【子育て世代の移住】自宅の敷地内に”楽しみ”を集めました

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目の前に見える富士山、星や月と青い空。
毎日目にする景色に癒される生活

東京都内から実家のある小田原へ移住した小林麻子(41歳)さん。
広い敷地に自分たちのやりたいことを詰め込みリラックスして暮らしたいと、コロナ禍前から考えていた移住生活は、
結果的に時代に合った暮らし方になりました。
多くの仲間が癒しを求めて集まる様子は、まるでヒーリングスポットのよう!

切り捨てるモノはあったけれど、敷地内に〝楽しみ〞を集めました

2018年3月に土地を購入し、2年かけて建築士さんと相談しながらゆっくりと自宅をつくってきました。土地を購入したきっかけはリラックスした環境と広々とした敷地に、家族で笑顔いっぱいに暮らしたかったから。それまで住んでいた東京・蒲田の家は、いわゆるペンシルハウスで、交通量の多い道路沿い。リラックスできる環境ではありませんでした。自分たちの部屋も欲しい、犬も飼いたい……と思い始め、小田原の私の実家がある地域で土地を探したところ、広い場所に出会ったのがきっかけ。現在小学校4年生の長女の入学に合わせて引っ越しました。それが2020年3月。まさにコロナ禍が始まった時期でした。会社員の夫は小田原駅まで原付バイクで行って、そこから東海道線か新幹線通勤する予定だったのですが、思いがけずリモート勤務が推奨されたことで、自宅での仕事が可能におかげでスムーズに移住生活がスタートしました。

夫は大好きなサウナを敷地内に設置、子どもたち用に大きなトランポリン、ブランコなど公園のような遊び場をつくりました。私は小さな家庭菜園では飽き足らず、裏庭に耕うん機で本格的な畑をつくり、季節ごとのさまざまな野菜の収穫で食事が賄えるまでに。

毎日のように、子どもたちのお友達が 人近く放課後に集まってくれたり、夫の友人やクライアントまでもが遊びに来てくれたり、賑やかな毎日を過ごしています。空気が変わったことで長女の肌荒れなどの体調が改善したこと、庭で広い空や富士山を眺められること、旬の野菜を味わえるので料理が楽しくなったこと……。
豊かな自然の中での願っていた暮らしが叶いました。

大きなトランポリンを設置したことで、子どもたちの同級生が集まってきてくれます。この地域にはあまり公園がなく、遊び場所は神社や空き地。遊具が置いていないので、アミューズメントプレイスで遊ぶような感覚のよう。

夏の畑にはピーマン、トマト、玉ねぎ、とうもろこし、ミント、ズッキーニ、セロリ、きゅうり。庭には果実の木を植え、び わ、柿、ざくろ、いちじく、杏、レモン、みかん、さくらんぼ、ブルーベリー、ジューンベリーが季節ごとに実を結びます。 栗や梅をお隣からいただくことも。紅葉の木は東京から移植しました。

 

撮影/大森忠明  取材・文/金沢由紀子

Mart夏号 毎日が変わる! Mart的「移住学」 より

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