日本のソウルフードともいえる「おにぎり」は、地域によって具材も形もさまざま。Mart5月号では、旅行気分が味わえる全国のご当地おにぎりを特集しています。今回はその中から、近畿地方の「ローカルおにぎり」をご紹介!
かみしめるほどに滋味深い味わい
【滋賀県】茶飯おにぎり
「炒った大豆を入れてほうじ茶で炊いた茶飯をおにぎりに。ご飯にうっすらと移ったお茶の色も素朴な印象。精進料理らしい素材の味を感じます」(編集者 ツレヅレハナコさん)
塩味を感じる高菜漬けに包んで
【三重県】めはり寿司
「熊野地方で長年食べられている、高菜漬けでくるんだおにぎりです。何も入れなかったり、おかかを入れたりと、中の具はお好みで!」(三重テラス 森谷浩実さん)
【これを使ってつくれます!】
熊野特産たかな漬 めはり¥417(三重テラス)
「みえの安心食材」認定のたかなを使って生産から加工まですべて手作業でつくられた高菜漬。塩だけで漬け込んだ自然な味わい。
小さな天丼のよう!エビもプリプリ♪
【三重県】天むす
「名古屋名物のイメージがありますが、発祥は三重県津市。エビの天ぷらをご飯で包んだおにぎりで、小ぶりにつくることが多いです」(旅グルメライター 西村 愛さん)
意外な好相性にビックリ!子どもにも人気の味
【大阪府】たこ焼きおにぎり
「半信半疑でしたが、なかなか美味しい♡マヨネーズをつけてコクをプラスしても。娘がかなり気に入っていました」(大阪府在住 稲葉由起さん)
旬の味を甘辛い佃煮風にした具
【兵庫県】イカナゴのくぎ煮おにぎり
「各家庭でキロ単位で炊く郷土の味、イカナゴのくぎ煮。春に大量につくって冷凍し、一年を通しておにぎりにします」(兵庫県在住 佐藤亜也子さん)
「混ぜご飯にしたり、ご飯の中に入れたり、マヨネーズと和えたり……アレンジしつつ、おにぎりで楽しみます」(兵庫県在住 岡内聖美さん)
【近畿地方はどんなおにぎりが多い?】
■精進料理の流れをくんだおにぎりも!
「滋賀県は、比叡山延暦寺がある由緒ある場所。奈良時代から続く、素材を無駄なく調理した精進料理をベースにしたおにぎりにも出合いました。たこ焼きやお好み焼きなどの、“粉もん文化”として知られる関西らしいおにぎりも特徴的ですね」(編集者 ツレヅレハナコさん)
■地元人が深く愛するイカナゴなどの具も
「おにぎりのお弁当に添えられることが多い、京都府の漬けものは全国的にも有名。兵庫県人の熱い思いがこもったおにぎりの具、イカナゴのくぎ煮も特徴的。甘じょっぱく煮ると、イカナゴが古びたくぎのように見えるため、『くぎ煮』の名に」(フードライター 白央篤司さん)
手のひらサイズに郷土食がぎゅぎゅっと凝縮された、各地のおにぎり文化。おにぎりの具材に困ったときは、旅行気分も味わえるローカルおにぎりをつくってみては?
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撮影/北川鉄雄 フードコーディネート/上島亜紀 取材・文/鹿志村杏子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart5月号
週末の昼ごはんを救ってくれる 美味しい「おにぎり」最新ニュース より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。