米澤さんは週末、折に触れて「家族で土に触れる時間」を設けています。自宅でたくさんの植物を育て、家庭菜園も楽しむなかで、土への感謝を感じてほしいという気持ちがあるそう。農家さんを訪れ農業のお手伝いをさせてもらうのも、貴重な体験。いざやってみようと思ったとき、どのように計画を立てたらいいのかを教えていただきました!
農業体験の準備
農業体験をしたいと思っても、季節によって作業が変わってきたり、繁忙期には受け入れてもらえないことも。しっかりリサーチして計画を立てていくことが大切です!
【1】体験場所をリサーチする(1~2カ月前)
レジャーではなく「農業の応援」として参加する場合、どこの農家さんでも受け入れてくれるわけではありません。ネットなどで親子を受け入れるプロジェクトをしている農家さんを探しましょう。
【2】体験場所を決定し予約する(1カ月前まで)
農作業というと「収穫」「田植え」などを思い浮かべますが、そのほかの力仕事もあります。それも農作業のひとつと親も子も理解してから、1カ月前までには農家さんへ参加予約を。
【3】必要なものをまとめておく(1週間前まで)
当日慌てないように、長靴や洋服などは少しずつ用意し1カ所にまとめておきましょう。準備そのものは子どもたちと一緒にチェックすれば、当日がより楽しみになります♪
持ち物リスト
☑長靴
☑長袖の服
☑長ズボン
☑着替え
☑タオル
☑エコバッグ
受け入れ農家さんから見た土育の魅力は?
「親子で一緒に農作業に挑むことで、ひとつのことを成し遂げたという達成感が得られますよ。普段食べている野菜が、さまざまな作業を経て食卓に並ぶんだということを、農業体験を通じて感じてもらえればと思います」(冨澤剛さん)
冨澤 剛さん
120年続く農場の4代目。年間約30種の野菜を育成。年齢や立場を超え多様な人が集まる場にし、農業を身近に感じてもらい農業の活性化につなげたいとの思いで、一般の人と農作業をする「畑のオープンキャンパス」も主宰。
冨澤ファーム
東京都三鷹市北野3-10-10
https://tomizawa-farm.tokyo/
親子向けイベントとして、10月ごろには芋ほり体験会を予定。詳細は、Instagram(@tomizawa_farm)で告知します。(今回のような親子農業体験など、参加費や開催可能日などはHPからお問い合わせください)
土育について教えてくれたのは
米澤可奈子さん
小6、小4の女の子と、小1の男の子のママ。ナチュラルフードスタイリストとして活躍する米澤さんは、育てること、食べることも五感で感じてほしいと、親子で野菜を育てています。家の中に自然にあるグリーンは、子どもたちにとって家族同然の存在。Instagram⇒@kanako_yonezawa
2023年Mart秋号 大人も驚く発見がきっとある! 「山育」「お片付け育」「土育」 我が家の「週末育」マニュアル より
撮影/林ひろし 取材・文/新里陽子 編集/倉澤真由美