次なるハワイを夢見て、準備だけは万全に。ハワイに魅せられ、「旅行者としての目線」でその見どころや過ごし方を発信するリサさんが、今注目している現地の最新情報をご紹介。今月は冬のハワイの楽しみ方&年末年始の風物詩をお届けします。
冬のハワイはダブルレインボーに出合えるチャンス
常夏の楽園ハワイ。年中真夏の雰囲気だと思われがちですが、じつはハワイにもちょっとした季節の変化や、その時季ならではの楽しみ方があります。なぜ冬のハワイへ向かうのか? 今回はこの時季だから楽しめる冬ハワイの魅力をお伝えします。
ハワイで虹は幸運の象徴。ダブルレインボーに出合えたらまたハワイに来られるという言い伝えも
ハワイの季節は大きく乾季(4~9月)と雨季(10~3月)に分けられ、冬は雨季にあたります。雨季といってもシャワーと呼ばれる〝通り雨〞が多いのですが、雨が多い分、虹との遭遇率がかなり高い!「 レインボーステイト(虹の州)」という呼び名のとおり、いたる所で鮮やかな虹に出合うことができ、まるで宝探しをしている気分になります。
ハワイのクリスマスデコレーション
60 年以上毎年飾られているアラモアナセンターのビッグサンタも、コロナ禍ではマスク着用
また、この時季のさらなる魅力は、なんといってもクリスマスやお正月のデコレーションです。ハワイでは11月の感謝祭が終わると、一気にホリデームードに突入! ホテルやショッピングセンター、家々がクリスマスデコレーションで彩られます。青空の下で輝くツリーは、見ているだけでわくわくしてしまう華やかさ。冬のビッグセールの時期でもあるので、賑やかな雰囲気に誘われてショッピングもつい加速気味に。
ハワイのお正月飾り
ツリーと門松が同じ空間にあるハワイらしい風景
そしてクリスマスが終わり、ツリーもそろそろ見納め……と思いきや、クリスマスデコレーションをそのままに、お正月のお飾りの準備が始まります。日本からの移民が多く、日本文化がしっかりと根づいているハワイ。門松やしめ縄が飾られ、ホテルによっては、お雑煮や年越しそばを提供するところもあるのですから驚きです。スーパーでお正月飾りもちゃんと売られているんですよ。クリスマスデコレーションとお正月飾りが同じ空間にあるハワイらしいユニークな風景は、年明けまで楽しむことができます。
カウントダウンの花火&ニューイヤーグッズ
大晦日の花火では、旅行客もロコも一緒に一年の始まりを祝います。
「トランプインターナショナルホテル ワイキワイキキ」で宿泊者に提供されるニューイヤーグッズ。帽子をかぶってビーチへ出陣!
最後に、絶対に外せない見どころが、ワイキキの大晦日の恒例イベント「カウントダウンの花火」です。たくさんの人々がニューイヤーグッズを身につけて、ワイキキビーチに集まり新年を祝うのですが、その賑やかな様子はまるでお祭りのよう。打ち上がる花火とともに起こる歓声のなか、ハッピーな一年の幕開けです。日本の厳かな年越しとは対照的ですが、新年の活力を生んでくれる気がして、必ず出向いています。
知れば知るほどたくさんの顔を持つ魅力溢れる島。次の渡航の際には、その時季ならではの楽しみも、ぜひ感じてみてください。
小笠原リサさん
ハワイ渡航回数100回以上の経験をもとに書籍出版、雑誌への寄稿、イベント出演など多方面で活躍。ブログ「リサのLOVEハワイ」はアメブロハワイ部門7年連続1位。著書『HAWAII RISA’S FAVORITES』ほかが好評発売中。
Mart2022年2月号
連載 とっておきHawaii vol.29 より
取材・文/小笠原リサ 編集/永島 大 WEB構成/富田夏子