2023年6月2日に浅間山の麓にオープンした「浅間山キャンプ場 REASON:KITAKARUIZAWA」。できたばかりのこちらで、群馬在住&キャンプ超初心者の私が、人生初のグランピング体験をしてきました。大自然を間近に感じながら、快適にアウトドア体験を楽しめる施設や、周辺の観光スポットなどをレポートします。
キャンプ場としてリノベーション!雄大な自然を肌で感じられる「浅間山キャンプ場」
「浅間山キャンプ場」は、群馬と長野にまたがる日本百名山のひとつ「浅間山」の麓にオープンしました。この場所は、かつて「浅間 六里ヶ原休憩所」という名前で飲食店や地元の物産販売所などがあった施設をリノベーションし、キャンプ場として活用されることに。
地元が群馬の私も、その昔、浅間山の観光名所「鬼押出し園」に遊びに行った帰りに立ち寄ったことを思い出しました。それにしても、こんなにキレイに生まれ変わったとは!
さらに、日本に46か所あるジオパークのひとつ「浅間山北麓ジオパーク」内にあるということもあり、大自然を間近に感じながらキャンプを楽しめるのが魅力。周辺には人気観光地である軽井沢があるので、ショッピングモールや美術館に立ち寄るなどの楽しみもあります。
宿泊当日はあいにくの曇り空。晴れれば、浅間山のダイナミックな景観や、夜には満天の星空を楽しむことができるそう。この日は雲がかかった浅間山でしたが、それでも浅間山の雄大な姿に子どもたちも感動していました。
広大な自然を身近に感じられる「ジオグランピング」とは?
さて、冒頭にも書きましたが、何を隠そう私は正真正銘のキャンプ未経験者。とはいえ、Martで特集されるキャンプ記事は大好きでキャンプに対する憧れはあるのですが、道具を揃えたり、自分たちでテントを張ったりなど、どうしても面倒という先入観がつきまとうんです(それがキャンプの醍醐味なのですが……。)。そんな私にぴったりなのがグランピング。そして、「浅間山キャンプ場」で体験できるのが「ジオグランピング」なんです。
「ジオグランピング」とは、大自然を身近に感じつつ安全にアウトドア体験をする「ジオキャンプ」と、快適な環境でキャンプを楽しむ「グランピング」を掛け合わせた言葉。私のようなキャンプ初心者はグランピングから入り、次はキャンプに挑戦するというのもアリですよね。
キャンプ場内にはグランピングサイトのほか、オートサイトもあり、こちらはキレイに舗装されているのが特長。まずはこのような整備された場所でキャンプに慣れていき、そこから大自然のキャンプにトライするのもいいなと思いました。
また、「浅間山キャンプ場」内のセンターハウスは、薪などのキャンプ用品のほか、群馬ならではのお土産や軽飲食の販売もしています。10:00~15:00はキャンプ利用以外の方も休憩所として利用できるので、ドライブの途中にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
私も到着してすぐに、センターハウス内の売店でソフトクリームを購入しました。ミルクのコクと濃厚な甘みを感じ、添えてあるワッフルと一緒に食べると素朴で優しい味わいが口のなかに広がります。緑のなかでゆったりいただくことで、美味しさも格別!他にもホットドッグやBLTサンドなども販売していました。
ウッドデッキでのんびり♪焚き火にも初挑戦!
ここからは、わが家が今回宿泊した「ジオルームグランピングサイト」をご紹介。サイトには広さの異なる2種類の部屋があり、広いサイズのジオルームは周りがフェンスに囲まれ、専用ドッグランとなっています。
今回、わが家は広いサイズのジオルームに宿泊。部屋は、ダブルベッドが2つと衣装ラック、キャンプ用のテーブルセットが優に入る広さ。さらに、山の変わりやすい気候に備えてオイルヒーターも完備されています。ちなみにベッドのマットレスはエアウィーヴを採用。とても快適な寝心地で、腰痛持ちのパパも喜んでいました。
ジオルームの外には専用のウッドデッキゾーンが。さらにリクライニングチェアもあり、あまりの気持ちよさに子どもたちは日が沈むまで取り合いしたほど(笑)。真正面に浅間山の雄大な姿を眺めることができ、素晴らしい解放感です。ここではぜひコーヒーを飲みながら、何も考えずにボーっとすることをおすすめします。
さらに専用の焚火台もあるので、好きなときに焚火ができます。薪は受付で購入することができますよ。
この日は夜の天候が不安定だったこともあり、明るいうちに焚き火をすることに。とはいえ、焚き火の仕方も分からないわが家なので、すかさず施設のスタッフの方に頼ります。こちらのキャンプ場には24時間常駐のスタッフの方がいらっしゃり、わからないことがあればすぐ聞けるのもありがたいです。防犯面でも安心ですよね。
スタッフの方の力を借りながら、パパも焚き火初挑戦。薪を積む楽しさや炎の癒し効果が分かったらしく、ここでしばらく火を見つめていました。パパよ、よほど癒されたかったのね……。
あえてセルフサービス!有名シェフ監修のミールキットで手軽にキャンプ飯
夕方になり、そろそろ夕ごはんの時間です。と言っても、食事を準備するのは自分たち。グランピング施設のなかにはすでに食事が準備されているところもありますが、こちらではキャンプの醍醐味を味わってもらおうということで、自分たちで食材を調理します。
でもご安心ください。食材を切ったり、調味料を調合したりする手間はなく、グランピングサイト宿泊者専用のミールキットがあるんです。しかもこちらのミールキット、有名シェフが監修しており、本格的なキャンプ飯を簡単に作ることができます。
調理する場所はグランピングサイト宿泊者専用の「キャンパーズキッチン」。天候に関係なく快適に調理できる上、鍋やフライパン、お皿やカトラリーまで、調理に必要なありとあらゆる調理器具がすべて完備されています。こちらは、スタッフの方が常駐している「センターハウス」内にあるので、足りないものや分からないことがあってもすぐ聞けますよ。
野菜などはすでに切ってあり、レシピを見ながら簡易調理をするだけ。パパや子どもたちでも作れる内容です。ここはパパの腕の見せどころ!
こちらはミールキットで作った「たっぷり野菜の海鮮パエリア」。味はもちろん美味しいのですが、映えもバッチリなビジュアル。この他に、サラダとポトフも作り、どれも本当に美味しかったです。子どもたちも自分で料理する楽しさを味わえ、とてもいい経験になりました。ちなみに、こちらで作った食事はジオルームに持ち帰って、ウッドデッキなどで食べてもよいとのこと。よりキャンプの雰囲気を味わえます。
ちなみに朝ごはんは、スタッフの方が用意してくださったホットドッグとワッフル、ヨーグルトと飲みものをいただきました。今後は朝食もミールキットを予定しているそう。
専用シャワールームはホテル仕様!まさにキャンプとリゾートのいいとこどり
キャンプで気になるのはお風呂事情。ここでもグランピングならではの快適さを味わえます。
シャワールームはキャンプ宿泊者なら利用可能ですが、ジオルームグランピングサイト宿泊者には専用のシャワールームを用意。他の宿泊者を気にせずに、利用時間内なら自由に使うことができるのも嬉しいです。
専用のシャワールームのなかは、清潔感のある脱衣所と洗面台、奥にはこれまたキレイなシャワースペースがあり、まさにホテル仕様。宿泊人数分とバスタオルとフェイスタオル、さらにシャンプーやコンディショナー、ボディーソープも置いてあるので着替えだけ持っていけばOKという快適さも最高です。
近くには軽井沢も!ぜひ立ち寄りたい周辺の観光スポットをチェック
「浅間山キャンプ場」の近くには人気観光地である軽井沢や観光名所がいくつかあり、わが家もキャンプ場に向かう途中に立ち寄りました。こちらは軽井沢にある「ハルニレテラス」を彩った傘のアーケード。梅雨限定の人気イベントです。
ハルニレテラスは軽井沢らしいオシャレなレストランやショップが立ち並ぶ施設。川の清流に自生していたハルニレの木立のなかに作った小さな街並みは、歩くだけで癒されます。どこを撮っても映えるのも人気のポイント。私たちは浅間山の麓で育った乳牛のミルクの美味しさをそのまま味わえるジェラートをいただきました。こちらは、スッキリとした甘さとミルクのコクを感じられる、お店人気No.1の「ピュアミルク」。
ハルニレテラスから少し足を延ばすと軽井沢の景勝地のひとつ「白糸の滝」もあります。日本にある滝のなかでも、幅の広さと幾重にも重なった水が優しく流れ落ちるのが特徴です。ここに立つだけでマイナスイオンを感じ、リラックスできますよ。駐車場から遊歩道を3分ほど歩くだけで到着できるというアクセスのよさもおすすめポイントのひとつ。
まずはグランピングでキャンプの楽しさを体感してみては?
初めてのグランピングは想像以上に快適で、何もしないという贅沢な時間を過ごせました。個人的によかったのが、デジタルデトックスできたこと。いつも以上に家族とコミュニケーションをとったり、自然とのつながりを感じられたことで、ポジティブな気分に。自然のなかに身を置き、心もカラダも元気になれた気がします。
また、キャンプの醍醐味をちょっとだけ味わえたのも収穫のひとつ。「浅間山キャンプ場」でのジオグランピングはいきなり大自然でのキャンプはちょっと……という方にもおすすめです。まもなくキャンプシーズン到来。この夏は、大自然のなかで快適なキャンプ体験をしてみてはいかがでしょうか。
浅間山キャンプ場 REASON:KITAKARUIZAWA
- 住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053-46
- チェックイン:13:00~18:00/チェックアウト:翌日10:00まで
- URL:https://www.stepout.co.jp/camp/asamayama/
取材・文/古賀 美津恵