日本でも大人気の韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018)や『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022)など、数々の話題作で重要な役どころを演じ「あの俳優さんだ!!」と、印象に残るその魅力あふれる存在感で人気を集める俳優カン・ギヨン。1月からU-NEXTで配信が始まったドラマ『ラブソリューション~愛の解決策、教えます~』(2024)ではロマンス作品初の主演を務めるなど大注目される中、東京・品川で「KANG KI YOUNG Fan Meeting in TOKYO」が3月16日に開催され、多くのファンと交流しました! ドラマのキャラクターのように温かくユーモアあふれるお人柄が満ちたイベントの様子をMart編集部がレポートします。
ファンの手拍子の中カン・ギヨン登場!
ポール・キムの「すべての日、すべての瞬間」を歌唱しながらステージに登場。この日MCを務める古家 正亨さんが、舞台裏で緊張していたというカン・ギヨンの様子を明かすと、「歌を歌っているとき口の中が乾いていました(笑)今日はこの会場を埋め尽くすファンのみなさんに集まって頂きありがとうございます」と感謝を述べ拍手が沸き起こりました。この日、白のジャケットに黒いパンツで登場した姿が王子様のような出で立ちだったこともあり、MCが「是非みなさんで、王子様~(ワンジャンニ~ム)」と呼んであげましょうと呼びかけ、ファンが揃った声で呼ぶと「ありがとうございまーす」と少し照れた様子で日本語で返してくれました。
俳優カン・ギヨンのストーリーを振り返るコーナーからスタート
まずはこれまでの経歴を振り返るべくMCとのトークがスタートしました。デビュー作は演劇作品『悪い磁石』(2009)で26歳のとき。俳優を志したのは軍隊から戻ってきてからだったのだそう。MCから『ナイショの恋していいですか!?』(2014)で31歳で高校生役を演じるのはつらくなかったか問われると「『悪い磁石』で9歳、19歳、29歳を演じ分けた後だったので、それが良いトレーニングになっていたかもしれません」と振り返り、アイスホッケーを題材にしたドラマだったので、オーディションにはアイスホッケーのフル装備で行って役が決まったことも明かし、会場を驚かせていました。
ドラマ『ナイショの恋していいですか!?』(2014)、『ああ、私の幽霊様』(2015)、『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』(2016)は同じ脚本作家さんの作品だったこともあり「その頃は、ヤン・ヒスン作家のペルソナとして生きていた時期です」と、会場を笑わせる場面も。MCから「『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』(2016)では、主人公の叔父さんとしてエキストラの役ばかりの売れない役者という役でしたね?」と問われると「そうですね、つまるところ過去のカン・ギヨンを演じでいたかもしれません」と、笑いながらコメント。
続けてMCから「『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018)で演じた社長役が自分と似ているそうですがそれはどんなところですか?」と聞かれ「どんな役であってもコメディタッチであればそこには僕自身の愉快な面がそのままコミカルな役で引き出されていると思う」と答えると、会場のファンも納得するようにほっこりした雰囲気に包まれました。まさに『私の恋したテリウス〜A Love Misson』(2018)では主夫役でコミカルな役を演じ「おしゃべりでカン・ギヨンのコミカルな要素がMAXで引き出された役だったのではないかと思います」と感想を述べました。同作品ではMBC演技賞助演賞受賞するなど、それが評価された形に。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022)については「世界的な注目をもらい、とても感謝しています。この作品に出ることが出来たおかげで日本でファンミーティングが出来るようになりました」とコメント。「実はこの役が与えられた時は不安でした。お手本のような真摯で誠実な先輩役をうまく表現できるか不安でした。作品の序盤には笑いの要素がなかったので、きちんとこなせるか心配でしたが回が進むにつれて制作陣のみなさんや共演のみなさんと良い化学反応が起こってきて魅力を活かせるようになった気がします」と振り返りました。
以後、多様なジャンルの作品が舞い込むようになったそうで、『悪霊狩猟団:カウンターズ2』(2023)では悪のマエストロとして、今までの役とのイメージの真逆で悪霊の役を好演。成人してから最小の体重を記録するほどの過酷な役作りがあったことも明かしました。『ラブソリューション~愛の解決策、教えます~』(2024)ではロマンス作品初の主演を務めることになり「正直、僕は一生のうちにロマンス物の演技が出来るのか心配していましたが、恋する感情をドラマで表現することが出来るようになって本当に本当に嬉しかったです」と思いを語りました。
MCが会場のファンにどんな役をやってほしいですかと問いかけると、客席から「医者!」「武官」「大統領!」などなど様々な声が上がり、幅広い役どころを期待する様子が伺えました。俳優活動15年目を迎えこれからのビジョンを聞かれると「俳優という職業は様々な人物の役柄を演じながら、見てくださる方の目と耳を楽しませる職業だと考えています。みなさんに楽しんで頂けるのであれば何でもやっていきたいと思います!」と意気込みをを語ると会場は大きな拍手に包まれました。
2択クイズコーナーではファンも未知の魅力に迫りました
続いて2択クイズコーナーがスタート。カン・ギヨンが選んだ答えがAなのかBなのかを客席が考えて回答するコーナー。最終的に勝ち残った人には直筆サイン入りフォトカードのプレゼントということで会場もヒートアップしました。クイズの内容は以下の通り。
Q1 初恋は
A 小学生以下 B 中学生以上 答えはA
カン・ギヨン「確かその時小学1年生で、教室で隣に座っていた相棒のような友達でした」
Q2 高1までやっていたアイスホッケーは
A 人の勧めで始めた B 自分がやりたくて始めた 答えはB
カン・ギヨン「2歳年上の兄が先に始めていてその姿がうらやましくて始めました」
Q3 高校退学していったアメリカ留学で学んだ英会話は
A 今でも日常会話ならOK B 実はもうほとんど話せない 答えはA
ここでMCと英会話をして流ちょうな英語を披露してくれました。
Q4 仕事やプライベートで失敗した後は
A すぐに前向きに切り変えられる B 実はかなり落ち込む 答えはA
カン・ギヨン「もともとはかなり落ち込む方でしたが、これではいけない、心配しても何も変わらないなと学んでからは切り変えられるようになりました」
Q5 今までの作品で自ら提案して変更になったシーンが
A ある B ない 答えはA
カン・ギヨン「本当にこれまでのシーン数多くあるんですけど、思い浮かぶのは『ああ、私の幽霊さま』で シェフ同士で会食をしながら予知夢について話し合う場面です」
Q6 ダイエットの最中に目の前に自分の大好きな食べ物があったら
A 絶対食べない B ちょっとならいいかと食べてしまう 答えはA
カン・ギヨン「ダイエットと言えば、『悪霊狩猟団:カウンターズ2』(2023)で体重を落としました。恥ずかしい悪役にはなりたくなかったんです」
Q7 一生に一度は行きたいと思っていたお店が大行列で3時間待ちだったら
A 何時間でも並ぶ B 3時間は無理 答えはA
カン・ギヨン「済州島でとんかつ屋さんがオープンした際、15時間並んだことがあります」と言うと、MCに「多分ソウルから飛行機で日本(のとんかつ屋さん)に来た方が早かったのでは?」と言われると「実は並んでるときにそれもよぎりました」と明かしました。
Q8 生まれ変わったら
A やっぱり俳優 B 俳優以外 答えはA
MCから「俳優以外でやりたいことありますか?」との問いかけに、「カイロプラクティックをやってみたいです。僕は趣味でランニングをしているんですけど、体のバランスが合わないと思い整えることを始めてから筋肉に関心を持つようになったらとてもよくなったんです」とコメントすると「みんな15時間でも並んでいきますよね!」とのMCの呼びかけに会場もうなずき「おねがいします。(笑)」と笑いを誘いました。
Q9 もしも手に入れられるなら
A 空を飛べる能力 B 瞬間移動できる能力 答えはA
カン・ギヨン「夢でも飛んでることがあるんです。今は水の中に潜っているような気分です(緊張して。)表向き大丈夫に見えるかもしれませんが中はとてもウエットです(笑)」
見事答えを当て勝ち進んだ人が5名となったところで引換券が配布され勝者にプレゼントが渡されました。
「僕が何でもお答えします」質問&お願いコーナーではファンサも炸裂!
会場でファンのみなさんに事前に書いてもらった質問とお願いを抽選し、答えてくれるコーナーがスタート。
質問①
「『悪霊狩猟団:カウンターズ2』(2023)の肉体美が忘れられません。あの体づくりはどれくらいトレーニングするものなのでしょうか?」
カン・ギヨン「徹底してダイエットの食事制限をしました。もともとは露出のシーンが1か月後という話だったのですが、変更となり5か月ずれたのでずっと維持するのがとても大変でした」
質問②
「『悪霊狩猟団:カウンターズ2』(2023)で悪役に関して、演技するうえで難しいことは?」
カン・ギヨン「最初は念力が使える役なので楽だなと思ったんです。でもどんどん相手が強くなるにつれて大変になりました。念力で首が絞められるシーンでは気絶しそうになることも。ドラマの中では相手を倒すシーンを演じてましたけど、もし相手が万が一気絶したら僕がしっかり支えないとなと考えながら演じてました」
お願い①
「思春期の男子(中2と小6)の母です。反抗期についイライラしてしまいます。そんな時、怒りを鎮めるため『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022)でやっていた「どーどー」となだめる仕草をしてほしいです。」
会場にその方を見つけると目線を合わせて「お母さん、 どーどー!」とドラマさながらの振りをしてくれて 会場からは生で見れたことに歓喜するファンからも拍手が巻き起こりました。
お願い②
「大きいハートを下さい」
質問者を探してハートの準備をすると「私も欲しいけど、隣の姉にあげてください」とリクエスト。2人に向けて胸でハート、頭でハートをつくりファンサを送りました。
お願い③
「頭の上でハートをつくって『サランへ!』と叫んでほしい」
頭でハートをつくると「サランヘヨ!」と叫び、最後に投げキスまでしてくれたカン・ギヨンに会場も大興奮する場面となりました。
BTS JUNGKOOKの「Standing Next to You」でダンスを披露!
後半の準備のため一旦席を外した間、会場のスクリーンにはカン・ギヨンがダンススタジオでダンスの練習をする様子が流れました。初日の練習ではなかなかコツをつかめていない姿から、何日もダンススタジオに通って徐々に振付を習得していく過程が映し出され、この日のファンミーティングに向けて準備してきた思いがファンに届けられると、レザーのジャケットにデニム姿で登場。BTS JUNGKOOKの「Standing Next to You」の曲が流れ始めると会場からは手拍子が起こり、高度で複雑なダンスステップを軽やかにこなしていきました。
大歓声と拍手を受け「実はこれのせいで眠れませんでした。誰かの前でダンスをしたのは初めてのことです。みなさん愛おしい目で見守ってくれてありがとうございました。大阪で初のファンミーティングした後に、東京で2回開催し、同じ構成ではいけないなと思って恐れ多くもBTS JUNGKOOK のダンスに挑戦しました」と、ファンのことを思って準備したスペシャルなダンスに感激する人が続出する一幕となりました。
晩御飯のランクアップを賭けた「〇人を選べるか!?ゲーム」や「じゃんけん対決」で大盛り上がり
くじで出た数字の人数になるような質問を考えてもらうというゲームでは、成功したらこの日の晩御飯が豪華になるということで必ず成功させると意気込むカン・ギヨン。いきなり「1」を引いてしまい難しい展開に会場からは「ファイティーン!」と声援。「私はカン・ギヨンのファンミーティングに3回とも全部参加した人」と質問を問うとMCから「それは大勢いますから!」とツッコまれ会場に聞くと多数が挙手し爆笑する展開に。
続いて「10」を引き、「私のスマホの待ち受けはカン・ギヨンだ」という人を募ると15人が挙手。数字がマッチしなかったものの「本当にありがとうございます。母ですら待ち受けにしていないのに」と笑いを誘いました。最後は「20」を引き、質問案をメモをしてきたという紙をポケットから取り出すと質問を厳選するカン・ギヨン。「今日身に着けているものにオレンジがある人!」と問うと22人が挙手し惜しい数字に特別に「成功」をもらえたのでした。
じゃんけん対決も開催され、5名以下まで絞ったら残った人と1対1で対決。近くまで来てくれたカン・ギヨンに周りのファンも大興奮。客席を回って勝負するも本人が強すぎてファンにプレゼントをあげられないという事態が多発。5人まで残った人にはもはや負けても全員プレゼントとなりました。
奇跡が起きた「そのアイテム持ってる!?連れてきて競争!」では会場一体となり白熱
続いてファンの協力がカギとなる、借り物競争がスタート。アイテムを持つファンの方をステージに連れてくる流れで、アイテムはクイズ形式となり、クイズの答えがわからないと何を借りるかわからない仕組み。
Q1 太陽のマークとワイングラスのイラスト
問題がスクリーンに出されると、瞬時に答えを導き出したファンがサングラスを持って手をあげてアピール。一方、当の本人はまだ回答がわからないままファンを選んで連れてくる事態に会場は爆笑。
Q2 手品が得意な文房具は?
同様、本人よりも先に答えを思いつくファンたちについていけないカン・ギヨン。マジックペンを持つ人をステージに連れて行き、その様子に会場もさらに爆笑。
Q3 2色のアルファベットがちりばめられた画面
それぞれ組み合わせるとPocket Charger となり、充電器を手に掲げる人続出。「ヨギよー!(ここです~!)」とアピールする人が続出しました。
Q4 ?部分を順番に並べて答えの物を借りてください。
- ?LACK
- ?PEN
- HELL?
- ?EY
答えはBOOK。「誰でもできるベランダでの野菜作り」という本を今日買ったという方をみつけて見事成功。
Q5 この文がさしている答えの物を借りてきてください。
- 白い服の髭のおじさんが有名
- 日本人はクリスマスに多くの人が食べる
- 買った証拠の紙
あまりの難問に会場からはどよめきが起こりました。答えはわかってもレシートを持つ人がいるのか動揺が広がる中、なんと奇跡的にKFCのレシートを持つ強者ファンが登場!MCが確認するとイオンモール内のKFCのレシートを間違いなく確認し会場は大拍手。アンケートクーポンが付いていたのを残していたのが勝因になった模様で大いに盛り上がりました。カン・ギヨンは「未だに信じられません。主催者側が仕込んだ方ですか? KFCを食べてくださりありがとうございます」と奇跡の展開に感謝しました。
Q6 共通している単語を入れて答えの物を借りて来て下さい。
○○○JORDAN
○○○Bag
→○○○Pods
最後は簡単な問題でAir podsを持つ人をみつけてステージへと案内。それぞれ協力してくれた人にはプレゼントが表彰式の様に一人ずつ渡され、大盛り上がりのゲームとなりました。
スマホで撮影OKタイムもあり!
嬉しいことにスマホでの撮影OKの許可が出て会場が歓喜する場面も。そしてカン・ギヨンは「正直3回目なので余裕持ってしないといけないと思っていましたが、すごく緊張していしまいました。僕は俳優になったことそのものが奇跡的なことだと思っています。さらにはこうして僕を愛してくれるファンのみなさんがいるということ、こんなに集まってくださるファンのみなさんがいらっしゃることが奇跡だと思います。みなさんの日常の中にもそのような奇跡や幸せがいっぱいの日々を過ごしていただけたら嬉しいです。今夜は4回目のファンミーティングを楽しみに眠りにつきたいと思います」とコメント。
MCから次の作品情報を問われ「次はおそらく映画になりそうです。年末ごろ、ジャンルはファンタジーアクションになりそうです」と明かしました。会場と一緒に撮影タイムもあり。「頑張れーと念力を送ってください」と念力を送るような手のポーズをリクエスト。ハートバージョンも撮影し会場との思い出づくりをしたところで「大阪での1回目のファンミーティングが最後と思っていましたがここまで来れました。もう止まることが出来ません。これからもずっと応援してください。遠くから来られた方もいらっしゃると思いますし、わざわざ時間をつくって来てくれてありがとうございました。僕も一生懸命、身を粉にしてみみなさんを楽しませられるようにこれから頑張り続けたいと思います。愛してる!」とファンへの思いを伝えました。
最後はMISIA の「Everything」を優しい歌声で歌い上げ、アンコールでは客席からサプライズ登場しTOYの「Passionate Goodbye」を披露。あたたかい拍手と「ギヨンッシー」の歓声がたくさん上がる中、イベントは幕を閉じました。イベント終了後は、なんと全員と握手でお見送り。たくさんのファンサービスにみなさん笑顔で会場を後にしていました。
MCの質問で会場に集まるファンのみなさんがカン・ギヨンに沼落ちしたドラマが各出演作まんべんなくいることも分かった今回。最新作の主演ドラマでの活躍もしかり、今後の様々な役どころでの活躍から目が離せません。
取材・文/加藤文惠