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もっとおもしろい京都!家族で楽しむ海の京都・森の京都旅(美山・舞鶴・伊根)

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このあと紹介する湯葉、寿司、刺身、ソフトクリームの写真。

今、国内だけでなく、海外からの観光客も多い「京都」ですが、今回は京都市街の北隣にある南丹市、さらに北上し若狭湾に面した舞鶴市、そして京都府最北端の伊根町をご紹介!市街とは全く異なる魅力あふれる3か所をめぐり、足を運んだことがなかった観光スポットや、天地山海、美味しいものがたくさん揃う環境だから味わえるグルメをたっぷりレポートします。

森の京都はのどかな里山の風景や山の湧水を使った美味しい食が魅力!(美山)

京ゆば処 静家 美山本店の外観

趣きのある佇まいに、期待が高まる入口。京ゆば処 静家 美山本店

お店のすぐ裏は山々があり、冬は多くの雪が積もるとか。今年は暖冬のせいか、雪があまり降っていないそうですが、大自然の美味しい空気と水で美味しいゆばをいただきます!

名物 ゆば尽くし膳¥3,990(7品)

名物 ゆば尽くし膳¥3,990(7品)

なんとも豪華!まず目を引いたのは、右にあるかご入りの汲み上げ一番ゆば。美山かやぶきの里の屋根を思わせるかわいい演出です。

豆乳鍋のフタを開けたところ。

ゆばの豆乳鍋は、出汁までクリーミーで飲み干したくなります。

ゆばステーキ(ゆば陶板焼き)の寄り。

ゆばステーキ(ゆば陶板焼き)は、ゆばをバターで焼くという斬新な調理法。

中でも、和食のゆばを、バターで焼いて洋風に仕上げる新しい感覚が人気!焼き目がついたら食べごろなのですが、お餅のようにふわっとふくらみ、口に入れるとほわほわととろけます。濃厚な大豆の味が口いっぱいに広がって、なんとも幸せな気分に。
「ゆば尽くし膳は、ゆばの良さを存分に堪能してほしくて、様々なアレンジで提供しています。お子さまでも食べやすいですよ」とお店の方のお墨付き。

【京ゆば処 静家 美山本店】
京都府南丹市美山町下平屋広瀬36-1
TEL:0771-75-1698
営業時間:昼食11:30~14:30 夕食なし
定休日:基本月曜日(臨時休業有)
https://seike-yuba.com/wp2/

ゆばと一緒に訪れたい場所はこちら!

美山かやぶきの里入口の風景

京都府南丹市美山町の北集落「かやぶきの里」。約220年前(江戸時代)~150年前(明治時代)に建てられた茅葺の屋根の家屋が、今でも39棟残る場所。

赤い丸ポスト。生活をしている様子がわかる。

1993年12月に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、歴史的景観の維持管理と住民生活が成り立っている場所なのです。

茅葺屋根の寄り。

立派な屋根の厚さは50~60cm。稲わら、ススキ、おがら(麻の茎)と3層になっているのがかやぶきの里の特徴。

茅葺屋根を中から。

中はこんな感じ。20~25年に一度葺き替える必要があるそうで、里にいる10名の職人が行うのだとか。

歴史的建造物と雄大な自然の両方が楽しめる魅力の街(舞鶴)

京都舞鶴「ARIYOSHI」の入口。

京都舞鶴「ARIYOSHI」。おまかせコースは、事前に好みやアレルギーなどを聞いてくれるので、当日は期待大にして行くだけ。

主人は、大阪で修業後、飛騨高山の高級旅館で料理長を務め、2014年に京都舞鶴ARIYOSHIを開業。ご夫婦で切り盛りをしているため、最初に予約をした方がいれば、その方と一斉スタートをするという料理の提供方法。

お寿司を手渡ししている様子。

お寿司は基本、手渡し。「つくりたてをすぐにお召し上がりいただきたいから」という、主人渾身の一品。

ネタはもちろん、海苔やシャリも一番美味しい状態でいただけるので、余計なことは考えず、食に全集中できる環境を演出。

生ハムスライスと一口サイズのライス。

熟成した生ハムスライスは、口に入れた瞬間上品な塩味が広がります。

添えられている一口サイズのライス。「最初はそのままお召し上がりいただき、次にライスを巻いて食べてみてください!生ハムの塩味をよりお楽しみいただけます」と主人の言う通り食べてみると、程よい塩味と、体温でとろける肉の脂が甘い。

利き酒セット。

利き酒セットは、お酒の好みを伝えると、女将がセレクトしてくれます。飲んだことのないお酒に出会えるかも!?

最高のお料理に合う、最高のお酒のセレクトは、ご主人の料理をわかった上での女将の判断で、間違いなく美味しい。なんといっても、ご夫婦の仲の良さがお店の雰囲気を明るくし、癒される空間が素敵でした。

【京都舞鶴ARIYOSHI】
京都府舞鶴市桃山町4-2 ウィズビル2階
TEL:0773-77-5205
営業時間:18:00/18:30/19:00一斉スタート
定休日:不定休
https://ariyoshi.favy.jp/

京都舞鶴ARIYOSHIと一緒に訪れたい場所はこちら!

赤れんがパーク建物全体の写真。

舞鶴赤れんがパークは、日本の20世紀遺産20選に選定!約120年前の建物は、耐震工事を済ませているものの、外観は当時のまま残されています。壁が一部黒いのは、第二次世界大戦中に、赤だと目立つからと黒く塗った名残りなのだとか。

赤れんがパーク建物一部。

映画のロケ地としても有名。「海賊とよばれた男」「わたしの幸せな結婚」など、ロケ地の聖地巡礼にたくさんの人が訪れる観光スポットとなり、ロケ地マップを作成するなど、観光に力を入れています。

赤れんがパークにあるビール工場。

なんと!赤れんがパーク内で、舞鶴クラフトビールをつくるブルワリーがあるんです。現在は、まだ販売準備中なのですが、近々、日本遺産初の麦酒製造所として誕生する予定!

伊根湾のキレイさに感動!舟屋の暮らしぶりを体感できるエリア(伊根)

鮨割烹 海宮の入口

伊根湾が一望できるお店「鮨割烹 海宮(WADATSUMI)」

伊根の複合施設、舟屋日和内にある寿司割烹。中に入ると、ここは龍宮城?と一瞬、時が止まっているかのような感覚になる風景が広がっています。

海宮の内観。

1階カウンター席は、水面と同じくらいの目線で新鮮な魚介が楽しめます。

ランチメニューのわだつみ寿司御膳。

わだつみ寿司御膳¥3,300は、地魚のお造りや寿司5貫、煮魚のセット。

ブリのお造り。

目の前の伊根漁港で朝水揚げされた養殖ブリを堪能。

ブリの身の弾力と甘みに驚きました!この日の朝まで、しかも目の前の海の生け簀で泳いでいたものをいただくわけですから、これ以上新鮮なものはありません。
お造り、寿司、煮魚と、大満足なランチです。

【鮨割烹 海宮(WADATSUMI)】
京都府与謝郡伊根町字平田593番地1(舟屋日和施設内)
TEL:0772-32-1710
営業時間:11:30-14:30、17:00-21:30
定休日:水曜日
https://funayabiyori.com/

食事と一緒に訪れたい場所はこちら!

舟屋の様子。

海際に立ち並ぶ家々は、海から引き上げられる船を雨風から守るために建てられた構造。昔は、船が木造だったことから、乾かすために船を引き上げていたようですが、最近はプラスチック製になっているので、そのまま舟屋前に留まっていることが多いそう。

舟屋の1階。船を引き上げるスペースが確保されています。

まるで船のガレージ!昔の生活が垣間見える場所。穏やかな伊根湾は、底までクリアに見える透明度で、眺めているだけで心が洗われます。

舟屋と呼ばれる建物は約230軒あり、日本で一番海に近い暮らしとして紹介されることもありますが、一本道を挟んだ母屋に暮らしている方がほとんどだそう。シーカヤックやサイクリング、遊覧船でぐるっと伊根町をめぐることもできます。

白ワインソフトクリームの写真。

天橋立ワイナリーの白ワインソフトクリーム¥200

帰りに「天橋立ワイナリー」を見学し、そこで食べた白ワインソフトクリームが絶品!フルーツティーなワインナイアガラを使っていて、食べると鼻に抜ける香りが白ワインなのですが、アルコールは入っていないので、ドライバーさんやお子さんも食べられます。

天橋立ワイナリー
https://www.amanohashidate.org/wein/


京都市街地から、車で80分ほどで移動ができるエリアは、歴史ある建造物をゆったりまわることができ、家族みんなが楽しめるスポットが目白押し。海や山がすぐ目の前にあることで、鮮度抜群なお食事も楽しめるので、心身ともに癒されるごほうび旅をしたい方にオススメです!

食らし旅 京都
https://kurashitabi.kyoto/

撮影・取材・文/森岡陽子

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