映画館のIMAX®って何?【映画ライターの体験レポート】

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IMAX

IMAX、4DX、ドルビーシネマなど、映画鑑賞料金にプラスして特別料金を払うスクリーンがある映画館、増えましたよね。Martの読者さんやライター仲間からも「それってどんなもの?」「子どもと一緒に行って大丈夫?」などと聞かれる機会が多く、今回改めて体験して記事にすることにしました。この記事では「IMAX」について紹介します。

IMAXとは?

IMAXは、一言で言うと圧倒的な映像美と高精度なサウンドで没入感をもたらすシアターです。スクリーンが通常よりかなり大きく、音量も大きく音質がいいので、どの席から観ても大迫力の映像と音響が楽しめます。

【映像】

IMAXシアターで上映される映画作品は、音響、彩度、コントラスト、明るさといった細部を高い精度で調整し、IMAX仕様にリマスタリングされます。IMAX DMRと呼ばれるこの独自のプロセスよって、他の劇場では味わえない映画体験が可能になっているのです。

スクリーンサイズが一般の上映館に比べ約40%広くなっているので迫力がある映像が楽しめます。

【音響】

高精度なサウンドは、シアター内のどこに座っても理想的なリスニング環境になるように設計。緻密に調整された一体型サウンドシステムと正確な指向性のスピーカーの組み合わせにより、お腹に響く大音響から肩越しに聞こえるささやき、ピンが落ちる音まで、場内の隅々まで臨場感あふれるサウンドで満たされます。

実際に体験してみてどうだった?

IMAX音響

今回IMAXスクリーンを体験したのは、グランドシネマサンシャイン 池袋。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を鑑賞しました。

こちらのIMAXシアターでは、IMAXレーザー/GTテクノロジーというシステムを導入。国内最大サイズのスクリーンと2台の4Kレーザープロジェクター、そして高精度な12chサウンドシステムを備えた、大迫力の劇場です。

このIMAXレーザー/GTテクノロジーを導入しているのは、今回体験したグランドシネマサンシャイン 池袋と、109シネマズ大阪エキスポシティ(大阪府吹田市)の2館のみです。(2023年8月現在)

【スクリーン】

IMAXのスクリーン

グランドシネマサンシャイン 池袋のIMAXスクリーン

高さ18m×横幅26mとビル6階分の高さがあり、最後部座席から撮影してもこのサイズ感! 巨大スクリーンの迫力に圧倒されます。

【音響】

IMAXの音響は天井にもある

両サイドと天井にもスピーカーがあり、シーンによっては爆音が響きます。

【座席の特徴】

通常座席

スタンダードクラス

プレミアクラス

プレミアムクラス

グランドクラス

グランドクラス

リクライニングクラス

フラットシート

グランドシネマサンシャイン 池袋のIMAXレーザーシアターは座席の種類が豊富でした。リクライニング機能などがあるプレミアムクラス、グランドクラスはプラス料金がかかりますので、IMAXのために追加料金がかかることや、どの座席でも良い音響で鑑賞できることを考えると、スタンダードクラスで十分かもしれません。

【どんなシーンですごさを感じた?】

実際に『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で、IMAXのすごさを感じたシーンを紹介します。

  • 爆発シーン…ミサイルがぶつかった時、爆弾が爆発した時の音や映像は迫力あり。爆発音はお腹に響くように感じた。
  • 銃撃音…銃撃シーンでは、ピストルの弾が飛ぶ音が鮮明。
  • 乗り物アクションシーン…バイクや車のタイヤの音、列車の音、風の音などが大きく臨場感あり。映像も大きいので、俳優の表情やアクションの様子がより鮮明に観られる。

トム・クルーズがバイクごと崖から落ちるあのシーンは、落下していくトムの姿や近づく地面も大迫力でした。

料金など気になるポイントを解説

スカイラウンジ

【料金】

劇場によりますが、通常の映画鑑賞料金に+600~700円の追加料金がかかります。今回体験した「IMAXレーザー/GTテクノロジー」はもう少し価格が上がり、+800円です。

大人(一般)の映画鑑賞料金が1,800~2,000円なので、トータル2,400~2,800円になります。大画面、大音響で観たい映画があれば奮発してみるのもおすすめです。

【子どもと一緒に観られる?】

特に年齢制限はないので、親子で観ることができます。ただ、大きい音が苦手な子、大画面に疲れてしまいそうな小さい子どもには通常のスクリーンでも良いかと思います。

IMAXで観るのが向いている映画は?

グランドシネマサンシャイン池袋12階

IMAXフィルムを好む監督の作品は、ぜひIMAXシアターで観たいもの。例えばIMAXフィルムカメラを世界で初めて劇場用長編映画で導入したクリストファー・ノーラン監督は、『ダークナイト』(2008年)以降、『インターステラー』(2014年)『TENET/テネット』(2020年)など多くの作品の一部にIMAXフィルムカメラを取り入れています。スケールが大きいSFサスペンスは大画面の方が没頭できそうですね。

今回観た「ミッション:インポッシブル」シリーズや「キングダム」シリーズのようなアクション映画や、「ハリー・ポッター」シリーズなどの冒険ファンタジーも作品の世界観に浸ることができます。

大音響を生かして、ミュージカルや音楽映画も向いていますし、最近では「名探偵コナン」シリーズやディズニーアニメなどアニメ作品のIMAX上映も増えているので、親子で楽しむこともできます。

IMAXが観られる映画館

IMAX

現在IMAXスクリーンは、北海道から沖縄まで49カ所の映画館で導入されています。(2023年8月現在)

主な導入映画館はシネマサンシャイン系列、TOHOシネマズ系列、109シネマズ系列、ユナイテッド・シネマ系列など。関東・関西の都市部の映画館に数は集中しています。

以上、IMAXについて詳しく紹介しました。IMAX未体験の方、次の映画をIMAXで観るか迷っている方の参考になったら幸いです。

<今回体験した映画館はこちら>

シネマサンシャイン池袋外観

グランドシネマサンシャイン 池袋

IMAX is a registered trademark of IMAX Corporation.

取材・撮影・文/富田夏子 一部写真提供・取材協力:グランドシネマサンシャイン 池袋

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