Martistとして活躍する三木芽久美さんは、素材を生かしたハンドメイドが得意。今注目されている段ボールも、三木さんの手にかかればセンスよく生活で役立つものに大変身! とっておきのつくり方を教えていただきました。
「今、段ボールがアツいんです」三木さんが段ボールに夢中なワケ
小さなころからハンドメイドが大好きで、学生時代は「素材」について学んだという三木さん。Mart webでは100円ショップの商品からつくるかわいいバッグなどを紹介していますが、それも、どう選んで加工するのがベストか、三木さんに素材を選ぶセンスがあるからこその作品です。その三木さんが「ものすごく優秀で大好きな素材」と太鼓判を押すのが、段ボール。「軽くて柔らかく子どもたちにとっても安全、手に入れやすく遊び終わったらまたリサイクルへ回すこともできる。何より加工がしやすいので、車やヒーローの洋服と、たいていのものならつくれる自在さが素晴らしいです。今、世間でも段ボールDIYがかなり注目されていますね。おうち時間が長くなり、ネットショッピングなどで段ボールが家に増えたことも原因かもしれませんが、温かみのある素材は、おうちの中をやさしい雰囲気にしてくれるよさもあります。私も今だからこそ、と段ボールでいろいろつくっています! こんなものもできるの?と家族やお友達からも驚かれますが、ちょっとしたポイントを知れば誰でもできますよ。ぜひつくってみてくださいね」
三木さんのダンボールクラフト遍歴
歴史好きの二人につくったのは「段ボール甲冑」。
消防車と消防服もすべて段ボール。
兄弟でお揃いのポリス帽はママ友からも大人気に。
三木さんだけじゃない! 各業界から注目されている段ボール
無印良品のあの商品も段ボールになって登場!
「人気の樹脂製ファイルボックス類を、環境にやさしい素材で、お客様が手軽に使えるような形に商品化できないかと社内で模索したなかでできた商品です」(無印良品担当者)。使わないときは畳んでしまえるのも◎。
段ボールから小物がつくれておうちスッキリ!
フェリシモの「段ボールクラフトプログラム」は、たまりがちな段ボールを再利用して、ミニボックスを手づくりできる6カ月プログラム。わかりやすい説明書やテンプレートなので、子どもから大人まで人気を集めています。
段ボールから財布を。注目のアーティスト
段ボールが注目され出したきっかけは、アーティスト・島津冬樹さんが作品として世に送り出した「段ボールの柄を生かした財布」。実用性もある財布は国内外から注目。著書に『島津冬樹の段ボール財布の作り方』(ブティック社)。公式サイトhttps://carton-f.com/
Mart 2021年5月号 捨てる前に!「段ボールDIY」でお部屋が大変身♪ より
撮影/中林 香 クラフト製作/三木芽久美 取材・文/新里陽子 編集/小橋健太郎 WEB構成/上原奈緒