【専門医がアドバイス】普段の生活でできる風邪・インフルエンザ対策4選

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風邪やインフルエンザが流行の兆しを見せています。自分と家族を風邪やインフルエンザから守るのに効率的な対策はあるのでしょうか。読者からの質問に、専門医が答えてくれました。

教えてくれたのは
池袋大谷クリニック院長 大谷義夫先生

医学博士。群馬大学医学部卒業後、東京医科歯科大学、九段坂病院に勤務ののち、米国ミシガン大学留学等を経て東京医科歯科大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授。2009年に池袋大谷クリニックを開院。

大谷先生教えてください! こんなときどうしたらいいですか?

Q.家族で風邪やインフルエンザをうつし合わないためには?(広島県在住 菅原陽子さん)

A.大人がマスクをし、アルコールでドアノブを拭いて


「半径1.5m以内にいると飛沫感染の可能性が。まだマスクをしていられない小さい子どもが風邪やインフルエンザのときは、親がマスクをして感染を防いで。また、接触感染を防ぐために、アルコールでドアノブなどよく触れる場所を拭くのも有効です」(大谷先生)

せきエチケットを教えることも大切です


せきやくしゃみはひじの内側で押さえると接触感染が防げます

Q.小さい子どもでもできる予防は?(東京都在住 服部智惠さん)

A .手洗いに不安があるならアルコール消毒の併用を


「手洗いは予防の基本ですが、しっかり予防するために30秒以上こすり洗いするのは小さなお子さんには難しいもの。その場合、アルコールスプレーの併用がおすすめ。シュッとかけてもみ込めばいいので簡単。小さいお子さんでも手が荒れる心配はあまりありません」(大谷先生)

Q.人込みを避けられないときにできる予防法は?(東京都在住 佐藤まりあさん)

A.免疫力を上げる生活をして必ずマスクを着用して

「しっかり睡眠をとる、栄養バランスのいい食事を心がけるなど生活を整え、日頃から免疫力をアップさせることが大切です。そのうえで、飛沫感染を防ぐマスクをするようにしましょう」(大谷先生)

Q.風邪をひいてしまったときに重症化を防ぐには?(神奈川県在住 徳冨恵美さん)

A.熱がなく動ける状態なら短時間軽い運動を

「ちょっとだるいくらいの発熱前の段階なら、ストレッチなどの軽い運動をすると免疫システムがよく働きます。あとは食事や睡眠をしっかりとって休養するようにしましょう」(大谷先生)

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撮影/志波慎寿介 取材・文/須賀華子 構成/長南真理恵

Mart2020年1月号
私も家族も元気でHAPPY カラダの疑問に答えます拡大版「効果的に風邪・インフルエンザを防ぐには?」より

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