ハンドメイド愛好家の間で話題になっている「リメ鉢」。数年前に空き缶をリメイクする「リメ缶」が流行りましたが、いまは多肉植物やグリーンブームということもあり、植木鉢をリメイクする「リメ鉢」の人気が高まっています。自宅で夜な夜なリメ鉢づくりを楽しんでいるというMart TRIBEの萱沼さんに、つくり方を教えてもらいました。
使うのはカインズのフェイクペイント
萱沼さんがリメ鉢づくりに愛用しているのが、ホームセンター・カインズのオリジナル商品・Kumimokuフェイクペイントシリーズです。「リメ鉢にぴったりの材料がないか探していて、見つけたときは“これだ!”と思いました。特に『ザラザラベース』と『デコボコベース』は、何でもない素焼きの鉢に塗るだけで質感を変えることができて、ニュアンスのあるリメ鉢がつくれるんです。好きな色を塗ったりイラストを描いたり装飾をつけるなどアレンジも自在です」
では早速、このフェイクペイントを使った「リメ鉢」の材料とつくり方を紹介します。
【1】ザラザラべースを使った「スマイルリメ鉢」の材料とつくり方
●材料と道具
- Kumimoku フェイクペイント ザラザラベース 200ml¥698
- 植木鉢
- 絵の具
- つや消しニス
- 筆
- ステンシル(あれば)
- メラミンスポンジ(筆でも代用可)
「今回素焼きの植木鉢は、ダイソーで3個110円(直径8cmサイズ)のものを使いました。小さいので初心者でもつくりやすいですが、基本的には自分が入れたい多肉植物やグリーンに合わせたサイズのものを選ぶといいと思います。絵の具も100円ショップの水彩絵の具を利用。ペンキと比べて塗りやすく匂いも気にならないので手軽です。その場合ニスは、水性絵の具がにじまずに仕上げられる水溶性タイプを選んでくださいね」
●つくり方
①植木鉢全体にザラザラベースを塗ります。「ザラザラした部分が下の方に沈んでいるので、筆でかき混ぜながら塗ります」
【POINT】土を入れたときに鉢の内側が見えるので、内側は上の方だけ塗っておいた方がきれいです。
②ザラザラベースが乾いたら、絵の具で着色します。今回は鉢の上部だけピンクを塗りました。
③あればステンシルとメラミンスポンジを利用して、スマイルマークを描きます。「私は絵心がないのと同じものを何個かつくりたかったので、自分でステンシルシートを切り抜いてつくりました。直接筆で好きな絵柄を描いても、もちろんOK!」
④絵の具が乾いたら、仕上げにニスを塗ります。
⑤ニスが乾けば完成!
多肉植物を入れてみました
多肉植物を入れるとこんな感じ! 萱沼さんは、色やスマイルの表情を変えて何個か作成。並べて飾っています。
【2】デコボコベースを使った「おうちリメ鉢」の材料とつくり方
●材料と道具
- Kumimoku フェイクペイント デコボコベース 200ml ¥698
- 植木鉢
- 絵の具
- つや消しニス
- 筆
- 調味料ボトル
- プリンやアイスクリーム用のスプーン
「今回はおうち風にデコレーションするため、細い線を描く用にマヨネーズなどを入れる調味料ボトル(100円ショップ)と、プラスチックのスプーンを用意しました。ボトルがなければビニール袋の角を切って絞り出し袋にしてもいいし、スプーンがなければ手を使ってもできます」
●つくり方
①植木鉢全体にデコボコベースを塗ります。内側も上部2~3cm程度塗っておき、全体を乾燥させます。
②植木鉢の上部にスプーンでデコボコベースをのせ、屋根になる部分をつくっていきます。「生クリームのようにもったりしているので、塗るというよりのせるようなイメージで。手は汚れますが、指を使ってのせていくこともできます」
③調味料ボトルにデコボコベースを入れ、窓や玄関を描いていきます。「デコボコベースは入れ過ぎると絞り出しにくいので、少量で大丈夫です。窓や玄関を描くくらいなら、スプーン大さじ1杯くらいでOK」
④デコボコベースが乾いたら、屋根や玄関、窓などを好きな絵の具で着色します。
⑤絵の具が乾いたら、仕上げにニスを塗ります。
⑥ニスが乾けば完成!
多肉植物を入れてみました
おうちデザインがナチュラル系のインテリアにぴったりでかわいい♡
萱沼さんによると、紙やすりを利用して一部を磨いてアンティーク風にしたり、全体を着色したり、英字のロゴを入れたり……と、アイデア次第でいろいろな楽しみ方ができるのだとか。冬のおうち時間に「リメ鉢」づくり、チャレンジしてみてはいかがですか?
【フェイクペントについてはこちら】
カインズ https://www.cainz.com/
撮影/山下忠之 取材・文/富田夏子