日中の強い眠気……これって何かの病気? 強烈な睡魔の原因と対処法【薬剤師監修】

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「ちゃんと寝たのに仕事中にいつもなぜか眠い」「午後になると必ず眠気に襲われる」など、日中の眠気でお困りの人はいませんか?仕事や学校があるのに眠くなってしまっては、支障が出てしまいますよね。また、眠気がなければ好きなこと、やりたいことができるのに……と悔しい思いをしている人もいるかもしれません。今回は、日中に眠気が出てしまう原因と、その対処法についてご紹介します。

日中のひどい眠気の原因

「睡眠不足ではないのに日中眠気が出て困る」とお悩みの人は、以下のような原因に当てはまっていないか、振り返ってみてください。

1.血糖値の乱高下

食事のあとに強い眠気が出る場合は、血糖値の乱高下が原因になっているかもしれません。食べ物によっては、血糖値が急激に上がり、そのあと急激に下がるものがあります。このような血糖値の動きは「血糖値スパイク」と呼ばれ、これによって眠気やだるさ、イライラといった症状が出てしまうのです。

2.PMS(月経前症候群)

眠気もPMSの症状の1つだとご存じですか? PMSの症状としては、イライラや腰痛、おなかの張りなどが有名です。眠気も程度が強くて日常生活に支障が出ているのであれば、PMSの症状といえます。

月経前には、女性ホルモンのうちプロゲステロンの量が増えるのですが、プロゲステロンが分解されてできる「アロプロゲステロン」が眠気を引き起こす原因です。

3.睡眠障害

ちゃんと寝ているつもりでも、睡眠に問題があるかもしれません。お酒を飲む習慣のある人は、眠りが浅くなって日中の眠気につながってしまいます。また、鼻中隔湾曲症や肥満の人は、睡眠時無呼吸症候群という可能性も。

睡眠時間が6〜7時間確保できており十分眠っているにもかかわらず、日中に眠くて仕方ないという人は、睡眠に問題がないか睡眠外来などで調べてみるとよいでしょう。

日中の眠気を覚ます方法

眠気があって少し眠りたいとしても、仕事や学校があれば昼寝をすることもできませんよね。そこで、ここでは日中の眠気を減らすための方法を3つご紹介します。

1.カフェインの摂取

コーヒーや紅茶などから、カフェインを適度に摂取してみるとよいでしょう。ただし、カフェインの摂りすぎは動悸や手の震えといった症状を起こしてしまうので、1日2~3杯までにしてください。

また、あまり遅い時間にカフェインを摂ると夜に眠れなくなってしまいます。カフェイン入りの飲み物は、15時以降飲まないようにしましょう。

2.PMSの人はピルの相談を

PMSによる強い眠気は、ピルで改善できるかもしれません。仕事が手につかない、授業を聞いていられずに寝てしまうなど、あらがえないほどつらい眠気がある人は婦人科で相談してみましょう。

3.ランチは食べ方を工夫

血糖値の乱高下が原因になっている可能性のある人は、食べ方を意識してみませんか? 最初にサラダを食べる、丼やパスタなどの一品料理をやめる、お米は玄米にするなどのちょっとした工夫で、血糖値の急上昇は抑えられます。また、頻繁に食べるコンビニスイーツは、血糖値を上げる原因になっているかもしれません。スイーツを控えてみましょう。

眠気や睡眠の悩みには漢方もおすすめ

眠気がPMSと関係している人や、疲れやすい体質の人、ぐっすり眠れていない人は、漢方の力を借りるのもおすすめです。

日中の眠気の原因には、睡眠不足やストレス、過労などが考えられます。眠気の改善には、「自律神経を整えてストレスを緩和し、睡眠の質を改善する」「血流をよくして中枢神経の機能を回復し、眠気を改善する」「全身に栄養を届けて、心とからだを元気にする」といった生薬を含む漢方薬を選びましょう。

漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないといわれています。また、1つの症状に強い効果を発揮する西洋薬とは異なり、体質の根本改善を目的としているのも特徴です。

漢方薬は眠気だけでなく、気力や倦怠感などにも働きかけます。一度試してみてはいかがでしょうか。

日中の眠気対策におすすめの漢方薬

自分の体質や状態に合った漢方薬を見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスも出てきています。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めてくれ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

日中の眠気を撃退してアクティブな毎日を過ごそう

今回は、日中に眠気が出る原因とその対処法をご紹介しました。何か思い当たる原因があった人は、この記事で紹介した方法を試してみてください。漢方を活用して、からだの内側からの改善を目指すのもおすすめですよ。

<この記事を書いた薬剤師>

薬剤師 中山 歩実
大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、あんしん漢方などでわかりやすい情報を発信している。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
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