片づけが苦手な人ほどラベリングが大切です!【Martist片岡牧子】

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収納や容器にラベルをつけることは、収納本やSNSでお馴染みではないでしょうか。

ラベルが揃っていると美しく、気持ちがいいものですが、きれいにラベリングしているおうちの写真を見ると「意識高いなあ」と思われる方も多く、実際に自分の家でやってみよう!と思うと「面倒臭い……」と感じる方も多いはず。

でも、ラベリングは「片づけが苦手な人」「なるべく片づけをしたくない人」にこそやってほしいのです!今回は、私がラベリングをおすすめする理由をご紹介します。

【1】「あれどこ?」がなくなる

分類わけして収納ケースにしまうと途端にスッキリして、家がきれいに!でもしばらくすると、何が入っていたかわからなくなってしまった……なんてご経験、ありませんか?

端から箱を開けて、なくて、また次を開けて……なんてやっているとそのうちしまうのも面倒になってきます。そのために必要なのがラベリング。

中に入っているものをラベルに書いておくことで、中身が一目瞭然。探す手間も時間もなくなります。


写真は子どもたちの教科書収納です。 字が小さいですが教科ごとにラベルを貼ったところ、どこに何があるかがすぐわかるようになり、忘れ物も減りました。

【2】「ものを置きっぱなし」にしなくなる

使ったらつい置きっぱなしにしてしまってものが散らかる、なんてことはありませんか?その理由は、戻す場所がわからないから、ということも。

ラベルに明記されていることでものの住所が定まり、どこに戻すかもわかりやすくなります。今まで出しっぱなしにしていることがあったとしたら、ラベリングをすることで、「使ったら戻す」を習慣化できるようになるかもしれません。

【3】ほかのものと混ざらなくなる

中にしまうものをラベルに書いてあることで、「そこにそれ以外を戻すのは気が引ける=決まったものを戻す」、という意外な心理的効果があるんです。混ざってしまって箱の中がまたごちゃごちゃに!なんてことを防げます。

写真は娘のお裁縫セットです。

中はざっくりですが、入れるものが決まっているのですぐに探し出せます。

【4】家族と共有できるようになる

私が一番声を大にして言いたいメリットが「家族との共有」です。収納をつくる人は考えて入れているので、どこに何が入っているか覚えていられるのですが、全く関わっていない家族は、ものの位置が変わる度に、あれどこいった? となり、使った後もどこに戻すの状態。

家も収納も家族みんなのもの。 みんなが使いやすい、過ごしやすいを大事に、共有することが大切です。


子どもが小さかった頃は文字が読めないので、クローゼットには服の形のシールをつけていました。

いちいち「ママ〜〇〇はどこー?」と聞かれることもなくなり、ストレスが減るのも大切な副産物です。

ラベルは有名なところですとテプラ、市販のラベルシールがありますが、簡単に済ませたい方におすすめなのがマスキングテープです。手軽に貼って剥がせるので、中身が変わったときにもすぐ変えられます。


写真左のようなラベルホルダーも、引っかかるだけなので手軽に使えます。

【番外編】見やすくて気分のあがるラベルをつくっています!

最後に、私が今までに仕事で提案させていただいたラベルをご紹介します。
モデルハウスやお客様のお宅のものです。

実用的なことももちろんですが、デザイナーさんに入ってもらって、引き出しを開けたとき、扉を開いたときに気分が上がるものをつくっています。

収納ラベルには意味がある!ということをお分かりいただけましたでしょうか。うるさくならない程度に、ぜひお家の収納にぜひ。ご家族と共有するのに役立ててくださいね。

写真・文/片岡牧子


片岡牧子
整理収納アドバイザー、整理収納コーチングサービス「Tidyup」の運営もスタート。

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