今、全国的に日本茶ブームが到来しています! 日本茶の生産量全国一を誇るここ静岡県でも、日本茶を中心に扱うカフェや専門店が続々登場。そんななか、静岡市の中心部に2019年4月にオープンしたばかりの日本茶カフェ「Leaf Paradise」には抹茶とレモンという面白い組み合わせのドリンクメニュー「抹茶レモンソーダ」があるんです。
店名には「ここに来れば、色んなお茶に出合えるよ」という思いが込められているそう。店内で小売りされている茶葉はすべて静岡県産。ラインナップは週替わりです。100gではちょっと多すぎるな、という人や、何種類かのお茶を楽しみたい人のために40g単位での販売なので、気軽に試せるのが嬉しいところです。
製茶問屋の社長がレシピ開発を
オーナーの勝山喜弘さんは静岡市内にある製茶問屋の社長でもあります。抹茶レモンソーダ開発のきっかけは、子ども向けの商品をつくりたいと思ったことでした。勝山さんが子どものころ、「抹茶を炭酸で割ったら美味しいのかな?」と思い、実際に試してみたところその美味しさに驚いたそう。その経験もメニュー開発に活きたのだとか。今では子どもから大人まで人気のメニューだそうです。
こだわりの抹茶と国産レモンでつくります
主な材料は抹茶と国内産のレモン果汁。抹茶は静岡県磐田市の茶農家が栽培する「おくみどり」という品種を使用。この「おくみどり」、抹茶としてはあまり出回らないものですが、一般的に抹茶にされる他の品種にひけをとることなく、味にコクと深みがあり、色も鮮やかに出るのだそう。抹茶レモンソーダには、砂糖と混ぜた顆粒状のタイプと、粉末タイプの2種類を使っています。
ペースト状にした抹茶にレモン果汁を合わせ、炭酸を注入。お茶もレモンもフレッシュな味わいが大切なため、手ぎわよくスピーディにつくるのがポイントです。
鮮やかなグリーンとレモンの香りが爽やか!
抹茶レモンソーダ ¥300(税込) ※2019年10月からの価格変動なし。通年販売。
「お茶に炭酸って?」と興味津々に飲んでみると、最初に鼻を抜けていくレモンの香りと抹茶の味がしっかりと感じられ、ほのかな甘さが口いっぱいに広がります。抹茶とレモンのどちらかが強く主張しているのではなく、双方が引き立てあっている黄金バランスです。後味はさっぱり。暑いときでなくても、気分をスッキリさせたいときや何かに集中したいときに飲みたいドリンクです。お茶うけのおせんべいとも相性が抜群です!
あるとき、お茶もレモンも苦手だと言っていたお子さんが抹茶レモンソーダを飲んで「美味しい!」と言ってくれたことがあり、本当に嬉しかったと笑顔で語る勝山さん。カフェを通して伝えたいのは「淹れ方や飲み方が難しいと思われがちなお茶の敷居を低くしたい。温度や急須にこだわることなく、目を覚ましたいときには熱いお湯で淹れたらいいし、その人それぞれに合った飲み方で楽しんでほしい」ということ。抹茶レモンソーダは誰でもお茶を気軽に楽しむことのできる美味しいドリンク。静岡市を訪れた際にはぜひ、味わってみる価値ありです!
【問い合わせ先】
Leaf Paradise(リーフパラダイス)
静岡県静岡市葵区駒形通1-2-8 1F
https://www.leaf-paradise2018.com/
営業時間 11:00~18:30 定休日 不定休
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取材・文・撮影/松下文香