台湾の人が小さいころから慣れ親しんでいるご飯ものといえば、魯肉飯。細かく切った豚バラ肉に甘辛い調味料を加え、温かいご飯にかけたもので、日本人が好む味わいです。そこで今回は、台湾を訪れたら、ぜひ食べてみていただきたい台湾の国民食「魯肉飯(ルーローハン)とサブおかず」をご紹介します。
教えてくれたのは
保谷早優怜(ほうや さゆり)さん
旅作家。全日空入社後、2度の台湾留学を経て旅ライターに。All About台湾・台北ガイドは今年で12年目。著書『台湾・香港deワーキングホリデー』『幸せめぐり旅 台湾』『台湾美食』など。
【TRENDY】北北車魯肉飯の魯肉飯大と滷白菜
魯肉飯大40元(約¥140)は香辛料でじっくり煮込んだ豚肉とたれがグッドバランス。滷(ルー)と呼ばれる甘辛いたれで煮た滷白菜30元(約¥110)は、豚肉のうま味を吸った白菜の甘みがたまらないメニューです。
結構辛いから、ちょっとずつ足してね」と言われた自家製の辛い醤(ジャン)。ちょっと足すことで美味しさが際立つ魔法の調味料。
【Shop Data】
北北車魯肉飯(ベイベイチャールーローファン)
台北市中正区公園路20巷21号
☎0970-316-948
(営)11:30~21:00
(休)旧正月、不定休で毎月1日休み
台北駅近くの裏通りにあり、若者に人気の魯肉飯店。北北車という店名は台北駅を意味する「北車」を、台湾の若者言葉風に北の字を重ねたものなんだとか。
【CLASSIC】小王煮瓜の魯肉飯と清湯瓜仔肉
魯肉飯55元(約¥196)と、店名にもなった清湯瓜仔肉(豚肉のつみれときゅうりのしょうゆ漬けスープ)66元(約¥235)。こちらのスープをオーダーした人は、なんとスープの汁のみ無料でおかわりできるんです。
じっくり煮込んだ豚肉と滷がご飯に絡んで箸がとまらぬ美味しさ! 店の内装も素敵です。
(左)干しエビのダシがきいている滷白菜。(右)現地の人が必ず頼んでいるのがほくほくっとした油豆腐。滷鴨蛋(煮卵)も人気。
【Shop Data】
小王煮瓜(シャオワンヂュグァ)
台北市萬華区華西街17之4号
☎02-2370-7118
(営)9:00~20:00
(休)火曜
台湾に行くなら覚えておきたい!
台湾人が大好きな言葉「買一送一」
台湾のドラッグストアや夜市、さらには空港免税店にいたるまでしょっちゅう見かけるのがこの「買一送一」という言葉。日本語に訳すと、ひとつ買ったらひとつもらえる、という意味で、「買5送1」なら5個買うと1個おまけというシステム。日本人的には、それなら5割引きにしてほしいと思ってしまいがちですが、台湾人的には割引より1個おまけしてもらうほうがお得感があるみたいです。カフェで飲み物の「買一送一」もあったりするので、うまく利用するととってもお得になります。
Mart 2020 2月号「美味しい台湾!」今度行くならこんな店 VOL.6より
撮影・取材・文/保谷早優怜 構成/上原奈緒
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