コストコの精肉売り場にあるお肉の中でもひときわ目立つ存在の「USプライムビーフ肩ロースカタマリ」。こんなに大きな塊肉を入手したら、ぜひつくりたいのがローストビーフですね。使用する部分や切り分け方、炊飯器でおいしく簡単に仕上がる調理法を、お肉のスペシャリストでもある料理家の五十嵐純子さんが実演してくれました。
まずはしっかり切り分けて
使うのはこのお肉!
3つの部位に切り分けます
写真のオレンジ色の線が切り分ける部分です。
- 中心から上
- 中心から下の右
- 中心から下の左
ローストビーフに使うのは②の部分!
②の部位からは2つの赤身ブロックが切り分けられます。さっぱりとした味わいなので、ローストビーフや牛カツに最適です。
炊飯器でしっとり食感!「ローストビーフ」のつくり方
クリスマスやお正月、バースディなどに主役級の存在感を放つローストビーフ。大きなコストコの塊肉でおいしく手づくりできたら、一段と盛り上がりそうです。
しっとり食感の絶品ローストビーフに仕上げるコツをぜひマスターしましょう!
材料(4人分)
- 牛肉(②の部位) 400~500g
- 塩 小さじ2
- こしょう 少々
- サラダ油 適量
つくり方
- 牛肉は常温に戻し、2つの赤身ブロックをくっつけるようにして直方体にする。全体に塩・こしょうをすりこみ、なじませる。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、1の肉を入れて肉が離れないよう注意しながら全体の表面をこんがり焼く。
- 焼き上がったらアルミホイルを二重に巻き、ジップ付き保存袋に入れて空気を抜くようにしっかり口を閉じる。
- 炊飯器に③とかぶるくらいの70℃のお湯(一度沸騰したお湯を20分ほど置く)を入れて、保温ボタンを押し30分ほど温める。
- 取り出して15分ほど放置してから、2mmほどの厚さに切って盛りつける。食べるときは塩&オリーブオイルやわさび&しょうゆ、ポン酢などお好みの味つけで。
【POINT1】急激に熱が加わらないよう、アルミホイルを二重に巻いてから保存袋へ。
【POINT2】70℃をキープできる炊飯器の保温機能を利用。
サクサク衣とレアな火入れがたまらない!「牛カツ」のつくり方
2つに切り分けた部位のもう1つは「牛カツ」にしてみませんか。赤身肉のおいしさがサクサクの衣の中にぎゅっとつまった味わい深い一皿になります。
材料(4人分)
- 牛肉(②の部位) 350~400g
- 塩・こしょう 各少々
- 薄力粉 適量
- 卵 2個
- パン粉 50g
- 揚げ油 適量
- 【ソースA】
- マヨネーズ 大さじ3
- ホースラディッシュ(チューブ) 少々
- 【ソースB】
- サワークリーム 30g
- 玉ねぎのみじん切り 大さじ1
- しょうゆ 小さじ2
- 酢 小さじ1
つくり方
- 牛肉は1cm強の厚さに切り、塩・こしょうをふって、薄力粉、卵、パン粉をつける。
- 180℃の油で衣がカリッとなるように40~50秒ほど揚げる。
- 食べるときはかみ切りやすいように、1cm幅くらいにカットして、A、Bそれぞれよく混ぜ合わせた2種類のソースにつける。
【POINT1】厚さは1㎝強にカット。なるべく均一の厚さにすれば揚げ上がり時間も同じになる。
【POINT2】牛カツは揚げ時間が短いため、パン粉はムラにならないように全体につける。
【教えてくれたのは】
料理家・五十嵐純子さん
茨城県つくば市で料理教室「Cocconeの台所」を主宰。精肉店(現在は総菜店)を営む両親のもとで、さまざまな肉を食べて育った生粋のスペシャリスト。調理師の視点も入れた〝家族のための美味しいごはん〞にファン多数。
商品のお問合わせ先/コストコホールセールジャパン
※掲載商品の価格はすべて税込です。また、価格は変動する可能性があり、在庫には限りがあります。
撮影/鵜澤昭彦 フードスタイリング/五十嵐純子 取材・文/新里陽子 構成/Mart編集部
※本記事はMartのバックナンバーから再構成しました。