先日、我が家でちょっとしたチャレンジがありました。
それは泊りがけの出張に行くことになり、家を空けることになったこと。1泊だけだったのですが、中2の息子と小6の娘をどうする?という試練に直面することに。
今回は、この試練をどう乗り切っていったかをご紹介します。
出張中に必要な家事を洗い出し、子どもたちに教えることに!
出張中に子ども達をどうすればいいか、いろいろ対策を考えましたが、「出張に子どもたちを連れて行く?」は現実的に考えて難しそう。「実家に泊まってもらう?」は、生活時間が合わないので(特に朝)親に負担がかかってしまいそう。そして何より、子ども達は家にいたいと言うし……。話し合った結果、夜だけ両親に頼んで、あとは2人に任せることにしました。
ワーキングマザーで元々子ども達に頼る時間が多い我が家。普段から信頼していますが、でももちろん心配は尽きません。両親が不在の間の防犯は?火は? そんな私の不安は1つずつ約束に変えて、子どもに伝えました。
そしてこれも成長のチャンスになるならと、なるべく両親には頼らない事にして、私がいない間に必要と思われる家事を、子ども達に教えることにしました。
まずは日頃何が行われているかの洗い出し。リストをつくり、彼らに共有しました。
その中でしなくても困らない家事はカット (ここでいうと掃除や調理)。最低限発生するものについては、それぞれが自分の力でできるかを確認し、都度教えていきました。
洗濯は洗剤の置き場所から干し方までメモ
例えば洗濯。娘はすでにできるようになっていましたが、息子にはどこに洗剤があるか、ということから教えることに(洗濯機の真上にあるのに⁉というツッコミはこらえて……)。どれくらい洗剤の量を使うかということから、どのスイッチを押すか、そして終わったらどう干して、浴室乾燥のスイッチを押すところまで。こちらもメモにしました。
取り込みまで行きたいところでしたが、今回はそちらは諦めて省略。
食事は手軽に食べられるものを用意することに
食事の支度も湯煎で食べられるもの、お湯を入れて食べられるものを利用するほか、あとはスーパーで総菜を買ってくることに。
以前Mart誌面でご紹介したOlivetoのパスタは冷凍庫に常備しています。
湯煎で食べられるので、電子レンジのない我が家でも便利なのです。
成城石井のピザもおすすめです。
親の不在で子どもたちの成長に気づかされました!
いつもなら何か家事を教えても、子ども達は上の空だったり中途半端に覚えていたりすることが多かったのです。ただ今回ばかりは差し迫っている問題だったからか、真剣に聞いてこちらに質問してくるなど、子どもたちにもちょっとした気合を感じました(笑)。
出張当日の朝、私は4時起きで、息子のお弁当と2人の朝ごはんをつくってから出ました。
出張中、朝晩は連絡を入れていましたが、大変かな?と思いきや、親がいないことをエンジョイしていたような……。 ゲームにテレビにどれだけやっていたのでしょう⁉ 怖くて見たくありませんのでそこはそっとしておきます(笑)。
そして、いつもは登校20分前に起きてくる娘が、不在中はなんと1時間前には起きて支度をしているではないですか。子どもたち2人とも、私がいない方が何かといいんじゃないかとすら思ってしまいました。
おかげで安心して仕事に打ち込めましたので、無事に終わり、帰路に。家の中がぐちゃぐちゃになっていたとしてもそれはネタにしようと恐る恐る帰宅したのですが、なんと娘が洗濯物を畳んでくれていていました!!
期待していなかっただけに感動しました。「こんなに成長しているなんて、学校のお勉強しなくったって問題ない!」とすら思いました。(でもやっぱり勉強もしてほしいのでそちらは訂正します!)
なんだか私だけがドキドキな母不在チャレンジ、でしたが、親がいないことで子どもが成長するんだなあと思いました。また離れることで、こちらも子どもたちの成長に気づけるんだなと実感しました。
何事もなく無事に進み、子ども達にも、協力してくださった方へも感謝の気持ちでいっぱいです。
〈後日談〉
洗濯物をたたんでくれた娘でしたが、
写真・文/片岡牧子