鏡や写真にうつった自分の姿勢の悪さにびっくりしたことはありませんか? 背筋をピンと伸ばせばもっと若々しく素敵な印象になるはず! そんな姿勢のつくり方を教えてもらいました。
教えてくれたのは
整形外科 スポーツ・ 栄養クリニック 理事長
Pilates Lab代表 武田淳也先生
日本整形外科学会認定専門医、ピラティス指導者。福岡大学医学部卒業後、同大学病院整形外科教室に入局。その後、スポーツドクターとしてオリンピック、ワールドカップ、全日本医事委員、ラグビートップチームドクターなどを経験。米国セントフランシスメモリアル病院スポーツ医学センターでピラティスと出合う。2005年に「スポーツ・栄養クリニック」福岡クリニック、2013年に代官山クリニックを開設。
美しい姿勢のためにまず必要なことは
よい姿勢に必要なのは、まず「正しい姿勢とは何か」という知識を持ち、そのとおりの姿勢を心がけること。実は自分のイメージどおりに体を動かすのは難しいので、一度自分できれいだと思う姿勢をつくり、他の人に見てもらうか写真などを撮り、正しい姿勢がとれているかを確認することが必要です。体が正しい姿勢を覚えたら、日々その姿勢を維持することで、次第に必要な筋肉がついてきます。背中が丸いなどの誤った姿勢を続けてしまうと、腰痛、肩こりなどの症状が出始めます。これが積み重なると、50代ごろには軟骨の変性をきたし関節が変形するなど体の構造そのものに変化が起きかねないので、正しい姿勢を維持することは重要なのです。
美しい姿勢をつくる方法
【1】正しい姿勢の感覚を覚える
両足をこぶし1つ分開いて床に仰向けに寝てひざを立て、頭、背中、腰が一直線になる感覚を覚えましょう。このとき、腰骨の出っ張った部分に手を当て、恥骨の上で中指が合わさるように三角形をつくり、これが床と平行になるようにして。
【2】立って正しい姿勢を再現する
《立つとき》
立って両足をこぶし1つ分開き、1のときの姿勢を再現するように意識しましょう。1で手でつくった骨盤の三角形が床と垂直になるよう意識して。
《座るとき》
座るときも同様に腰から上の姿勢を再現しましょう。
\正しい姿勢のために意識したいポイント/
- 上から見て頭・胸・腰回りが同心円状に重なるイメージに
- 天井を押し上げるイメージで頭を立てる
- 耳・肩・腰・くるぶしが一直線上にある
この姿勢はNG!
- 首が前に出ている
- 腰と背中が反りすぎている
慣れてきたら美しい姿勢をキープする筋トレを
1のように仰向けに寝て、片足ずつ太ももが床と直角になるようゆっくりと曲げる。 その際、姿勢を崩さないことが大事。これを左右交互に5~6回繰り返す運動を続けると、美しい姿勢を維持するために必要な筋肉が、正しい位置につくように。
編集部セレクト!
美姿勢づくりのキーアイテム
◎自分の姿勢を撮影するための「スマホ用三脚」
スマホを固定できる三脚があれば、自分の立ち姿や座り姿が手軽にチェックできます。キュートカラーの三脚に見守られて姿勢美人に! Fotoproスマートフォン三脚KFPS2 H100㎜、スマホ対応幅55~88㎜(左から)ブルー、レッド、イエロ ー 各¥908(浅沼商会)
◎足の指にしっかり力が入る「靴下」
正しい姿勢のキープに欠かせない5本指靴下。足の指先にも均等に力を入れてバランスがとれます。オススメはヨガやピラティスの愛好家に人気のToeSox。キュートなデザインで、思わず自慢したくなります。(上から時計回りに)Full Toe Bellarina Provence Small ¥1,910、Grip Full Toe Luna Disco Micky Small ¥2,546、Grip Full Toe Elle Country Small ¥2,273 各22.5 ~24.5㎝(ToeSox Japan)
※掲載中の情報はMart誌面掲載時のものです。
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取材・文/須賀華子 構成/Mart編集部
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