風邪やインフルエンザの予防が気になる季節。自分と家族を風邪やインフルエンザから守るにはどのような対策をしたらいいでしょうか? 今回は、患者に触れ合う機会の多いお医者さんはなぜ風邪がうつらないのか、素朴な疑問に答えてもらいました。
教えてくれたのは
池袋大谷クリニック院長 大谷義夫先生
医学博士。群馬大学医学部卒業後、東京医科歯科大学、九段坂病院に勤務ののち、米国ミシガン大学留学等を経て東京医科歯科大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授。2009年に池袋大谷クリニックを開院。
Q.お医者さんにはなぜ風邪がうつらないの?
A.医学的根拠がある方法で感染防止&免疫力アップを実践しているから
まずインフルエンザに関しては、12月ごろまでに予防接種を打つことが基本です。その上で、風邪・インフルエンザ予防にはさまざまな民間療法がありますが、なかには医学的な根拠がないものもあるので注意が必要です。
インフルエンザや風邪の感染ルートは、空気中に浮遊するウイルスや細菌を吸い込む「空気感染」、せき、くしゃみなどで飛び出た、細かい唾液による「飛沫感染」、皮膚や粘膜などが直接接触する「接触感染」の3つです。必要なのは、こうした感染ルートを遮断することと、外から入ってくるウイルスを撃退する体の「免疫力」を高めることです。
この 2点を医学的に効果が実証されている方法で実践することで、効果的に風邪やインフルエンザを防いでいます。
【DATA】Mart読者はこんな風邪・インフルエンザ予防法をしています
8割以上の読者がマスクでの予防をしていました。また半数以上の人が水分補給と手洗い・うがいを重視しているようです。「ウイルスをつけない」「ウイルスを取り込まない」「乾燥を防ぐ」といった、予防の基本を賢くしっかり押さえているようです。
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取材・文/須賀華子 構成/長南真理恵
Mart2020年1月号
私も家族も元気でHAPPY カラダの疑問に答えます拡大版「効果的に風邪・インフルエンザを防ぐには?」より