11月11日から17日までの1週間は「税を考える週間」。消費増税が10月よりスタートしたこともあり、お金について考える機会が増えた方も多いのではないでしょうか?老後の資金や子どもの学費……、いったいこの先、どのくらいのお金が必要なんだろう?考え始めると、不安でいっぱいになります……。そこで今回は、Mart読者の皆さんが「将来のお金」についてどう考えているのか調査してみました。
Q.1 「将来のお金」 のことを考えて何かしていますか?
Q.2 具体的にしていることを教えてください。
【銀行預金】
・毎月負担なくできます。【みかぽん(38歳)和歌山県在住】
・意識していないところで貯金が進んでいるので、ストレスはありません。今のところ崩す緊急事態もないですが、何かのときの安心材料になっています。【ayumih(45歳)東京都在住】
・夢を見て宝くじを毎回買うより、貯蓄に回したほうが地味にたまるのでは?と思うことは多々あります。定期預金は、職場の年利がいいものを使用中です。【うさびっち(31歳)愛知県在住】
【投資】
・通常の貯金とは別に、臨時収入などがあるときに株に投資をしたりしています。やはり分散して運用すると、お金がたまっていくような気がします。【mimilovely0330(34歳)千葉県在住】
・新居を購入したタイミングで「つみたてNISA」を始めました。普通預金だけだと不安だったので。【ふなっこのごん(35歳)神奈川県在住】
・「つみたてNISA」や「iDeCo」と同じような仕組みのものを近々契約する予定です。普通預金などは自分が働いていないとなかなか増やしていくのは難しい。【NNNK(31歳)神奈川県在住】
【保険に加入】
・学資保険は、大学進学費用にと思っていますが、足りないようです。倍額かけておけばよかったと思っています。【チーチャン(41歳)群馬県在住】
・子どもの将来のために、学資保険を。普通預金とは別に、簡単にはおろせないようにしたかった。【maaak(27歳)大阪府在住】
・万が一の病気やケガのときのため、家族全員生命保険に入っています。主人のものは掛け捨てなので実際病気にならないと掛けてよかったとは言えないですが、健康が第一なので〝安心料〞と思っています。【ayaya(43歳)東京都在住】
・我が家ではもらえる時期をずらして年金保険に加入しています。負担も少なく、将来もらうときには数十万円は増える予定なので、楽しみです。【みゆ54122(34歳)宮城県在住】
銀行預金が大多数を占めるなか、生命保険や学資保険に加入したり、投資を始めたり。皆さん、何が起こるかわからない将来に備えて、自分自身に合った方法を模索しているようです。投資は、気になってはいるけれど踏み出せないという人が多い印象。また、「児童手当を使わずに貯金に回している」という声もありました。
Q.3 貯蓄などはどのくらい先の将来のためですか?
「老後は夫婦で優雅に暮らしたい」「夫の定年後、困らないように住宅ローンを早めに終わらせたい」など、やはりいちばんの関心事は老後という結果に。次いで、経験者が口を揃えて「ためておくべき!」という大きな出費が、子どもの大学進学時。考えただけで怖くなります……。
Q.4 ズバリ、用意したい金額は?
老後を見据えて、1000万円以上ためたいと思っている人が全体の50%という結果に。「あればあるほど安心だから」「年金がもらえるか心配だから」という意見が挙がっていました。また、300万円ためたいという人は、主に子どもの学費が目的のよう。子どもが選ぶ進路を応援するためには、やはりお金はあるに越したことはないですね……。
Q.5 今、 いちばん心配なことは何ですか?
・子どもの学費まではなんとかなるが、老後はどうしようかと思う。【陽子(47歳)埼玉県在住】
・サラリーマン家庭ではないので、保障が全くありません。退職金もありません。来年から高校生になる子がいるので、学費、生活費、老後の資金……、どのくらいのお金がかかってくるのか、必要なのか、見当がつかず不安です。【ニジュマル(44歳)東京都在住】
・少しずつはためているのですが、子どもが大学に行くときに全く足りないと思う。ためていても、家の修繕や車検などでお金が出ていくので、たまっていかない……。【あさしょう(45歳)鳥取県在住】
・老後に必要な金額などが、先すぎてわからない。【わんたる(40歳)神奈川県在住】
・家が賃貸なので、そこが心配です……。【ガチャガチャ(51歳)東京都在住】
Q.6 「将来のお金」について、家族で意見が分かれるなどエピソードを教えてください。
・夫は生命保険や学資保険について全く興味がなく、今のことしか考えていない。【ri-tan(30歳)東京都在住】
・買いものをするとき、本当に必要なものかどうかをよく考えるようになってきました。【miiira(41歳)愛知県在住】
・昔、(自身の)父と母がよく将来のお金について意見が分かれていました。父は自分たちで使いたいと思っていて、「家は購入せず、旅行などがしたい」と。逆に母は、「子どもたちに家を残してあげたい」と思っていたようです。【mimilovely0330(34歳)千葉県在住】
・ないに越したことはないですが……、もし離婚するようになったときのために、自分の隠し財産をつくっています。口座には入れずタンス預金で。夫が絶対に見ないと思うところに隠してあります。【ニジュマル(44歳)東京都在住】
・夫は「楽しめるときに、楽しまなきゃもったいない!そのためにお金があるんだ~」という考えになるときもあるので、毎月貯蓄用に入れている銀行口座の残高は、聞かれるまで言わないようにしています。といっても、夫は家計にどれだけお金があるかに無頓着で、残高を聞いてくることはないですが(笑)。【詩音(41歳)石川県在住】
今回の総括
地道にコツコツ貯金している人もいれば、投資を始めたという人もチラホラ。投資に関しては、「難しそうでなかなかスタートできない」「絶対に損はしないという保証はないので、躊躇してしまう」などの声もあり、まだハードルの高さを感じます。物価上昇のニュースが毎日のように報じられるなか、将来のためにお金をためるとなると、少し意識して計画的にやっていくのがいいようです。だからといって、節約のことばかり考えていてもストレスに……。息抜きとして、たまには〝プチ贅沢〞を取り入れるなどしながら、よりよい将来設計を家族みんなで考えていけるといいですね。
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イラスト/熊野友紀子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年11月号
だからMartな私たち Thema 152 将来のお金 より