週末のプチトリップにおすすめの収穫体験。日常から離れて土や野菜とふれあう時間は、大人にとっては最高の癒しに、子どもにとっては野菜の生育の様子を知り、野菜に親しむ機会になります。
せっかく畑に来たのだから、子どもの興味を掻き立てる野菜の知識を教えてあげたい! ここでは、大人も子どもも楽しめる畑にまつわる雑学を紹介します。
畑で発見! 子どもの疑問にどう答える?
普段食べている野菜は、畑ではどんなふうに育っているのかな? どうやって収穫するのかな? 野菜の収穫体験で発見した子どもの疑問に答えます。
Q1:「にんじんが土の中で育つのはなぜ?」
A1:「にんじんは、植物の根っこを食べる野菜だよ」
野菜には、〝実〞を食べるもの(トマトやなす)、〝葉〞を食べるもの(白菜やほうれん草)、〝根〞を食べるもの(大根やにんじん)、〝茎〞を食べるもの(アスパラガスやセロリ)があります。土の中で育っても、意外にもじゃがいもは茎で、玉ねぎは葉だと知っていると楽しいですね!
Q2:「畑のほうれん草は、形がお店と違うね」
A2:「お日さまの光をいっぱい浴びるために、葉を広げているよ」
ほうれん草は冬になると地面の近くに放射状に葉を広げます。これは、葉を重ならないように広げることで、太陽の光をたっぷり浴びて効果的に光合成をするため。また、体勢を低くすることで冷たい風が葉に当たるのを防ぎ、傷みにくいというメリットもあります。
Q3:「スティックブロッコリーに黄色いお花が咲いていたよ。なぜ野菜にもお花が咲くの?」
A3:「お花が咲いたあとには、実や種ができるよ」
野菜に花が咲くのは、実や種をつくるために受粉が必要だから。スティックブロッコリーはつぼみと茎の部分を食べる野菜ですが、収穫せずにおいておくと花が咲いて種が採れます。トマトやカボチャなど実を食べる野菜も、花が咲いて受粉したあとに実がなります。
Q4:「どうして白菜は丸い形なの?」
A4:「外側の葉っぱで、内側の葉っぱを守っているよ」
白菜やキャベツは外側の葉で光合成をしてエネルギーをつくり、内側の葉にそのエネルギーをためています。そのため、内側の葉のほうが栄養価や糖度が高くなります。内側の葉が巻いて球状になり、それを外側の葉が覆うことで病気や虫の被害から守る役割もあります。
大人も子どもも発見と学びがいっぱいの野菜の収穫体験。現在発売中のMart春号では、キャンプやBBQ,お風呂やショッピングなどのアクティビティとセットで楽しめる全国の「収穫体験施設」を紹介しています。お出かけの参考に、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回の体験をしたご家族は?
左:中村明花さん
1986年生まれ。千葉県出身。Martモデル。調理師免許、薬膳コーディネーター、幼児食インストラクターの資格を持ち、料理ページでも大活躍。プロサッカー選手の夫・細貝 萌さん、6歳の娘さんと3人で暮らす。
右:細貝 萌さん
1986年生まれ。群馬県出身。元日本代表のプロサッカー選手。現在はザスパクサツ群馬に所属し、MFとして活躍。チームのキャプテンを務める。
Mart春号『楽しみながら、苦手も克服できる⁉ 親子でワクワク! “野菜と仲よし”プログラム』より
撮影/林ひろし スタイリング/栗尾美月 ヘア・メーク/後藤若菜(ROI) モデル/中村明花、細貝萌 取材・文/富田夏子 編集/田島えり子 撮影協力/農園リゾート・THE FARM