愛猫がいることで、思春期の娘さんとの距離感を適度に保てているというマナー講師の森さん。脱走癖に苦労しながらも、家のしつらえにも工夫をこらしています。
猫の割に世話の焼ける子なので 家のしつらえにも注意が必要です
マナー講師 森 良子さん
構ってほしいときには近づいてきますが、基本的には素知らぬ顔。娘がひとりで留守番をしているときにはいい話し相手になってくれています。
■ペットを飼い始めた理由
ひとりっ子の娘にとって、両親以外の心の拠り所になってくれたら、と。
■ペットを飼ってよかったこと
思春期の娘は、多少難しいお年頃。それぞれが適度な距離を保って暮らしていますが、猫がいることで共通の会話や笑顔が生まれます。見ているだけで〝萌える〞ので、それぞれが写真を撮って見せ合うことも。猫は決して大きくないし、手間がかかるわけではありませんが、存在感は大きいと思います。脱走してしまい、家族総出で捜したときには、家族の絆を改めて感じました。
■ペットを飼ううえで大変なこと
犬と違い、脱走すると帰ってくるかわからない心配があること。脱走経験5回、毎回必死で探しました。ペットホテルだとケージに入ることになるのでかわいそうに思い、なるべく長期の旅行には行かないように。触られたくないときに触ると嫌がったり噛まれたりするので、構いすぎないこと。
■ペットとの生活での工夫やルール
気性が荒く、脱走癖があるので、扉の開け閉めに気をつけたり、網戸を簡単に開けられないようネジで固定するなど、しつらえに工夫をしています。
■ペットを飼おうとしている人へのアドバイス
家族全員の意見が一致していることが大切だと思います。また、常に愛情を求め、散歩が必要で手をかけることの多い犬と異なり、猫はマイペース。自然に共存しながら個を認め合えます。猫を通して距離感も学べますね。
ロッシ
ロシアンブルー 6歳(♂) 宿題の邪魔をするのが趣味
脱走願望があるくらい自由気ままなので、家の中ではドアを少し開けて動き回れるように。
お客様がいらしたときに動物のにおいが気にならないよう、ダイソンの空気清浄機を設置。
やっぱり爪を研ぎたがるので、ソファの端はボロボロ。爪とぎをその部分に取りつけました。
Mart2020年11月号
「癒し」も、それだけですまない「責任」も
徹底レポート 「ペットとの暮らし」は、家族をどう変えた? より
撮影/吉澤健太 取材・文/金沢由紀子 構成/富田夏子
【こちらの記事もおすすめ】
子どもが生まれる前から飼っている同志のような存在
【現在、Mart webでは、ペット部会員を募集中です!】
詳しくはこちらまで!