Mart読者の誌上家計相談⑤「奨学金やローンを使うとしたら子どもの負担が大きい?」

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子どもの成長とともに、進学などでお金がかかるときがやって来ます。備えが必要とはわかっているものの、いったいどう備えたらいいのでしょうか? そこで、他の家庭はどうしてるのか、面と向かっては聞けない実情を大公開。自身も6人の子どもを持つファイナンシャルプランナー横山さんが、真剣アドバイス!

東京都在住M.Y,さんの場合

専業主婦。子どもが2歳違いなので出費が重なるのを恐れ、備えは積立貯金と学資保険で、平等に。積み立て貯金は、長男の小学校入学を機にそれぞれ1人月1万円ずつ。学資保険は、満額300万円の商品をそれぞれに、前納で支払い済み。

■M.Y.さんの心配事
出費が重なるけれど、 奨学金や教育ローンだと子どもの負担が大きい? 小さいうちから何か習わせておいたほうがいい?


家族構成
夫(41歳)
妻(38歳)
長男(8歳)【学費の備え方】 18歳満期の学資保険300 万円( 18歳で75万円、19歳 で75万円、20歳で75万円、 21歳で75万円)、積立貯金 (7万円)
長女(6歳)【学費の備え方】 18歳満期の学資保険300 万円(18歳で75万円、19歳 で75万円、20歳で75万円、 21歳で75万円)、積立貯金 (7万円)※積立貯金の金額は 2019年12月時点のもの。

月の手取り収入 60万円
年間ボーナス 約100万円
貯金総額 約 600万円
1カ月の支出
住居費 …………… 14万円(持ち家ローン)
食費 ……………………………………6万円
光熱費 …………………………………2万円
通信費 …1万3000円(ケータイは大人 2台)
子ども費………………………………6万円
被服費 …………………………………2万円
子ども小遣い ………………………1000円
夫小遣い ……………………………..6万円
妻小遣い …………………………….. 1万円
レジャー費 …………………………… 1万円
日用品・雑費 ………………………..8000円
保険料………………………………………… 3万8000円(夫婦の生命保険2万、夫の医療保険3000円、個人年金 1万5000円)
その他※ ………………………………11万円
学費の積立 …………………………..2万円
月々の貯金額 ……………… 約3万7000円
※交際費や交通費の積立、冠婚葬祭、親戚へのお年玉やお歳暮 などの決まった支出や旅行費などに回すお金。

横山さんのアドバイス
「今の備えでよさそうなので投資を考えても」

「積立貯金と学資保険でだいぶまかなえるので、出費が重なってもほぼ問題なさそうです。奨学金などを利用される場合も、最低限の額にすれば、あまり負担と感じないケースも。習い事は、小さいうちからのほうが、と考える必要はないのでは。学費の基本の備えはできているので、自分の許容範囲で投資をしてもいいかと思いますよ」

教えてくれたのは

家計再生 コンサルタント
横山光昭さん
株式会社マイエフピー代表取締役。独自の家計再生 プログラムの相談・指導に高い評価がある、庶民派ファイナンシャルプランナー。『お金と人生の計画帳 100年生きる私たちのマネープラン』(主婦の友インフォス)など、著書は累計330万部超え。

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イラスト/カツヤマケイコ 取材・文/鹿志村杏子 構成/長南真理恵

Mart2020年2月号
毎月カツカツじゃ困るから「子どもの学費」を無理せず貯めるコツを教えて! より

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