秋も深まりつつあり、週末に車でちょっと遠出するのにいい季節。行楽地や道中で見かけた風景を写真に収めるのも旅の思い出になりますね。今回は、自身のInstagramでパステルな世界観で各地の絶景写真を発信しているYuriさんに、おすすめの景色や撮影テクニックを聞いてきました。
Yuriさん
写真家。大阪府在住。「ふんわりかわいいパステルな世界」をテーマに、国内外の旅先で出合った景色の魅力を引き出すような写真を撮影。写真セミナー講師としても活躍している。
Instagram @camel8326
【Yuriさんの過去の作品】
【右】滋賀県のとある公園。「木々が色づき、まるで絵本に出てくるような幻想的な景色でした」 【左】「一面ブルーのネモフィラ畑を見たくて、福岡旅行の際に海の中道海浜公園で撮りました」
【Yuriさんにとって絶景とは？】
「ここに行きたい！」という原動力になる場所が絶景
自然や花、季節を感じる風景が好きだというYuriさん。観光プロモーションなどの仕事のほか、家族やカメラ仲間と一緒に、プライベートでも年間10カ所は旅行をするという旅好きです。
「自分の中の原動力になる景色が私にとっての絶景です。ここに行きたい！この写真を撮りたい！と思えたら、日常をがんばる力になるんです」
その場所は、定番の映えスポットでも、新しく発見した景色でも問わないと言います。
「一枚の写真を見て、今まで興味がなかった場所に行きたいという気持ちが生まれる瞬間に幸せを感じるんです。だから私なりの表現方法で撮影した写真を見て、見慣れた景色を見直してくれたり、そこに行きたいと思ってもらえたらうれしいですね」
空を大きく生かして丘や山でパノラマ感を表現
若草山の頂上まで来ると見晴らしがよく、どことなく鹿ものんびり。「奈良盆地が目の前に広がり、夜景もきれいでよく撮りに来ます」
同じ若草山でも下のアングルから撮影すると空が広くなり、地平線と一本の木、Yuriさんの佇まいが印象的な写真になります。
【撮影したロケーション】
若草山（奈良公園）
東大寺や春日大社など歴史的な建造物が隣接する、奈良公園の若草山。野生の鹿が群生する人気観光スポットです。奈良県奈良市雑司町 ☎0742-22-0375（奈良県奈良公園事務所）※山頂までは車の場合、有料道路料金がかかります。
【立ち寄りスポット】
大仏いちご
いちご大福と奈良県産の季節のフルーツを販売。 季節限定のオリジナルドリンクやスイーツも人気。奈良県奈良市上三条町4-1 ☎0742-42-6284（営）11:00～19:00 不定休
〝鹿さんクッキー〟がのったBIGいちご大福¥300。季節 によっていちごの産地やブランドを変えています。
【Yuriさんの絶景撮影テク】
【1：余白や空を多めに入れて空間を広く】景色の広がりを見せるため、空や余白を多めに入れることが多いYuriさん。「遠くから撮ると、人物も風景に溶け込みやすくなります」
【2：セルフ撮影の場合はインターバルを使用】自分を入れたい、家族全員で写りたい、というときに役立つ「インターバルタイマ ー」。一定間隔で連続してシャッターを切ってくれます
【3：セルフ撮影には三脚がマスト！セルフ撮影や、固定してカメラを構えたいときには三 脚が便利。位置やアングルが固定できるので、あとはタイマーを押すだけでOK。
これから出かける行楽地はもちろん、近所の馴染みの場所にも皆さんなりの絶景があるはずですので、せひ、ベストショットを撮ってみませんか？
Mart2023年秋号「いざ！『絶景』探しのクルマ旅」より
撮影／テラサカトモコ（取材分） 取材・文／富田夏子
