アジアの貴公子の異名を持ち、『ヒーラー ~最高の恋人~』(2014)『あやしいパートナー ~Destiny Lovers~』(2017)「最悪の悪」(2023)など韓国ドラマや映画で圧倒的な人気を誇る俳優チ・チャンウクが初のコンサートツアー『2024 Ji Chang Wook Japan First Tour -March-』を開催。大阪、福岡を経て、3月17日に東京国際フォーラムホールAで行われたファイナル公演の様子をMartがレポートします!
本番前からダンスレクチャーも!熱気あふれるコンサートがスタート
コンサートが始まる本番前、コンサートをより楽しむためにスタッフによる曲の振り付けレクチャーからスタート。会場のファンのみなさんもダンスパートを練習して本番に備えました。ステージの中央から頭でハートをつくりながらウエスタン風の白いトップスに黒のパンツ姿でチ・チャンウクが登場すると、客席は総立ちでお出迎え。「こんにちは、お久しぶりです!」と日本語の挨拶に歓声が沸き起こり銀テープが飛ぶ派手な登場シーンとなりました。
「Kissing You<ファーストキスだけ7回目OST>」で1曲目がスタート「みなさん、会いたかったです!」とファンに笑顔を見せ、会場の目線を一気に集め歌唱し終えると「みなさん、こんにちは。僕はチ・チャンウクです。昨日に続いて足を運んでくれてありがとうございます。今日が僕のツアーの最後の公演です。実はこのツアーを始めるにあたり、たくさん心配していたんですけど、大勢のファンのみなさんのおかげで最後まで無事にたどり着くことができました。本当に心からありがとうございます」とコメント。
続けて日本語で茶目っ気たっぷりに「今日のあなた、、、いや、今日の私、どうですか?」とファンに問いかけると「かっこいい~!」「モシッソヨ~(かっこいいです)!」の歓声が上がり、「本当にカッコイイですか?」と微笑むと「ありがとう、ごます」と、ファンには通じる独特のチ・チャンウク語でかわいく感謝を伝えました。
1曲目『Kissing You』について「春とよく似合う明るい曲だと思います。僕のコンサートツアーのタイトルも春を表す3月(March)です。春の爽やかな思いや新しい出会い、期待やときめき、愛を込めて3月(March)というタイトルにしました」とステージ上のテーブルに飾ってある桜を見ながら述べると、続いて日本1stシングル収録曲の「僕がいたこと」を披露。
「歌詞がとてもいいですよね ♪あなたへの想いを明日へのチカラにするからという歌詞があるんですけど、僕のみなさんへの思いが明日の力になるという意味が込められています」という思いを明かすと、続いて日本2ndシングル収録曲の「Spring Is You」を披露しました。
「ファンミーテイングをする度に、日本の曲をカバーしてお聞かせしてきました。そのときに多くのみなさんが喜んでくださっている姿を見て『また日本語で歌ったら喜んでくれるかな?』と思いました。そんな考えで最初のシングルをリリースしたんですけど、もうすでに2枚目もリリースされました。僕の音楽を好きになってくれてありがとうございます。これからも頑張って音楽を続けてベストを尽くしたいと思います」と日本語の楽曲をリリースしたきっかけや今後の意気込みを語りました。
ファンから募集した春にまつわるエピソードを紹介
ここまで春の楽曲を披露してきたところで、事前にファンのみなさんから集めた「春にまつわるエピソード」を紹介するコーナーがスタートしました。
エピソード①「私は子どもの頃、学校の長い休みには、富士山のふもとに住む祖母の家に遊びに行き祖母がつくってくれたヨモギの草餅が好きでした。今も春になると思い出します。祖母は先月100歳を迎えましたチャンウクさんは、お母さんの手料理で好きな食べ物ありますか?」
その方を客席に見つけると「ありがとうございます。よろしく おます(チ・チャンウク語)」とあいさつ。富士山の方向を向き「まずは、おばあ様への100回目の誕生日をお祝いしたいと思います。おめでとうございます」とお祝いすると「母が作ってくれる料理はすべて好きです。なので、おばあ様のように僕の母も健康でいてほしいですし、みなさんもずっと元気で健康でいてほしいです」とコメントしました。
エピソード②「息子が二十歳を迎えます。とっても優しい息子に育った息子にプレゼントをしたいのですが何を送ったらいいですか?」
「難しいですねぇ」としばし考える様子を見せて「靴はどうですか?外で友達と思い切り遊べるようなスニーカーはどうでしょうか」と提案。「お母さんがプレゼントした靴を履いていたら転んでもすぐに立ち上がれる気がします」とほっこりされられる場面となりました。
エピソード③「私の誕生日は3月13日福岡のコンサートの日でした。一生忘れられない思い出になりました。お願いなのですが『誕生日おめでとう』と言ってもらえませんか?」
本人に向けて「本当に誕生日おめでとうございます!」とお祝い。憧れの人からのお祝いに感激する様子を見て会場からも拍手が起こりました。
エピソード④「チ・チャンウクさんが24歳の時はどう過ごしていましたか?やってよかったと思えることはありますか?」
自身の経験を振り返り、「僕は24歳の頃は全く怖いもの知らずで色々なことに挑戦していました。一つのことをあきらめずにずっと続けてきました。子どもの頃から得意だなと思うことと好きなことをあきらめなかった自分を褒めてあげたいです。それぞれみなさん置かれている状況は違うと思いますし、それぞれの好きなことも違うと思いますが、あきらめずに頑張ってほしいと思います。がんばれ!!」と、熱いエールを送りました。
あのドラマのときめきが再び♡ドラマのOSTも披露
「アンナラスマナラ」と呪文を唱えて客席に手を伸ばしたチ・チャンウク始まったのは「あなたは魔法を信じますか?<アンナラスマナラ-魔法の旋律-OST>」。ステージのスクリーンには、ドラマのワンシーンやドラマの世界観が広がる夜のメリーゴーランドの様子が映し出され一気に会場をドラマの雰囲気で包み込みました。続けて、スポットライトに照らし出されると「蝶へ<奇皇后 OST>」を歌唱。
ブラックのノーカラージャケットにレザーパンツと衣装チェンジして登場するやYun DDan DDanの「君に会いたい夜」、イ・ムンセの「愛が過ぎたら」も披露しました。都市ごとに楽曲を変えたそうで、大阪では「君が好きな101の理由<あやしいパートナー~Destiny Lovers~OST>」を、福岡では「星晴(ソンチョン)」、そして東京では「愛が過ぎたら」と自身で選曲したそう。最後はドラマ「サムダルリヘようこそ」で歌われた曲「夢」が始まると、役名で「ヨンピラ~!!」と呼ぶ声が多数上がりました。
客席を駆け抜けるチ・チャンウクに卒倒!
ここでバンドのメンバー紹介がスタートShin Sung Jin(キーボード1)、Kim Ji In(キーボード2)、Jeon Sung Hoon(ベースギター)、Hwang Hwi Kyu(ドラム/バンドマスター)、Lee Kyung Lok(コーラス)を紹介し、それぞれが腕前を披露していくと、2階の客席から大きな歓声が上がりなんとチ・チャンウクが客席にサプライズ登場! 客席通路を駆け抜けファンとハイタッチやファンサをしていきました。
時間最大に多くのファンとコミュニケーションをとるように隅々まで駆け抜けるチ・チャンウクにファンは卒倒寸前、1階席も後方から現れ、幅広く交流しステージへと移動しました。そしてステージに戻るとスモークが吹きあがり、赤と黄色のライトが激しく点滅する演出の中、イ・ジョクの「君と」を歌いあげました。「今回のツアーで僕が一番好きな部分はこのバンドの部分ですが、今日やっとリハーサルで見ることが出来ました」と、10年の付き合いになるバンドメンバーに感謝も伝え会場からは拍手が沸き起こりました。
日本の名曲カバーも披露
今回のツアーでは日本語のオリジナル曲以外に日本の名曲もカバーしてくれたチ・チャンウク。徳永英明の「レイニーブルー」ではジャケットを脱ぎノースリーブ姿で腕が見えるや会場からは悲鳴のような歓声も。続けて米津玄師の「Lemon」を熱唱。歌唱後に上着を着ると鍛え上げた腕を見れなくなり客席からは残念そうな声も上がると照れたような笑みをこぼしました。「『レイニーブルー』は、38年前の曲とのこと、長い間愛されている名曲にですが僕も多くのファンのみなさんから長く愛されたら嬉しいです。私も頑張りますので、よろしく、おます!」と、チ・チャンウク語でコメント、続いて「愛していたけど」を雨が降るようなセットでしっとりと歌い上げました。
最後に「初めてのコンサートツアーで最後の東京公演まで走ってきました。このコンサートツアーをしながら、たくさんのファンのみなさんに会いコミュニケーションをたくさん取って歌を聞いていただいて、僕にとってはとても大切な思い出になりましたし、本当にあたたかい春になりました。ツアーの準備しながら、たくさん心配していました。うまくできるだろうか、ファンの皆さんに満足していただけるのだろうかと心配しながら準備したのですが、多くのみなさんのおかげで、とても大切な幸せな公演になりました」と最後の曲ドラマ「ヒーラー~最高の恋人~」OSTの「守ってあげる」を披露。一緒に歌う人が続出し、大きな拍手を浴びながら会場を去っていきました。
暗闇の中「チ・チャンウク!」コールと手拍子が響き渡りアンコールを待つと、ステージに再登場したチ・チャンウクは「6回公演をしてアンコールが出なかったことはありませんでした。ありがとうございます。そして、6回の公演の中でアンコールをしなかったこともありません(笑)。最後の公演なので、盛り上がって歌いたいと思います。みんなで一緒に歌ってください。本当に僕が大切にとっておいた曲です」と、日本CDデビュー曲「あなたがいてくれた」を披露。チ・チャンウクが客席にマイクを向けると大合唱となり、ファンの歌声に笑顔で耳を傾けている様子が印象的でした。
最後にスタッフやファンに感謝を述べると「みなさんがいなければ成功しなかったと思います。今日のこの公演がみなさんにとっていい思い出になってくれたらうれしいです。これからもさらに一生懸命頑張って活動していい姿をみなさんにお見せしていきたいと思いますので、僕のそんな姿がみなさんにとって少しでも人生の癒しになったり、楽しみになってくれたりしたらうれしいです」とメッセージを伝えました。
続けて「一緒に歌ってください」とはじまったのは日本2ndシングル「The Wind Of Spring」。春らしいメロディの歌い出し冒頭では公式グッズのハートのクッションを客席に投げるファンサも。そして、客席のみなさんも本番前に練習した振付けを完璧にこなし、「♪好きなのはラテだったね~」と一緒に大合唱。金のテープや紙吹雪が舞うなか、「みなさん、ありがとうございました」と笑顔でステージをあとにするも、「チ・チャンウク」コールは鳴りやまず その熱い声援に応え、チ・チャンウクが走ってステージに戻ってくると「Kissing You」を披露し、大きな拍手が送られました。
そして、客席に向かってお辞儀をしたチ・チャンウクは「また会いましょう」と笑顔で伝え、ビデオカメラを持ちだしステージからの様子を撮影しながらスキップでステージ後方へと下がり大きく手を振って去っていきました。ファンを魅了した日本コンサートツアーは大阪、福岡、東京で行われた6公演で2万人を動員し、この日幕を閉じました。演技派の俳優としても実力派の歌手としてもますます期待を集めるチ・チャンウク。今後も様々な活躍が楽しみですね。
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チ・チャンウク ジャパンオフィシャルファンクラブ https://jichangwook.jp/
日本2ndシングル「The Wind Of Spring」を3月13日リリース!
2ndシングル「The Wind Of Spring」は、大切な人との再会をテーマにしており、デビューシングル「あなたがいてくれた」から繋がるストーリーになっている。時間とともに変化していく関係性と深い愛情を歌詞で表現。ミディアムテンポPOPソングとなっており、チ・チャンウクの優しく包み込む歌声が収められている
©JI CHANG WOOK Japan Official Fanclub
取材・文/加藤文惠