゲティがなめらかになり、味に一体感が出ます。
トマトソースのレシピを覚えておけば、パスタ以外にもアレンジ可能
基本のトマトソースは、ピザソースにしたり、カジキやチキンのソテーにかけたりと、さまざまな料理に使えます。今回のパスタソースは焼いたミニトマトを加えて、よりトマトの旨みをアップ!
いかがでしたか? パスタのゆで方をしっかり押さえれば、市販のパスタソースでも味がぼやけることなく美味しくいただけます。また、トマトソースはまとめてつくって冷凍保存できるので、時間に余裕のあるときにつくってみてくださいね。
上島亜紀さん
料理家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、幅広いレシピ提案で女性誌やメディアで活躍中。 『考えなくていい冷凍作りおき』(ナツメ社)など著書も多数。
撮影/安彦幸枝 フードコーディネート/上島亜紀 編集・文/梅津有希子 構成/Mart編集部
Mart BOOKS
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