キャンプの環境が充実した今、これからはじめようという人も多いのではないでしょうか。今回は初心者が買うのにおすすめのキャンプギアを、さまざまな角度からご紹介。人気のインフルエンサーのみなさんに、使い勝手や見た目のよさ、プライスなどの観点から選んでもらいました。
ベーシックなアイテムを選べば家族で長く愛用できます
(右)HINTさん、(左)ともさん 関西で活躍するファミリーキャンパー。夫婦 でキャンプの様子をアップしている。(@hint.familycamper、@tomo_familycamp)
「ショップに並ぶキャンプグッズを見ると、なにが必要なのかわからなくなってしまいますよね。でも上で紹介したギアを用意すれば、すぐキャンプデビューできます。高額なものでなくてOK。高すぎると子どもが汚したり、壊したりしたときにひやっとしてしまいます(笑)。リーズナブルなものでもベーシックなギアなら長く使い続けることができます。またサイズの選択は大切で、大きすぎたり凝ったデザインだったりすると、組み立てが大変になります。それと収納時のサイズも確認を。クルマにすべてのせるためには、コンパクトに収納できるものを選ぶのがベター。最初から全部を揃える必要なんてありません。たとえば調理ツールなどは家にあるもので十分ですよ」
【テント】サイズは大きすぎないものを選びましょう。キャンプ場は区画のサイズが決まっているところが多く、大きなテントは区画内におさまらないことも。また小さいと雨の日に家族でこもるのがつらいです。設営が簡単なものを選ぶのも大事。
【タープ】家族で入れるサイズを選びましょう。コットンが入ったTC素材は火に強く、夏の日差しにも強いです。また化繊は軽くて手入れが簡単。UV 加工が施されているタイプを選ぶのがベター。 ヘキサタープは設営がラクです。
【ペグ&ハンマー】テントやタープを設営するのに必ず使用するのがペグとハンマーです。初心者向けのテントにおまけ的についてくるペグは弱く、地面の硬いキャンプ場では使えないので、鍛造のペグと頑丈なハンマーを用意しましょう。
【折り畳みテーブル】メインテーブルは家族の人数に合わせてサイズを選んで。ウッドのロールタイプや折りたたみ式などのもの、脚の長さが変えられるタイプなど種類は豊富です。調理をしたり、収納棚代わりに使えるサブテーブルも用意を。
【アウトドアチェア】チェアを組み立てている間に子どもが飽きてしまうので、開くだけですぐに座ることができるチェアを選ぶのがキャンプ成功への近道と言ってもいいくらい。高さはロータイプ、ハイタイプがあるので、好みの過ごし方で選んで。
【シュラフ(寝袋)】包み込むようなマミー型とふとん感覚で寝られる封筒型があります。快適使用温度が設定されており、行く季節によって使えるシュラフは異なるので、寒すぎる、暑すぎるがないようにセ レクトしましょう。
【マット】寝心地を大きく左右するのは、実はマット。クッション性がある厚みがあるタイプは地面の凸凹や冷気から守ってくれます。空気を入れて使 うタイプと折りたたみタイプ、自動で膨らむタイプなどがあります。
【クーラーボックス】ソフトタイプ、ハードタイプがあります。保冷力と重さが比例しており、保冷力が高いものほど重く、高額になるのが特徴です。家族で使うサイズを見極めてファミリータイプのクーラーボックスを選びましょう。
【ランタン】明るくて操作が簡単なLEDランタンが主流。コンパクトで明るいタイプが流行しており、ベテランキャンパーの所有率がとても高いです。家族分あると、トイレなどのときに持って歩くのに使えます。
【カセットこんろ】キャンパーの所有率が圧倒的なカセットこんろがこちら。ケース付きで風に強く、ダッチオーブンやスキレットなども置ける頑丈さが人気です。キャリングケース付き。カセットフー〝タフまる〟¥11,000(岩谷産業)
【焚き火台】地面にじかに薪を置いての焚き火はNGなキャンプ場がほとんどなので、焚き火台とシートは必ず用意する必要が。サイズはキャンプ場などで売っている薪がそのまま置けるものがいいでしょう。薪をつかむトングや軍手も用意を。
【アウトドアワゴン】クルマを横づけできるオートキャンプ場では不要ですが、公園でのデイキャンプやオートサイトでないキャンプ場で離れた駐車場から荷物を運ぶのにはこれがあるとラク。車輪が大きく安定して、快適に操作できるものを選びましょう。
キャンプ料理のツールリスト
- ナイフ、包丁
- まな板
- フライパン、鍋
- メスティン、シェラカップ
- ざる
- 食器(皿、カップ、箸、 スプーン、フォーク、ナイフ)
- 菜箸
Mart2024年春号「ファミリーキャンプ 初心者 が『買って後悔しない』25選」より
撮影/テラサカトモコ(人物) 取材・文/湊谷明子