日本茶アドバイザーがすすめる「緑茶うがい」で美味しくインフルエンザ予防

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日に日に寒さが増して、インフルエンザは例年より早く流行がはじまり……予防を意識しなければいけない季節となりましたね。そこで今回は緑茶で簡単にできるインフルエンザ予防策「緑茶うがい」をご紹介します。緑茶に多く含まれるポリフェノールの一種である「カテキン」にはインフルエンザウイルスに直接作用して、増殖や吸着を抑える効果が期待できます。毎日、緑茶を飲むことが効果的ですが、緑茶うがいを習慣化することでも同様に効果的だといわれています。

【緑茶うがいの方法】

・うがいをする人数分、普通煎茶または深蒸し煎茶を普段どおりに淹れる。
・水で通常より2~3倍に薄める。温度はのどがやけどをしない、ぬるま湯程度が最適。
・口に含んで上を向き、のどの奥にいきわたるようガラガラと音を立ててうがいをする。
※カテキンが多く溶け出している、1煎目または2煎目が効果的です。

緑茶うがいはあくまで補助療法ではありますが、静岡県内の一部地域の小学校では緑茶うがいの実践や、毎日の給食では牛乳と一緒に緑茶を出すなどしています。また、緑茶の効果とは一概には言い切れませんが、私自身も緑茶を飲み続けてきて20数年間、インフルエンザに一度も罹患したことはありません。緑茶うがいも習慣化することで、一定の効果が期待できるといわれています。毎日の帰宅後はもとより、のどに違和感があるときなどにも試してみてください。

捨ててしまってはもったいない、茶殻でつくるアレンジ料理
「緑茶うがいに使用したあとの茶殻、まだ1煎しか出していないのに捨てるのは……」そんなときにもってこいの、茶殻のアレンジ料理もご紹介します!
1煎、2煎目の茶葉にはまだビタミンEやクロロフィル、食物繊維などの栄養分が含まれているため、ぜひ料理にも活用したいもの。出がらしではなく、フレッシュさが残っているからこそ美味しく食べられます。茶殻を料理に使う場合、茶葉は上級の普通煎茶や深蒸し煎茶がおすすめ。番茶やほうじ茶などは茎などの硬い部分が多く、まるごと食べる茶殻料理にはあまり向いていません。

1煎目の茶葉の水気を切って、皿にならべたもの。このまま、ポン酢やマヨネーズで和えても美味しく食べることができます。

キッチンペーパーの上にほぐして並べ、自然乾燥させているところ。溶いた天ぷら粉に混ぜて、野菜と一緒にかき揚げにしても。

茶殻としらすのカリカリ梅おにぎり

水気を切った茶殻をしらす、カリカリ梅、適量の塩とまぜて、おにぎりにしました。
ふんわりとお茶の良い香りがして、食欲がわかないときでもさっぱりと手軽に食べられます。握りたてはもちろん、冷めても食材の味が染み込んでいるのでお弁当にもおすすめ!

茶殻ソルトのフライドポテト

茶殻ソルトを熱々のフライドポテトにかけるだけ! 青のり感覚で見た目にも美味しそうなフライドポテトの完成です。ケチャップとの相性も抜群。噛みしめると、ほんのりお茶が香ります。よりお茶感を味わいたい人は、適量の抹茶や粉末茶を混ぜたマヨネーズにディップしてみて。くどくなりすぎないので、手が止まらなくなりそう。自宅での子どものおやつやピクニックにもおすすめです!

茶殻ソルトのつくり方

茶殻はよく水を切り、キッチンペーパーやクッキングペーパーにのせて1日半ほど、カリカリになるまで自然乾燥させるか、電子レンジで約2分加熱して乾燥させます(写真左は電子レンジを使用)。
スプーンなどで細かくつぶし、塩やお好きなハーブなどを混ぜれば茶殻ソルトに。お好きな具材と混ぜれば、ふりかけにも。

お茶は捨てるところがないとよく言われます。飲んでよし、食べてもよしの緑茶。緑茶うがいでインフルエンザ予防をしたら、そのまま捨ててしまいがちな茶殻も、ぜひアレンジ料理に活用してみてください!

文・撮影/松下文香

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