バタバタな朝でも、最小限の手間でつくれる「スープジャー弁当」。美味しく仕上げるための“基本”から、野菜たっぷりでほっこりあったまる「のっぺ汁」と「高野豆腐のけんちん汁」のレシピを紹介します!
スープジャー弁当を作る前におさえておきたい!
基本の4カ条
1料理を入れる前に、熱湯を入れて温めておく!
朝、いちばんにすることはこれ! まず、何も入っていないスープジャーに熱湯を注いで、温めておきます。その間にレシピの手順に沿ってスープをつくり、ジャーに移す直前に、スープジャーのお湯を捨ててください。保温効果が大きく違うので、すべてのレシピで毎回必ず行ってください。
2保温調理ができるので、完全に火を通す必要はなし
朝つくってから、4〜5時間後に食べることを想定しています。熱々に沸騰したスープをジャーに入れて保温すると、その間に徐々に具材に火が入り、ちょうどいい加減に煮込んでくれるんです。だから、朝は長時間火にかける必要はなく、2〜3分煮立たせるくらいで十分です。
3満タンまで入れると保温効果が高くなる!
止水部より1cm下を目安にピッタリまで入れるようにしてください。少ないと保温効果が弱くなるし、多すぎると汁漏れの危険が!
(注)本書では中身がしっかり見えるように、スープや具材を多めに入れて撮影しています。
4入れたらすぐにふたをすること!
これも保温効果を高めるための基本です。熱々のスープを注いだら、できるだけ早くふたをしめるようにしてください。また、断熱材でできた専用ポーチやタオルなどでジャーを包むと、さらに保温性がアップします。
スープジャー弁当+αでお腹も大満足!
具材がたっぷり入った「食べるスープ」は満足感は高いものの、これだけではちょっと満腹感が得られないと思います。ぜひ、おにぎりや小さなパンを一緒に食べてください。家から持参しても、職場近くのコンビニで買ってもOKです♪
※紹介するレシピの分量はすべて1人分です!スープジャーは300mlサイズを使用しています。
干ししいたけ&鶏肉のうま味が凝縮
《のっぺ汁》
【材料】
干ししいたけ……1枚
水……180mℓ
鶏もも肉……50g
大根……1cm(40g)
にんじん……2cm(20g)
冷凍里いも……1個(40g)
しょうゆ……小さじ1と1/2
みりん……小さじ1
塩……ひとつまみ
【つくり方】
[前日夜に準備]
1.干ししいたけ(手で割る)は分量の水に浸し冷蔵庫で戻す。
2.鶏肉は一口大より小さめに切る。
3.大根、にんじんは3mm厚さのいちょう切りにする。
[当日朝]
1.小鍋に干ししいたけを戻し汁ごと入れ、大根、にんじんも加えて中火にかける。
2.沸騰したら鶏肉と冷凍里いもと調味料を入れ、再沸騰したら火を止める。
3.スープジャーに2を注ぎ入れ、すぐにふたをしめる。
素材のうま味が凝縮した一杯!
《高野豆腐のけんちん汁》
【材料】
干ししいたけ……1枚
水……150ml
高野豆腐……1枚(乾16gほど)
ごぼう……3cm(20g)
にんじん……2cm(20g)
冷凍里いも……小1個(30g)
しょうゆ……小さじ2
みりん……小さじ1
ごま油……少々
【つくり方】
[前日夜に準備]
干ししいたけ(手で割る)は分量の水に浸して冷蔵庫で戻す。
[当日朝]
1.スープジャーを温める際に高野豆腐を一緒に入れて戻す。
2.ごぼうは薄い輪切り、にんじんは薄いいちょう切りにする。高野豆腐は1分くらいで引き上げて水気を絞り、3×4cmの12等分に切る。
3.小鍋に干ししいたけを戻し汁ごと入れ、ごぼう、にんじんを加えて中火にかけ、沸騰したら冷凍里いもと調味料を入れる。さらに高野豆腐を加えて再沸騰させる。
4.3をスープジャーに注ぎ入れ、ごま油をたらして、すぐにふたをしめる。
※高野豆腐は熱湯に長く浸しすぎると溶けだすので注意!
レシピの考案は Martist
滝野香織さん♪
Mart公式アンバサダー。料理教室から企業へのレシピ提案までこなす管理栄養士。「現代人が不足しがちなたんぱく質を意識したレシピです。たんぱく質は美と健康には欠かせない栄養素。このスープでだいたい6割くらいをまかなえるので、残りの4割をおにぎりやサンドイッチなどで補ってください」
Mart12月号別冊 朝10分で完成♪ スープジャー弁当1カ月レシピ より
撮影/鵜澤昭彦 レシピ考案/滝野香織 調理・フードスタイリング/廣松真理子 構成/上原奈緒
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