東京・銀座の商業施設マロニエゲート銀座のワンフロアに2022年4月15日同時オープンした、100円ショップの「DAISO(ダイソー)」と、300円ショップの「THREEPPY(スリーピー)」&「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」。それぞれ、どんな商品を置いているお店なの? ターゲットは? 商品のお試しレポートも交えて、3店舗の違いを比較・紹介します。
【1】店舗数も売り上げもNo.1の100円ショップDAISO(ダイソー)
「100円均一」というジャンルを確立し、国内3,620店舗、海外24の国と地域2,272店舗、世界5,892店舗(2021年2月末)を超える創業50年の巨大100円ショップチェーン。商品数は約76,000アイテムで、さらに毎月約1,200アイテムの新商品を開発し続けているという、店舗数も売上高も100円ショップの中で断トツトップです。
「キャッチコピーは『だんぜん!ダイソー』。だんぜん多い品ぞろえ、だんぜん高いクオリティ、だんぜん楽しいアイデアでお客様に笑顔と豊かな生活を届ける、というのがコンセプトです。年齢性別問わず、全方位の方をターゲットにしています」(大創産業広報・岩橋理恵さん)
ダイソー50周年記念サイト https://daiso50th.com/
【2】シンプルで上質なものを扱う300円ショップStandard Products(スタンダードプロダクツ)
2021年3月の渋谷マークシティ店からスタートしたばかりのダイソーの新しいブランド。都内だけでなく、今年に入って大阪や京都にも出店が相次ぎ、現在は6店舗(2022年4月末)に。キャッチコピーは「ちょっといいのが、ずっといい。」。これまで膨大な数のアイテムを取り扱ってきたダイソーが提案する、新しいスタンダードのあり方がテーマになっています。
ターゲットはベーシックなものが好みなすべての年齢・性別の方。他のプチプラショップと比べて男性客も多いのが特色です。
「商品の価格帯は300円が7割の300円ショップ。使いやすさはもちろん、環境に配慮した素材や、産地にこだわった商品など品質にもこだわっています」(岩橋さん)
取材を行ったマロニエゲート銀座店では、目玉商品の今治産のタオルが開店早々売り切れていて売り場になく、幅広い年代の支持を得ていることがうかがえました。
リサイクルコットンを使ったハンカチやキッチンクロス(¥220〜¥330)
国産の芯を使った鉛筆は、6B〜4Hまで12種類も!
スタンダードプロダクツの注目アイテムをお試し!
Standard Productsの渋谷マークシティ店、新宿アルタ店と取材を重ねてきたMartライターが、銀座で発見した新商品を実際に使ってみました。
●国産にこだわった鉛筆
CRAFTSMAN PENCIL(2B)6本入り¥550
なめらかで書きやすい
東京都葛飾区の町工場で70年以上鉛筆を製造し続けている「北星鉛筆」とコラボしたクラフトマン・ペンシル。イラストレーター向けに微妙に濃さや芯の固さが違う6B〜4Hまで12種類を展開。店頭では1本ずつのバラ売りや、12種が色鉛筆のようにセットになった商品もありましたが、自分で描いたイラストをSNSに投稿している人も増えているせいか、かなり売れていました。我が家は小学生の娘用にB2の6本入りを購入しましたが、芯がなめらかで書きやすかったです。
●インド製リサイクルコットン素材のキッチンクロス
キッチンクロスM(グレー&ライトグレー)¥330
50×70cmと大判サイズ
四つ折りにしてランチョンマットとして使っても◎
くしゅっとしてスタイリングに利用するのもおすすめ
インド製リサイクルコットンの風合いが素敵なキッチンクロスは大判で、冷蔵庫に吊るして食器を拭くのにぴったり。ランチョンマットやセンタークロスとして使うこともできますし、SNSの料理写真用にスタイリングの一部として利用してもいいですね。
Standard Products https://standardproducts.jp/
【3】女性向けのかわいい雑貨が並ぶ300円ショップTHREEPPY(スリーピー)
「300円(Three)ではじまるハッピー(Happy)な生活」をコンセプトに、ダイソーが2018年3月にスタートさせた300円ショップ。今回ブランドイメージを一新し、ペールカラーを中心とした雑貨や、レースやフリルを使った愛らしいオリジナルアイテムが並ぶショップが誕生しました。
「ターゲットは15~35歳の女性で、300円の商品が8割を占めています。10代が買える価格帯と、30代の方も納得いただける甘過ぎない大人かわいいデザインを両立できるようにしています。『あいらしい』ものを『私らしく』選ぶことで『日用品をこころ躍るものに変えていく』ブランドを目指しています」(岩橋さん)
チャーム型が人気のエコバッグ売り場
使ううちに風合いが変わる美濃焼ペールカラーの食器
シンプルなカラーで木目調の食器シリーズは軽くて扱いやすい
透け感がかわいいと流行中のチュールレースバッグは550円
スリーピーの注目アイテムをお試し!
スリーピーの対象年齢からちょっと外れていますが……40代のMartライターが気になったアイテムを実際に使ってみました。
●エコバッグ
(左)エコバッグ(くしゅっとコンパクト)Lサイズ¥330、(右)チャームエコバッグ(スクエア、BK)¥550
LサイズはW45×H57cmとけっこう大きめ。スーパーの買い出しに十分なサイズです。
裏返してくしゅくしゅっとするだけで巾着に収まるから超ラク!
お財布を入れたショルダーバッグなどにつけておけば、両手が空いた状態でお買い物に行けます。
こちらは広げるとW30×D14×H49.5cm。マチがあるのがうれしい。
チャームとしてもかわいい♪ 中学生の娘に速攻奪われました……。
エコバッグは、コンパクトでバッグに付けられて、チャームとしてもかわいいものがいっぱい。「くしゅっとコンパクト」は名前の通り、エコバッグを畳まなくてもくしゅくしゅっとすれば巾着に収まるので、不器用な私にぴったりでした。バッグ型のチャームにもなるエコバッグは、バッグにつけておけば出先でちょっと荷物が増えた際やコンビニに寄った時などに便利です。
●木目オーバルプレート
木目オーバルプレート(ブルー)¥330
なんと電子レンジOK!※500Wで3分以内
深さがあるからワンボウル料理やパスタなどにおすすめ
食器はたくさん種類がありましたが、軽くて割れにくく、使い勝手が良さそうな木目オーバル皿をチョイス。温め程度なら電子レンジもOKの日本製です。少し深さがあり、カレーやシチューなど汁物や、パスタやうどんなど麺類、タコライスやオムライスなどワンボウル料理に大活躍しそうです。ポテトチップスは1袋分入れることができたので、スナックやおつまみのお皿にしてもいいですね。
THREEPPY https://www.threeppy.jp/
以上、ダイソー、スタンダードプロダクツ、スリーピー、それぞれの品ぞろえやターゲット、店舗数やコンセプトなどを紹介してきました。ダイソーはもちろん知っているけれど、300円ショップもあったのね!という方もまだまだ多いかもしれません。同じプチプラでも特徴を知ることで選択肢が増えればまた、楽しみが広がります。
【SHOP INFORMATION】
DAISO/THREEPY/Standard Products マロニエゲート銀座店
営業時間 11:00-21:00
東京都中央区銀座3-2-1 マロニエゲート銀座2 6階
店舗撮影/前 千菜美(光文社写真室) 写真・取材・文/富田夏子